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テーマ : 菊川市

静岡人インタビュー「この人」 静岡県警の無線通話技能大会で優勝した 高林杏樹さん(菊川市)

 静岡県警拝命5年目までの警察官が参加し、無線連絡技術を競う「通信指令無線通話技能競技会」で優勝した。現場から無線通話で犯人の特徴や逃走経路などを県警全体に素早く情報共有する技術を高めて、迅速な初動捜査につなげている。将来は国際捜査官になるのが目標。菊川署地域課所属。関西外国語大卒。23歳。浜松市中区出身。

高林杏樹さん
高林杏樹さん

 -通信指令無線通話とは。
 「110番を受けて現場に臨場した警察官が携帯する無線通話機を使用し、被害者の状況や犯人の目撃証言などを情報共有する初動対応。例えば、ひったくり事件などが発生した場合、現場から被疑者の特徴や犯行情報を警察署で待機している警察官や巡回中のパトカーにすぐ伝えることができれば事件の早期解決や二次被害防止ができる」
 -無線通話の難しい点は。
 「捜査に不可欠な要素を客観的かつ明瞭に伝える必要があるが、一分一秒を争う緊迫した雰囲気の中では自分自身が慌ててしまうこともある。当然だが、現場に同じシチュエーションはない。捜査や警備は県警組織全体で動くため状況判断力や臨機応変さを磨いている」
 -警察職務への原動力は。
 「幼い頃に祖母が自転車事故に遭い、病院に運ばれて家族全員が悲しんだ体験がある。刑事ドラマにも感銘を受け、誰もが安心して暮らせる社会実現と弱者を狙った犯罪者の検挙に貢献したいとの思いがある」
 -将来の夢は。
 「大学で専門的に学んだスペイン語や英語を生かし、県警内部の捜査通訳や警備活動に従事したい。語学を通して人種差別や偏見をなくす大切さも感じた。誰にでも分け隔てなく接し、被害者や困っている人に寄り添う強い女性警察官になりたい」
 (御前崎支局・市川幹人)

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