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⚽ジュビロ磐田FW・ジャーメイン良 継続が信念 4戦5発 覚醒は終わらない【しずスポ】

 J1磐田のFWジャーメイン良(28)が開幕から4試合で5得点し、磐田加入3年目で才能を開花させている。1日の川崎戦では自身初という1試合4ゴールの離れ業をやってのけた。16日のG大阪戦でも今季5点目を奪い「今はJ1レベルのセンターバックとの対戦を楽しめている」。チーム6点中5点を一人でたたき出すストライカーは、2季ぶりのJ1で覚醒中だ。

川崎戦で攻め込む磐田・ジャーメイン=川崎・U等々力(写真部・小糸恵介)
川崎戦で攻め込む磐田・ジャーメイン=川崎・U等々力(写真部・小糸恵介)

 J1での年間自己最多得点を1試合で更新した川崎の夜。報道陣が幾重にも取り囲んだ磐田の取材エリアで、背番号11は目を丸くして言った。「正直びっくりしているのが一番。サッカー人生で4点、5点取るようなスーパーな選手ではなかったので」。一度は取り消された得点をPKで取り返し、勝ち越しとなる自身4点目を奪い大きく手を広げた。
 快足を生かした攻撃力はプロ入り当初から将来を嘱望されていた。だが、技術的な荒さが目立ち、J1での得点は過去6年間で最高でも3ゴール。磐田の横内昭展監督は「身体的に非常に能力が高い選手。J1相手でもしっかりクオリティーが出せて成長した」と目を細める。
 J1で対峙(たいじ)するセンターバックの屈強さはJ2とは桁違いとジャーメインは言う。「(開幕戦で対戦した神戸のマテウス)トゥーレルは強くて速いし予測もいい。川崎の2枚もポテンシャルがすごい。こういう選手とやっていくという基準ができた」
 昨年10月末の東京V戦で左太ももを痛めてJ1昇格が懸かった残り2試合を欠場。チームトップに並ぶ自己最高の9得点をマークしたが、目標の2桁得点に届かず悔しさも残るシーズンだった。
 1月の必勝祈願で訪れた秋葉山本宮秋葉神社(浜松市天竜区)で行った「てんぐの皿投げ」と呼ばれる願掛け。皿には「継続」と書き込んだ。けがを乗り越えてしっかりと数字を刻んだ。あとは好調をキープし、目標とする背番号と同じ11得点を早い時点でクリアするつもりだ。
 (名倉正和)

 じゃーめいん・りょう 1995年4月19日生まれ。神奈川県出身。流通経大柏高(千葉)、流通経大を経て2017年に当時J1仙台でプロデビュー。横浜FCを経て22年に磐田に加入した。米国人の父と日本人の母を持つ。日本代表MF守田英正(スポルティング)は大学の同級生。利き足は左。28歳。

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