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熊本知事に自公推薦木村氏 野党支援新人破り初当選

 任期満了に伴う熊本県知事選は24日投開票の結果、無所属新人の前副知事木村敬氏(49)=自民、公明推薦=が、野党各党の県組織が支援した元熊本市長の幸山政史氏(58)ら無所属新人の3人を破り初当選を果たした。投票率は49・63%で、前回2020年の投票率45・03%を4・60ポイント上回った。

熊本県知事選で初当選を確実にした木村敬氏(左)=24日夜、熊本市
熊本県知事選で初当選を確実にした木村敬氏(左)=24日夜、熊本市
熊本県知事選が告示され、出陣式の会場から出発する木村敬氏=7日、熊本市
熊本県知事選が告示され、出陣式の会場から出発する木村敬氏=7日、熊本市
熊本県知事選で初当選を確実にした木村敬氏(左)=24日夜、熊本市
熊本県知事選が告示され、出陣式の会場から出発する木村敬氏=7日、熊本市

 木村氏は、熊本市内で支援者に向けて「さまざまな逆風が吹き大変厳しい戦いだった。隅々まで歩き政策を訴えた」と強調した。
 選挙期間中、自民党派閥の裏金事件による逆風にさらされる中でも、自民の支援団体に頼った組織戦を徹底。県民から人気が高く、学生時代の指導教官でもある現職蒲島郁夫知事(77)の応援を受けて知名度不足を補った。
 街頭演説では半導体受託生産で世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)誘致や災害対応など副知事時代の実績もアピールした。
 幸山氏は、市長として熊本市を政令市に移行させたと主張。「自主的支援」を表明している立憲民主、共産、社民各党の県組織と共に裏金問題を批判し、支持拡大を目指した。保守系の知事経験者潮谷義子氏(84)とも街頭演説。木村氏の支持基盤の切り崩しを図ったが及ばなかった。
 熊本市内で記者団に「訴えは県民への一定の広がりを感じた」と語った。
 建設会社社長の毛利秀徳氏(46)、元高校教員の宮川一彦氏(58)はいずれも支持に広がりを欠いた。

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