あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 事件事故しずおか

還付金詐欺に注意を 22年被害急増の11月 静岡県警、ATM付近で警戒強化 入り口は「固定電話」

 特殊詐欺被害が昨年、11月に急増したことを受け、静岡県警が県全域で啓発を強化している。特に今年多発している還付金詐欺の手口への警戒を強め、13日以降を強化週間に位置付けてATM付近での巡回や広報活動などを積極展開する。

静岡県警
静岡県警

 県内の2023年の特殊詐欺被害状況は、11月6日時点で件数が303件(前年同期比51件減)、被害額が5億8412万円(同1億4615万円減)。ただ、22年は11月だけで月別最多の47件が発生し、月別被害の過去5年間の累計を比較しても、11月の被害総数は3月、2月、4月に次いで4番目に多いという。
 23年の還付金詐欺は、前年同期比26件増の76件。市役所や町役場の職員を名乗った電話が自宅の固定電話にまずかかり、「還付金がある」「今日中に手続きしなければならない」などと焦らせた高齢者らをATMへ誘導し、携帯電話を通して指示を出す手口という。
 還付金被害の約4分の3が金融機関のATMから振り込まれたとされ、県警は金融機関職員やコンビニ店員には「ATM付近で携帯電話を使いながら操作する高齢者には特に注意し、積極的な声かけを」と期待する。15日の「被害発生ゼロの日」は県内各地の金融機関や各種量販店などと連携した一斉啓発も展開する。
 県警が進める「特殊詐欺被害防止優良店」制度では、10月末時点で県内の金融機関4店舗とコンビニ店9店舗が認定を受けている。マイスターは金融機関職員が6人、コンビニ店員10人。
 県警生活安全企画課の尾藤厚至課長補佐は「年末年始の“休業”を意識した特殊詐欺グループが11月に入って活発に動いている。民間の理解と協力を得ながら、一丸で対策強化を継続していきたい」と話す。

▶ 追っかけ通知メールを受信する

事件事故しずおかの記事一覧

他の追っかけを読む