JR熱海駅開業99周年 豪華車両E655系「なごみ」登場 地元市民ら歓迎セレモニー
JR熱海駅が25日に開業99周年を迎えるのに合わせ、JR東日本は24日、品川(東京都)ー熱海駅間で団体臨時列車のE655系「なごみ」を記念運行した。熱海駅では、なごみの到着を大勢の熱海市民が待ち受け、乗客の歓迎セレモニーを繰り広げた。
なごみは天皇、皇后両陛下の「お召し列車」としても使用される豪華車両。今回は両駅間を往復する旅行商品として運行し、乗客105人が利用した。乗客が熱海駅に降り立つと、熱海高エイサー部が勇壮な楽器演奏と踊りで歓迎した。斉藤栄熱海市長と中島幹雄市観光協会長、熱海芸妓(げいぎ)置屋連合組合の公式キャラクター「まめっこ」も乗客を出迎えた。
JR東日本熱海駅の荒屋祐佳利駅長は開業100周年に向け「イベントを通じて盛り上げを図り、お客さまに熱海の魅力を知ってもらいたい」と話した。
熱海駅は1925年3月25日に開業。当時は国府津駅(神奈川県小田原市)との間を結ぶ路線の終点駅だった。丹那トンネル(函南ー熱海間)の開通を受けて1934年に東海道線に編入され、東京五輪が開催された1964年に新幹線駅が開業した。
(熱海支局・鈴木文之)