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テーマ : 事件事故しずおか

新幹線車内でクマ撃退スプレー誤噴射か 5人体調不良 JR浜松駅

 2日午後7時15分ごろ、JR浜松駅に停車していた岡山発東京行き東海道新幹線「ひかり518号」の車内で「何者かがスプレーをまいた。複数人がせき込んでいる」と警察や消防に通報があった。

新幹線が停車し、騒然とするホーム=2日午後7時55分ごろ、JR浜松駅(関係者提供)
新幹線が停車し、騒然とするホーム=2日午後7時55分ごろ、JR浜松駅(関係者提供)
新幹線が停車し、騒然とするホーム=2日午後7時45分ごろ、JR浜松駅(関係者提供)
新幹線が停車し、騒然とするホーム=2日午後7時45分ごろ、JR浜松駅(関係者提供)
騒然とした雰囲気に包まれるJR浜松駅新幹線改札口=2日午後、浜松市中区
騒然とした雰囲気に包まれるJR浜松駅新幹線改札口=2日午後、浜松市中区
新幹線が停車し、騒然とするホーム=2日午後7時55分ごろ、JR浜松駅(関係者提供)
新幹線が停車し、騒然とするホーム=2日午後7時45分ごろ、JR浜松駅(関係者提供)
騒然とした雰囲気に包まれるJR浜松駅新幹線改札口=2日午後、浜松市中区

 浜松市消防局などによると、乗客の1人が持っていたスプレーを噴射し、近くにいた乗客5人がのどや目の痛みを訴えた。このうち2人が救急搬送された。いずれも症状は軽いとみられる。
 関係者によると、スプレーの所有者は、登山の帰りで浜松駅から乗車したもよう。スプレーは熊撃退用との情報があり、荷物を置く際に誤って噴射したとみられている。浜松中央署はスプレーの所有者から事情を聴いている。
 市消防局によると、搬送されたのは、30代と20代の女性。10代の女性2人と7歳の女児が現場で手当てを受けたとみられる。
 JR東海によると、車内の非常ブザーと駅の非常ボタンが押された。ひかり518号は浜松駅で運転を打ち切り、乗客は全員浜松駅で下車した。この影響により、上下線で遅れが発生した。

「車内で何があったのか」現場は一時騒然 停車中の東海道新幹線車内でスプレーが噴射されたJR浜松駅の新幹線改札口前は、規制線が張られ、消防や警察が次々と到着するなど一時騒然とした。「車内で何があったのか」ー。現場に居合わせた人々が心配そうな表情で見守った。
 複数の乗客によると、午後7時半ごろ、「14号車を施錠して安全確認をしている」「中には入らないでください」と車内アナウンスがあった。14号車の後方の席に座っていた30代女性は「出発時にキャリーケースのようなものが開くのが見え、スプレーが噴射した。今まで嗅いだことがない臭いだったので、急いで外に出た」と緊迫した様子を振り返った。女性によると、キャリーケースのようなものの所有者は年配の人とみられるという。
 同じ車両の中央部分に座っていた60代女性は「後ろの人が逃げてきて、自分も含めて車内全員がせき込んでいた。少し気持ちが悪い」と不安げに話した。警察は14号車の乗客をホームで座席順に並ばせ、事情を聴いていたという。新幹線改札口は混雑し、東海道線に乗り換える人の行列も発生した。

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