神社の銅板剥がされ盗難 静岡で被害
静岡市駿河区小坂の「小坂熊野神社」で、社殿の屋根の銅板などが何者かに剝がされ、盗まれる被害があったことが5日までに、地元住民らへの取材で分かった。静岡南署が窃盗事件として捜査している。
同神社の氏子によると、被害が発覚したのは1日。23日に控える例大祭を前に、社殿の修繕作業に訪れた地元大工や氏子が社殿の屋根の銅板が剝がされていることに気付いた。本殿と拝殿をつなぐ通路部分の屋根のほとんどが剝がされた状態になっていたほか、境内入り口付近にある天満宮の壁全体と屋根一部も剝がされていた。被害の全容を確認し、3日に被害届を同署に提出し受理された。
修繕には200万円近い費用がかかる見通し。責任役員の一人、小野田清一さん(69)は「むしり取られた状態。あまりにもショックが大きい。例大祭をこの無残な状態で迎えるしかない」と憤り、総代の糟屋訓敏さん(74)は「ここは地元住民の心のよりどころ。こんな罰当たりなことをする人がいるとは思いもしなかった。みんなと相談しながら修復したい」と語った。