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木上さん絵本がアニメ化 京アニ事件で犠牲、元同僚ら

 2019年の京都アニメーション放火殺人事件で、犠牲になった木上益治さん=当時(61)=が携わった絵本「小さなジャムとゴブリンのオップ」のアニメが完成し、東京都内で24日、試写会が開かれた。元同僚で、アニメ化を主導した制作会社「エクラアニマル」の本多敏行さん(73)は「木上君は小さい子ども向けのものを作りたいと常に考えていたと思う。『よくやってくれた』と言ってくれるんじゃないか」と語った。

アニメ「小さなジャムとゴブリンのオップ」の一場面(エクラアニマル提供)
アニメ「小さなジャムとゴブリンのオップ」の一場面(エクラアニマル提供)

 見習い魔法使いのジャムが、ひねくれ者の友人オップと関わる中で次第に勇気を持つようになり成長する物語。木上さんは絵本のストーリーやレイアウトを手がけた。
 絵本は、木上さんが在籍したエクラアニマルの前身会社が1989年、千冊限定で自費出版。事件後、中国IT企業の支援を受けアニメ化が実現した。木上さんの遺族にDVDを手渡したところ喜ばれたという。
 この日、約17分間の試写が終わると会場は拍手に包まれた。中国では既にオンライン公開されており、日本でも今後、上映会を開くなどして多くの人に見てもらうつもりだ。続きの物語もあり、シリーズ化を目指している。

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