スズキ インド・マネサール工場の新生産ライン稼働 年間10万台増産
スズキのインド子会社マルチ・スズキは10日までに、北部ハリヤナ州のマネサール工場に増設した新生産ラインを稼働した。同工場の年間生産能力は以前から10万台増えて90万台となる。インド国内の他の2工場と合わせて、計235万台に拡大した。
マネサール工場は2006年に稼働した。敷地内に段階的に建設した三つの生産施設のうち一つに、組み立て新ラインを設置した。施設では「シアズ」「エルティガ」などの車種を生産している。
マルチ・スズキはインド国内で現在3工場を運営する。マネサール工場のほか、ハリヤナ州グルガオンが70万台、グジャラート州が75万台の各生産能力を備えている。3月末までに3工場の四輪累計生産台数が3千万台を超えた。
インド市場の急成長に合わせ、スズキは30年度までに将来の電気自動車(EV)などを含めてインド国内の年産能力を400万台に拡大する。既存の3工場のほか、25年にハリヤナ州カルコダ、28年度にグジャラート州でそれぞれ新工場の稼働を予定している。
(浜松総局・山本雅子)