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テーマ : 事件事故しずおか

海保機進入 許可記録なし 管制と機長 認識相違 羽田事故

 羽田空港C滑走路で日航機と海上保安庁の航空機が衝突して炎上し、海保機の男性乗員5人が死亡した事故で、国土交通省は3日、日航機と海保機、管制の交信記録を公表した。海保機に滑走路への進入を許可する記録はなかった。一方で海保機の機長が「許可を得た上で進入した」と説明していることが海保への取材で判明。機長の認識が記録と相違しており、運輸安全委員会や警視庁などが経緯を調べる。

焼け焦げた海上保安庁の航空機=3日午前8時37分、羽田空港
焼け焦げた海上保安庁の航空機=3日午前8時37分、羽田空港

 日航機の乗務員は同社の聞き取りに、管制からの着陸許可を認識し、復唱した後に着陸操作をしたと説明している。
 警視庁は3日、業務上過失致死傷容疑で日航機とC滑走路を検証。東京空港署に捜査本部を設置し、関係者を事情聴取するなど捜査を本格化させる。東京消防庁も2機を調べた。安全委は航空事故調査官6人を派遣し機体の確認を続けた。
 交信記録によると、管制は2日午後5時44分、日航機に「着陸支障なし」と伝えて着陸を許可。同45分には海保機に「C5(誘導路)上の滑走路停止位置まで地上走行してください」と指示し、海保機側も復唱した。
 安全委の調査官は取材に、海保機のフライトレコーダー(飛行記録装置)とボイスレコーダー(音声記録装置)を回収したと明らかにした。

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