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テーマ : 事件事故しずおか

浜名湖遺体 交友関係、足取り解明に全力 捜査本部20日で1週間

 湖西市の浜名湖畔で袋井市鷲巣の通信制高校2年の男子高校生(17)の他殺体が見つかった殺人事件で、男子高校生が自宅を出た後の4日夜、浜松市中央区の繁華街を訪れていたことが18日、知人への取材で分かった。男子高校生は「今から友達の家に行く」と話していたといい、その後、同区の友人宅アパートへ向かったとみられる。男子高校生は同宅に滞在した後、5日未明に行方が分からなくなった。湖西署捜査本部の設置から20日で1週間。捜査本部は男子高校生の交友関係のトラブルや足取りを調べ、事件に巻き込まれた経緯の解明に全力を挙げている。
男子高校生が行方不明となる直前に訪れた友人宅のアパートで鑑識作業を行う捜査員=18日午後、浜松市中央区
浜名湖・高校生遺体 被害者の足取り
 トラブルか
 捜査関係者によると、友人宅アパートでは男子高校生のほかに成人を含む複数の国籍の知人男女が集まり、1人の誕生日を祝うパーティーが開かれた。飲食をしていた男子高校生は何らかの理由で駐車場に止まっていたバイクを転倒させて友人とトラブルになった後、その場を離れたとみられる。その際に知人の姿も見えなくなったとの情報もある。関係者が多数に上る中で、捜査本部は経緯を慎重に調べている。
 近隣住民によると、アパートは普段から不特定の若者が出入りし、騒音や駐車場所を巡って住民とトラブルに発展することもあった。捜査本部は18日もアパートで鑑識作業を行った。

 複数の皮下出血
 遺体は9日夕、湖西市の表鷲津湖岸公園南側の湖上で発見された。死因は溺死。13日の司法解剖時点で死後1週間程度が経過したとみられる。遺体には、生前に殴られたような外部からの強い打撃でできた皮下出血が複数あり、あざは顔にも見られたという。

 規制続く発見現場
 同公園では13日から本格的な捜査が始まり、全ての出入り口に規制線が張られて連日ダイバーによる遺留品の捜索が行われた。17、18の両日は捜査員の姿はなかったが、散歩をする住民らが心配そうに規制線の奥を見つめる様子が見られた。近所の70代女性は「被害者はまだ若く、さぞ無念だろう。親御さんを思うと胸が痛い。早く犯人が捕まってほしい」と語った。男子高校生の遺体が発見された現場付近。捜査員の姿はなかった=18日午後3時10分ごろ、湖西市鷲津
 男子高校生の遺体が同所で遺棄されたのか、別の場所から流れ着いたのかは判然としない。地元漁師(72)は「あの辺りは潮が急に動くところではない。西風が強く、自分の感覚では対岸から流れ着いたとは考えにくい」と話した。

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