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浜松など激しい雨 南部で突風も発生 軽乗用車2台が横転

 上空の寒気と高気圧の縁を回る暖かく湿った空気の影響で静岡県内は17日未明から朝にかけて大気の状態が不安定になった。浜松市中央区では1時間雨量が54・5ミリの非常に激しい雨が降り、4月の観測史上最大を記録した。突風により道路上で横転したとみられる軽乗用車=17日午前7時ごろ、浜松市中央区都盛町(ガソリンスタンド提供、写真の一部を加工しています)
 浜松市南部には一時、大雨警報が発令され、突風も発生。同区都盛町の市道交差点では同日午前4時45分ごろ、付近のガソリンスタンドに置かれていた軽乗用車2台が横転し、信号待ちをしていたミニバイクに接触した。浜松東署によると、ミニバイクに乗っていた同区の男性(60)が足首や手首などに軽傷を負ったもよう。
 静岡地方気象台によると陸側と海側からの風がぶつかり、浜松市付近で局所的な前線ができた可能性がある。気象台は同日午後、現地に気象庁機動調査班を派遣し、突風について「竜巻の可能性があるものの特定に至らなかった」とする調査結果を公表した。気象台によると風速約40メートルと推定され、風の強さを示す日本版改良藤田スケールでは6段階の下から2番目に当たる「JEF1」に該当するという。現地で取材に応じた同気象台の上清直隆次長によると、ガソリンスタンドに隣接する工場の鉄製扉が外れて近隣の民家で瓦が剥がれるなどの被害も確認された。
 同区有玉西町の東名高速道三方原スマートインターチェンジ(IC)では、落雷などの影響でETCの設備に障害が発生し、同ICの上下線出入り口が同日午前5時50分ごろから一時閉鎖された。大雨による浸水で故障したJR磐田駅北口のエスカレーター=17日午後2時ごろ、磐田市
 JR磐田駅周辺では浸水し、同駅南北自由通路につながる北口エスカレーターとエレベーター各1基が故障した。エレベーターは同日夕までに復旧したが、エスカレーターは再開の見通しが立っていない。市道路河川課によると、同日午前8時半ごろ、駅職員から連絡があった。この2基は2022年の台風15号の際にも故障していて同課は「対策を検討する」とした。

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