テーマ : 芸能・音楽・舞台

フラメンコ 情熱伝える ギターデュオ徳永兄弟 7月静岡公演

 本場スペインで学び、現代的なフラメンコを追求するギターデュオ「徳永兄弟」が7月5日、静岡市葵区の静岡音楽館AOIで県内初公演を行う。激しさともの悲しさを行ったり来たりする、振れ幅の広い感情表現がフラメンコの神髄。2人は「熱量たっぷりのステージを楽しんでほしい」と口をそろえる。

フラメンコの新しい表現方法を追求する健太郎(左)と康次郎の「徳永兄弟」=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館(写真部・久保田竜平)
フラメンコの新しい表現方法を追求する健太郎(左)と康次郎の「徳永兄弟」=静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館(写真部・久保田竜平)

 兄・健太郎、弟・康次郎で活動を始めて11年目。それぞれがスペインのコンクールで上位入賞を果たし、デュオとしてはアニメ「アルスラーン戦記」主題歌やNHK番組「旅するためのスペイン語」のオープニング曲を手がけた。今夏の野外フェス「フジロックフェスティバル」への出演が決まるなど、活躍の場を広げている。
 昨年11月に発表したアルバム4作目「NEO FLAMENCO」では「コーヒールンバ」、アルゼンチンタンゴの巨匠アストル・ピアソラの代表曲「リベルタンゴ」、スティングの名曲「シェイプ・オブ・マイ・ハート」などさまざまなカバー曲に取り組んだ。
 健太郎は「われわれの“フラメンコフィルター”を通して、他ジャンルの音楽がどう変化していくか」と聴き所を語る。康次郎は編曲の要点について「楽曲を、慎重にこちらの土俵に持ち込んだ。安っぽくならないよう心がけながら、フラメンコのリズムやギター奏法を用いて、あくまでフラメンコ曲として弾いた」と話す。
 超絶技巧の速弾きと、アタックの強いコードストロークによる多彩なリズムでフラメンコの多面性を表現する。ダイナミックな生演奏こそフラメンコの真価だと強調。静岡公演は踊り、パーカッションのメンバーを交えて演奏する。
 「パッションがダイレクトに伝わるはず。見た人は必ず楽しめる」(康次郎)
 「フラメンコは原初的な表現。人間のポテンシャルのすごさを感じ取ってほしい」(健太郎)

 徳永兄弟のコンサートは午後6時半開演。入場料は5千円(未就学児入場不可)。問い合わせは静岡新聞社・静岡放送事業部(土日祝日を除く午前9時~午後5時)<電054(281)9010>へ。

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