テーマ : 芸能・音楽・舞台

世界で活躍する演劇人に 高校生16人静岡でSPACアカデミー修了式

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)は24日、高校生を対象にした1年制の演劇塾「SPAC演劇アカデミー」の成果発表会と修了式を静岡市駿河区の静岡芸術劇場で開いた。演劇に必要なトレーニングと教養の習得に励んだ3期生16人が巣立った。

1年間の活動を振り返る受講生=静岡市駿河区の静岡芸術劇場
1年間の活動を振り返る受講生=静岡市駿河区の静岡芸術劇場

 受講生は保護者らを前に、受講期間に繰り返し取り組んだトレーニングと三島由紀夫の戯曲「卒塔婆小町」を披露。1年を振り返り「より演劇が好きになり、夢に自信が持てるようになった」「仲間がいたから格好悪い自分と向き合えた」などと語った。
 校長を務める宮城聰芸術総監督は「今、他者との出会いで成長するという希望が持てず、人々の体は閉じた状態にある。一方で、皆さんは活動を通じて世界に向けて体が開いている」と激励し、一人一人に修了証書を手渡した。
 演劇アカデミーは世界で活躍できる演劇人の育成を目指して2021年にスタート。俳優から演技指導を受けるほか、英語や小論文などを学ぶ。4月~25年3月を活動期間とする4期生は、高校生に加えて19~23歳の「オーバーエイジ枠」を設けて、4月8日まで募集している。
 (教育文化部・鈴木明芽)

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