児童ら熱中「金玉落とし」 兵士の訓練 再現 菊川で横地城跡桜祭り
菊川市東横地の国指定史跡「横地城跡」で2日、横地城跡桜祭りが4年ぶりに開かれた。500本の桜が咲き、多くの地元住民が訪れた。横地神社で神事が行われた後、地区の歴史にちなんだイベント「金玉落とし」が開催された。
横地城は中世に一帯を治めた横地氏の山城。祭りを主催した実行委員会によると、金玉落としは兵士の山岳訓練に由来する。兵士が足腰を鍛えるため、谷に落ちた玉を取って城に登ったという。
イベントには横地小の児童らが参加した。約15メートルの高さから金色に塗られたゴムボールが斜面を転がり落ちると、子どもたちは手を伸ばして取り合った。ボールを取った児童には景品が贈られた。
実行委代表の鈴木勝章さん(77)は「久しぶりの祭りで住民にとっては待ちに待った春。すばらしい天候に恵まれ、子どもたちも喜んでいた。横地城跡が菊川市の観光の要になってほしい」と話した。
(掛川支局・伊藤さくら)