診察、午後6時までに制限 掛川の中東遠総合医療センター 小児科医わいせつ容疑逮捕で対応
掛川市・袋井市病院企業団議会の全員協議会が26日、掛川市菖蒲ケ池の中東遠総合医療センターで開かれ、患者の女性にわいせつな行為をした疑いで同病院の小児科診療部長の医師(43)が逮捕、起訴された事件について病院側が対応策を報告した。夜間に行為に及んだとみられることを踏まえ、平日の外来診療室での診察時間を原則午後6時までに制限したと明らかにした。
同病院によると、医師が2度目に逮捕された後の8月22日に運用基準を策定した。診療時間の制限のほか、診察室を開放的な空間に保ち、触診の際などにカーテンやドアで閉鎖する場合は第三者を配置することを盛り込んだ。休日の入院患者診察時は職員の立ち会いを基本にする。
医師は診療行為を装って女性患者の胸を触るなどわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつ容疑や強制わいせつ容疑で7月下旬から10月中旬までに計5回、逮捕された。掛川署の調べに対して黙秘しているという。
病院は、起訴された9月6日付で医師を休職処分にした。議員からは、対応や再発防止策に関して、市民への説明の遅れを問題視する声が上がった。