武豊火力発電所で爆発 中電出資JERA 黒煙上がる 愛知
31日午後3時10分ごろ、愛知県武豊町竜宮の武豊火力発電所で「爆発があり黒煙が上がっている」と119番があった。東京電力と中部電力が折半出資する発電会社JERA(ジェラ)が運営する施設で、地元消防などによると、けが人は確認されていない。
消防や県警によると、爆発は建物13階のボイラー施設内で起きたとみられる。燃料を運ぶためのコンベヤーなどからも出火したという。
JERAによると、発電所は石炭や木質バイオマスを燃料とし、最大出力は107万キロワット。爆発を受け、同3時半ごろ、発電機の運転を停止した。資源エネルギー庁によると、電力需給に影響はないとしている。
近くの工事現場で作業していた男性(32)は「近くに雷が落ちたような地響きがして、建屋から火柱が上がった。みるみる黒煙が立ち上った」と振り返った。自動車販売会社社長の竹内哲也さん(47)によると、爆発は会社建物が大きく揺れるほどで、警察官に避難を呼びかけられたといい「こんなことは初めてだ」と話した。
現場は名鉄河和線富貴駅から南東約600メートルの海沿い。