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テーマ : 事件事故しずおか

エレベーター事故 代表の不起訴不当 浜松検察審査会 議決

 浜松検察審査会は14日までに、浜松市中央区の菓子問屋の倉庫で、安全対策を怠ったために男性社員(62)=同区=がエレベーターに挟まれて大けがを負ったとして、業務上過失傷害容疑で書類送検された同社の男性代表を不起訴にした静岡地検浜松支部の処分について「不起訴不当」と議決した。地検は再捜査する。議決は6日付。
 男性社員の代理人弁護士によると、事故の発生は2019年3月下旬。エレベーターはドアの一部が撤去され、日常的に出入り口が開いたまま昇降する状態だったという。男性社員は、降下するエレベーターのかごの天井と床の間に胸を挟まれ、一時意識不明になる大けがを負ったとしている。
 検審は「極めて危険な状態での可動が事故の原因になった」「原因が、被害者の異常な行動によるとの推測に基づいていることは容認できない」などの議決理由を示した。
 代理人弁護士は「管理者の過失は明らか」と指摘。加えて、公訴時効の5年が経過する直前の今年1月末に不起訴処分が出たことから「時効を迎えてしまうため、再捜査が事実上不可能になっていることも納得できない」と主張した。

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