御前埼灯台の多彩な表情描く 菊川の画家 岡本さん
菊川市の画家岡本透さん(81)の個展「御前埼灯台展」が8月31日まで、御前崎市門屋の「ひと休処(どころ)つくし」で開かれている。御前崎市の素晴らしいシンボルと景観を後世に残していきたいと御前埼灯台を題材にした水彩画約20点を集めた。
御前埼灯台は青空に向かって突き出るように描き、存在感を際立たせた。灯台が建つ高台の斜面に咲くスカシユリやツバキ、ツワブキなども色鮮やかに描出し、灯台周辺の四季折々の自然風景も表現。草花が潮風に揺られているようで爽快感を演出している。
御前崎市佐倉出身の岡本さんは高校時代から絵を描くことが趣味で、高校教師を務めていた頃から画材道具を持って全国各地を巡ってきた。現場で写生することにこだわり、県外の灯台も見て回ったが「愛着がある御前埼灯台が一番」と語る。岡本さんは「絵から御前崎の良さを感じてほしい」と話した。