テーマ : 芸能・音楽・舞台

沼津出身のラッパーELIONE 渋谷で初ワンマンライブ 新作の世界観存分に

 ラッパーのELIONE[イーライワン](沼津市出身)が8月12日、東京・渋谷の大型ライブハウス「WWW」で初のワンマンライブを行う。今春発表した5枚目のアルバム「So Far So Good」の世界観を存分にアピールする。

沼津市出身のELIONE。県内のラッパーたちからも尊敬を集める
沼津市出身のELIONE。県内のラッパーたちからも尊敬を集める

 アルバムに参加したラッパーのCHICO CARLITO[チコ カリート]、唾奇[つばき]、SALU[サル]ら豪華ゲストを交えるライブは、発売直後にチケットが売り切れた。
 「クラブのライブだと、僕を目当てのお客さんもいるが、DJやお酒など別の要素がいっぱい。でも、ワンマンだと『おまえ、どんなライブするんだよ』という気持ちを一人で受け止める必要がある。みんなが楽しめる空間にしたい」
 出発点は、プロデューサーのBACHLOGIC[バックロジック]とタッグを組んだ全15曲の新作アルバムだ。生活空間に漂う悲喜こもごもから全世界の普遍的真実まで、面の広がりを感じさせるリリックを軸に、過去から現在に至る時間の経過を巧みに織り込んだ。
 3曲目「Applause」では「はじめてHiphop聴いたときに/強くなれた気がした」と若き日々を述懐し、憧れの対象だったラッパーの名を列挙。アルバム後半には、その曲で名前を挙げたNORIKIYO[ノリキヨ]やAKLO[アクロ]らを客演に迎えた楽曲を配した。
 最終曲「別にいいんじゃん?」では、客演のMummy―D[マミーディー](ライムスター)に「Number ONEよりやっぱOnly ONE?/オレと似てるぜELIONE」と言わしめた。
 「Dさんの声で名前を音にしてもらった。すっげえ幸せなことが起きてるって思った」
 沼津市から身一つで上京してちょうど10年。近年はラッパーとしてだけでなく、プロデューサー、作詞家としても高い評価を得る。
 「いろんな人に支えてもらった。このアルバムは仲間、家族、ファンの皆さんのために作った。『いろいろあるけど、俺はこんな感じ。そっち、どう?』みたいな現状報告。これからも、友だちに久しぶりに電話しているような気分で曲を作っていきたい」

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