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テーマ : 菊川市

堤防決壊の対応確認 国交省浜松河川国道事務所で訓練

 国土交通省浜松河川国道事務所は20日、大雨による天竜川と菊川の堤防決壊を想定した緊急対策シミュレーション訓練を浜松市中区の同事務所で行った。同省中部地方整備局管内の職員と地元建設業者約30人が参加し、緊急復旧と応急復旧の工程作成を練習した。

堤防の緊急復旧の手順を話し合う参加者=20日午後、浜松市中区の国交省浜松河川国道事務所
堤防の緊急復旧の手順を話し合う参加者=20日午後、浜松市中区の国交省浜松河川国道事務所

 天竜川は磐田市内の左岸で漏水破堤が、菊川は菊川市内の左岸で越水破堤が起きたと仮定。速やかに住宅地への水の流入を止め、次の出水に備えた仮堤防を14日程度で築くため、作業手順、資材の調達、排水ポンプ車の配置、概算費用などをそれぞれ検討して資料にまとめた。
 特に最初の破堤箇所の緊急復旧が最も難しく、職員たちは根固めブロックや土砂をどう積み上げるか、現場の地形とさまざまな工法を照らし合わせながら最適な手順を考えた。同省職員OBなどでつくる河川工法伝承研究会の会員が技術面の助言をした。
 県内では、今月2日の豪雨で県が管理する磐田市の敷地川が決壊した。訓練を企画した同事務所工務第一課の隅田知孝課長は「以前とは雨の降り方が異なり、警戒が必要だ。日ごろから実際の地形を確認し、早急な対応ができるよう努めたい」と話した。

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