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労組費4600万円着服か マックスバリュ東海 元常任顧問を提訴

 食品スーパー「マックスバリュ(MV)東海」(浜松市東区)の労働組合で常任顧問を務めていた女性が少なくとも約4600万円の組合資金を着服した疑いがあることが31日、関係者への取材で分かった。組合は同日までに、女性に約5千万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁浜松支部に起こした。
 提訴したのは「MV東海MYユニオン」で、2月17日付。代理人弁護士や訴状によると、元常任顧問の女性は2018年~19年ごろ、組合に帰属する資金を複数回にわたって口座から引き出し、消失させたとしている。組合の一般会計に計上されない四つの口座を使い分け、有価証券の配当金や、組合オリジナルグッズの売上金などを引き出したとされる。
 訴状では「執行委員長や常任顧問を務め、組合の運営のために使用すべき資金であることは認識していたはず」と指摘している。
 女性は同社の前身のヤオハン時代から組合活動に従事。00年に組合トップの中央執行委員長に就いた。14年に同執行委員長を退任した後も常任顧問として組織に残り、組合の財政を掌握していたとみられる。21年2月に別の会計不正発覚を受けて懲戒解雇され、組合役員を退任した。その後の調査で今回の不正事案が発覚したという。
 取材に、女性は「弁護士に相談しているため、コメントしない」と答えた。

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