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テーマ : 事件事故しずおか

大鉄事故 走行実験で当時の状況確認 運輸安全委、調査官ら派遣

 大井川鉄道(本社・島田市)の臨時列車が発車直後、先頭の電気機関車と客車をつなぐ連結器が外れて緊急停車した事故を受け、国の運輸安全委員会は7日、改めて鉄道事故調査官らを現場の家山駅(同市川根町家山)に派遣した。当該車両の走行実験を行い、連結器やブレーキなど事故当時の状況を確認した。

事故があった車両の走行実験を行った現地調査=7日午前、島田市の大井川鉄道家山駅
事故があった車両の走行実験を行った現地調査=7日午前、島田市の大井川鉄道家山駅

 事故があった電気機関車と客車に調査官が同乗し、連結器や連結器を固定するフックの位置などを変えながら複数回にわたって走行させた。当時の状況に近づけるため、実際に客車にいた乗客・乗員84人分の重り(4620キロ)を載せて運転した。連結部分を撮影し、客車の振動の程度なども検証した。
 事故は11月28日午後2時45分ごろ、発生した。家山発金谷行きの臨時列車が家山駅を発車直後、電気機関車と客車をつなぐ連結器などが外れ、非常ブレーキが作動して緊急停車した。乗客・乗員86人にけがはなかった。国土交通省は事故につながりかねない重大インシデントに認定した。
 (島田支局・白鳥壱暉)

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