静岡県警の対処能力「誇りに」 大原本部長が離任会見
29日付で近畿管区警察局長に転出する大原光博静岡県警本部長が28日、離任の記者会見を県警本部で行い、「優秀な部下、同僚の力添えもあり、任を全うできた。県民のご厚情に深く感謝する」と思いを述べた。
約1年半の在任期間で印象深い仕事として、小山町の観光バス横転、国道1号静清バイパスの橋桁落下、伊豆の国市の山車横転といった事件事故を挙げ「全国の耳目を引く深刻な事故に直面し、いずれも職員が迅速に任を果たした。県警の対処能力の高さの証しで、誇りに思う」と強調した。
着任直後に直面した台風被害を教訓に、組織を挙げて災害、緊急事態への対処能力の強化を進めたとし、「能登半島地震も受け、伊豆半島を含めた全県での態勢を一層強固にすべきと痛感している」と指摘。強力に推進してきた業務の効率・デジタル化なども踏まえ「日本をリードするような先進的な取り組みを追求し続けてほしい」と託した。