あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 事件事故しずおか

愛知の留置死 元警部略式起訴 名古屋区検、業過致死罪

 愛知県警岡崎署の留置場で2022年12月、勾留中の男性=当時(43)=に適切な医療を受けさせるなどの注意義務を怠り死亡させたとして、名古屋区検は28日、業務上過失致死の罪で、留置担当だった元警部(46)を略式起訴した。一方、同容疑や特別公務員暴行陵虐容疑などで書類送検されていた元警部以外の8人について、名古屋地検は不起訴処分とした。
 県警は昨年12月、書類送検した9人を含む県警史上最多の27人を処分し元警部や当時の署長が辞職した。ただ、遺族や専門家から処分の甘さを指摘する声が上がり、今回の検察の判断も同様の議論を呼びそうだ。
 区検によると、元警部は22年12月ごろ、他の担当者に飲食物の摂取状況や体調の変化を把握させ、医師の診察を受けさせるよう指揮するなどの業務上の注意義務があるのに怠り、約55時間にわたって飲食物を口にしなかった男性を高度脱水による急性腎不全で死亡させたとしている。
 県警は「同種事案を二度と発生させないという決意で再発防止に取り組んでいる」とのコメントを出した。

▶ 追っかけ通知メールを受信する

事件事故しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む