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テーマ : 菊川市

福祉送迎が資金難で苦境 燃料費高騰など 菊川市社協、支援募る 

 公共交通機関の利用が難しい高齢者や障害者の送迎サービスを展開する菊川市社会福祉協議会の「福祉有償運送事業」が苦境に立たされている。高齢化による利用者の増加などで運営費が不足している。

送迎サービスで稼働する福祉車両=菊川市
送迎サービスで稼働する福祉車両=菊川市

 事業は、市民を対象に買い物や病院など利用者の希望する場所へタクシーの半額程度の値段で送迎する内容で、2012年から実施している。車椅子に乗ったままで移動もできる福祉車両8台が稼働していて、月に130件の利用があるという。市内では社協のほか2社が同様の事業を行う。
 資金が不足したのは19年ごろ。高齢化に加え、多くの利用者を抱えていたNPOの撤退を受けて事業拡大したことがきっかけとなった。燃料費の高騰も事業を圧迫する。現在は会費や県の助成金を財源に運営していて、募った浄財を赤字分の補塡(ほてん)に回しているという。市社協の堀川直樹次長は「事業がなくなったら困る人がいる。当たり前の生活を地域みんなで支えたい」と話す。
 市社協は3月末まで、来年度事業への支援を募る。1口千円で、郵便振替か赤い羽根共同募金のホームページで募集する。問い合わせは市社協<電0537(35)3724>へ。
 (掛川支局・山本萌絵佳)

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