静岡県西部で突風 竜巻か 掛川など複数被害
4日夕、静岡県西部で突風が発生した。掛川市千浜では大型トレーラー1台が横転し、男性運転手(35)が救急搬送された。男性は軽傷のもよう。掛川、菊川両市では建物の屋根や倉庫が飛ばされるなどの被害が複数発生した。気象庁によると、竜巻が起きた可能性がある。県内は上空に寒気が流れ込んだ影響で同日午後から夜にかけて大気の状態が不安定になっていた。
掛川署によると、掛川市国包では住宅の倉庫が突風で飛ばされて崩れ、道路の一部をふさいだ。同市中では工場のテントが飛ばされた。信号の滅灯も数件あったという。県によると、菊川市では住宅やプレハブの屋根が飛散したとの情報が寄せられた。
気象庁は大気の状態が不安定になり、突風が発生する可能性が高まっているとして午後2時以降、県内に竜巻注意情報を断続的に発表。名古屋地方気象台によると、午後6時ごろ、県警から気象庁に「屋根が飛ばされた」などの情報提供があった。
大雨や落雷による交通機関への影響も発生した。気象庁によると、午後6時40分までの1時間雨量は三島市で54・5ミリなど。JR東海は大雨のため、東海道線の熱海-三島間と御殿場線の御殿場-沼津間で一時運転を見合わせた。掛川市では午後5時半ごろ、一時約2千戸が停電した。