【静岡県知事選】自民党浜松、特定候補の推薦見送り 各支部判断へ
浜松市議会最大会派の自民党浜松は16日、定例総会を開き、川勝平太知事の辞職に伴って行われる知事選について、会派として特定候補の推薦を見送り、市内党13支部の判断に委ねることを決めた。
関係者によると、市長を4期16年務めた鈴木康友氏(66)を推す強い意見がある一方、党県連推薦候補の決定前のため、会派としての判断に慎重な意見があったという。鈴木氏が旧民主党出身であることや、地元選出の城内実衆院議員(静岡7区)が県連会長を務めていることなども影響しているとみられる。
同会派の鳥井徳孝会長は報道陣の取材に対し、「会派の意向が各支部の決定に影響を与えてはいけない。各支部でも(推薦候補の)温度差がある」と答えた。
一方の鈴木氏は同日、同会派をはじめ、市議会主要4会派の控室を訪れて出馬のあいさつを行った。
鈴木氏は党県連の静岡市内4支部が元副知事の大村慎一氏(60)を推薦する方向で最終調整していることについて「地域間対立にならないよう県政をどうしていくのかを議論したい。最後のご奉公として浜松で培った経験、知見を全て出し、是々非々で県全体の発展を図る」と述べた。
(浜松総局・宮崎浩一)