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テーマ : 事件事故しずおか

路側帯を数十メートル直進か 容疑者走り慣れた道 浜松・児童事故

 浜松市南区若林町の市道で下校途中の市立可美小2年生の児童3人が軽乗用車にはねられた事故で、軽乗用車は路側帯にはみ出した状態で少なくとも数十メートルにわたって走行を続けていたとみられることが27日、関係者への取材で分かった。県警は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで現行犯逮捕した同所の無職の男(75)が前方の児童3人の存在に気付かないまま、漫然と軽乗用車を運転し、衝突した可能性もあるとみて、事故に至った経緯を慎重に調べている。
 複数の関係者によると、軽乗用車は衝突前、車体を路側帯の方へはみ出したまま、時速40~50キロで少なくとも数十メートルにわたって東進を続け、車体の左側前方の路側帯内側にいた児童を背面などからはねたとみられる。速度を落とすことなく直進してはねた可能性が高く、3人のうち1人は20メートルほど飛ばされたという。
 現場は片側1車線の直線道路で、ガードレールなどはなかった。制限速度は時速40キロだった。
 容疑者の自宅は現場から近く、帰路で事故を起こしたとされる。親族らによると、容疑者は日ごろから買い物などで出かける際に運転をする習慣があり、事故現場も慣れたルートだったとみられる。
 関係者によると、児童はヘルメットを着用して下校していた可能性が高い。3人のうち8歳の男児が頭を強く打って27日現在も意識不明の重体で、男児(7)が腹部などを、女児(7)が腰や腕などをそれぞれ打って重傷とされる。

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