テーマ : 芸能・音楽・舞台

劇場建築知って演劇に関心を 舞台芸術公園にミニミュージアム SPAC俳優ら手作り

 静岡県舞台芸術センター(SPAC)は15日、活動拠点の一つである静岡市駿河区平沢の県舞台芸術公園に劇場建築の歴史を伝えるミニミュージアムを開設する。SPACの美術スタッフや俳優らが舞台制作に用いる技術や資材を駆使して手作りしている。

SPACのスタッフや俳優が手作りしているミニミュージアム=静岡市駿河区平沢の静岡県舞台芸術公園
SPACのスタッフや俳優が手作りしているミニミュージアム=静岡市駿河区平沢の静岡県舞台芸術公園

 ミュージアムの愛称はギリシャ語で「劇場・演劇」を意味する「てあとろん」。同公園には、古代ギリシャから現代まで代表的な劇場の建築様式を取り入れた複数の施設がある。昨年12月に亡くなった建築家磯崎新さんによる設計で、建築を学ぶ学生も訪れる。こうした環境で、演劇への関心を一層高めてもらおうと1年前から準備してきた。
 無料休憩所だったスペース「カチカチ山」を改装した。舞台の背景などに用いる木製の壁「書き割り」を展示パネルに活用し、舞台美術家深沢襟さんがデザインした絵が彩る。壁には、海外の演劇祭の街中をイメージし、俳優が中心となってSPACのポスターやチラシを貼り重ねた。作業に当たる俳優吉見亮さんは「演劇は劇場という空間に観客が入って成立する。劇場について深く知ることで、より演劇が楽しめ、他の劇場に足を運ぶきっかけにもなる」と期待した。
 入館無料で、同所での飲食可能。15日は午前11時15分と午後1時半に俳優による劇場ツアーを行う予定。問い合わせは県舞台芸術公園〈電054(208)4008〉へ。

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