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テーマ : 事件事故しずおか

伊豆の国・山車横転死亡事故 男性2人書類送検へ 静岡県警

 伊豆の国市田京の市道で昨年11月、秋祭りの山車が横転し、1人が死亡、18人が重軽傷を負った事故で、静岡県警は21日までに、祭りに中心的に関わったとされる男性2人を業務上過失致死傷容疑で近く静岡地検沼津支部に書類送致する方針を固めた。関係者への取材で分かった。

山車が横転した現場=2023年11月3日午前11時45分すぎ、伊豆の国市三福(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)
山車が横転した現場=2023年11月3日午前11時45分すぎ、伊豆の国市三福(静岡新聞社ヘリ「ジェリコ1号」から)

 関係者によると、2人は秋祭りの運営や山車の運行にそれぞれ関わっていた。県警は2人が、山車が事故現場となった下り坂に入る際に必要な対応などを講じていなかったために横転し、死傷者が出たとみて同容疑での立件に踏み切るとみられる。
 事故は昨年11月3日午前8時40分ごろ、伊豆の国市田京の市道の下り坂で発生した。広瀬神社例大祭の高さ約3メートルの山車が事故現場直前の橋を渡りきった後、勢いよく下り坂に突入。勢いがついたまま上下に跳ねながら蛇行し、右側の斜面に衝突、横転した。運行に携わっていた地元の販売業の男性=当時(72)=が死亡し、山車の上から転落したり、巻き込まれたりして6歳から75歳までの男性18人が重軽傷を負った。
 コロナ禍で山車の巡行が3年連続で中止され、運行方法などの継承が十分にできていなかったとの指摘も上がった。県警は山車の操作や故障の有無などを確認するために車体を検証したほか、関係者を集めた現場検証も行い、事故発生時の状況を調べた。

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