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職業差別発言「いかがなものか」 中野浜松市長が批判、知事辞職表明受け

 川勝平太知事が6月の静岡県議会で辞職する意向を表明したことを受けて、浜松市の中野祐介市長は3日、市役所で報道陣の取材に応じ「突然の話だったので大変驚いている。辞職に至った経緯や思いを説明いただく機会を期待したい」と述べた。辞任の引き金となった、職業差別とも受け止められかねない発言については「意図はなかったという思いだろうが、知事ともなると、どう受け取られるのかまで考えないといけない。優劣で語れないものを評価するのはいかがなものか」と批判した。

川勝平太知事の辞職表明を受けて報道陣の質問に答える中野祐介市長=浜松市役所
川勝平太知事の辞職表明を受けて報道陣の質問に答える中野祐介市長=浜松市役所

 川勝県政については「最後の仕事まで見極めた上で評価すべき」とした上で、「長い間、県民の支持、人気が高く推移したという点では、静岡県の顔としての職責を果たしてきた」との認識を示した。一方、一連の不適切発言騒動や、全国にリニア中央新幹線の建設工事が進まない原因は静岡県にあると受け止められている点を挙げ、「いい方だけでなく、悪い方でも静岡県の顔という部分があった」と負の面にも言及した。
 4期目の任期を約1年3カ月残して辞職することについて問われると、「県政の空白、停滞があってはいけない」と指摘。「新しい県政が始まるので、さまざまな県政課題の解決に向けて動き出すことを期待したい」と述べた。
 県が同市中央区の遠州灘海浜公園篠原地区に整備する新野球場についても触れ、「知事選の候補者が明らかになった際には(地元が求める)多目的ドーム型スタジアムの推進に協力いただけるのかも判断材料にしないといけない」とけん制した。リニア中央新幹線に関しては「国の成長にも関わる一大プロジェクト。県政の転換が大井川流域の皆さんの心配や課題をしっかりと解決し、建設工事を前に進めていくきっかけになれば」と語った。

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