菊川出身「ブラジルの牧野富太郎」 橋本梧郎を紹介 小笠図書館
菊川市立小笠図書館で9日、植物学者の牧野富太郎をモデルにした連続テレビ小説「らんまん」の放送に合わせて、「ブラジルの牧野富太郎」と呼ばれた名誉市民の橋本梧郎(1913~2008年)に関する展示が始まった。19日まで。
橋本梧郎は旧小笠町猿渡出身の植物学者。21歳で単身ブラジルに渡り、日本語学校や博物館に勤めながら研究し続けた。15万点の植物標本を集め、個人採集としては世界最大級とされる。
特設コーナーには関連書籍や現地の様子が分かる写真、市に寄贈された大きな松ぼっくりを展示した。ブラジルから牧野富太郎に標本を送っていたと記された書籍もあり、2人の植物学者の関わりもわかる。
市立図書館菊川文庫でも展示を行う。期間は23日から6月2日まで。両図書館は月曜休館。