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古民家 心の“余白”つなぐ 築90年を改装 イベントスペース誕生 湖西市

 湖西市新居町の国指定特別史跡新居関所にほど近い国道301号沿いに4月、古民家を活用したイベントスペース「ヨハク」が開設する。築約90年の町家を改装した建物を活用し、地域の自然や文化を感じながら人々がつながる空間づくりを目指す。2025年夏には宿泊も可能な交流施設とする予定で、関係者が準備を進めている。

改装された古民家で「ヨハク」の開設に向け準備する佐藤さん(左)=湖西市新居町
改装された古民家で「ヨハク」の開設に向け準備する佐藤さん(左)=湖西市新居町

 運営するのは神戸市在住の建築士池田裕樹さん(44)=浜松市中央区出身=と、湖西市で地域おこし協力隊として活動する佐藤拓真さん(26)。建物は池田さんの祖父母が暮らしていた家で、池田さんが数年前に改修し、サテライトオフィスとして使いながら活用法を模索していた。22年12月に同市初の協力隊員となった佐藤さんが宿泊施設の開設を目指し物件を探していたところ、池田さんと出会って地域の交流を生む拠点づくりの思いを共有し、施設運営へ一緒に取り組むことになった。
 施設名には、文化や自然を楽しむ心の“余白”を持てる場所や、さまざまな人が立ち寄って泊まる場所を目指す思いを込めた。4月から、地域で活動する人や団体が展示会やイベントを行えるレンタルスペースとしてスタートする。宿泊施設としても、来訪者が地域の飲食店や銭湯を巡ったり、浜名湖周辺の自然を感じられる体験を提供したりする予定という。
 佐藤さんは「歴史を感じる街並みや人の温かさが地域の魅力。ヨハクを拠点にまちを巡り、さまざまな人がつながる場所にしたい」と意気込む。池田さんも「地域の人と外の人との交流が生まれて循環するような価値を生み出したい」と話す。
 (湖西支局・杉崎素子)

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