棚田包む 揺らめく明かり 幻想的空間、住民ら魅了 菊川
農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に認定されている菊川市倉沢の千框(せんがまち)棚田で30日夜、田んぼに灯籠を並べる「あぜ道アート」が行われた。3ヘクタールの田んぼの周りにろうそくの明かりが広がり、幻想的な空間を演出した。
棚田保全に取り組むNPO法人せんがまち棚田倶楽部や静岡大棚田研究会などで作る実行委のメンバーが、発光ダイオード(LED)のライト500本とペットボトルの灯籠1000本を設置した。水面(みなも)にろうそくの柔らかな明かりが浮かび、訪れた地域住民や棚田のオーナーらを魅了した。
同NPO法人の堀延弘事務局長は「学生たちと一緒に未来につながるようなイベントができて良かった」と話した。
(掛川支局・山本萌絵佳)