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4年分の思い 放歌踊りに 保存会や中高生ら 練習に熱 浜松市北区・滝沢 13、14日に披露

 浜松市北区滝沢町で13、14の両日、県無形民俗文化財「滝沢の放歌踊り」が4年ぶりに営まれる。江戸時代に愛知県三河地方から伝わったとされる伝統の盆行事。保存会(西沢金男会長)のメンバーや地元の中高生らによる踊りの練習が4日夜、同町で始まった。

放歌踊りの練習に臨む中高生ら=浜松市北区滝沢町(画像の一部を加工しています)
放歌踊りの練習に臨む中高生ら=浜松市北区滝沢町(画像の一部を加工しています)

 滝沢の放歌踊りは、遠州大念仏と放歌踊りの2部で構成される。林慶寺(同町)で踊りを奉納した後、初盆を迎えた地域の家庭を回り、故人を供養する。ことしは保存会のメンバーや中高生ら約30人が、2日間で6軒を訪れる。
 初日の練習では、中高生6人が放歌踊りの動きや太鼓のたたき方などを確認した。子どもたちは地元の都田小、都田中のクラブ活動で踊りを学んできたが、実際に行事に参加するのは初めて。西沢会長の孫、胡太朗さん(14)=都田中3年=は「初めて参加できてうれしい。滝沢の伝統の踊りを何としても継がなければいけないと思っている」と意気込んだ。
 西沢会長は「行事ができなかった3年間で亡くなった方もいる。4年分の気持ちを込めて霊を送りたい」と話した。練習は10日まで、毎日実施する。
 (細江支局・大石真聖)

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