テーマ : 芸能・音楽・舞台

裾野の人形劇ひまわり会 発足33年、最後の大舞台 会員高齢化、活動縮小へ

 裾野市の人形劇ひまわり会は22日、公演発表を同市深良支所で開いた。1989年の発足から33年間、園児や小学生に人形劇を披露。ボランティアサークルとして地域の教育活動に貢献してきたが、会員の高齢化に伴い、大掛かりな舞台は今回で終了する。

「ジャックと豆の木」を演じる人形劇ひまわり会=裾野市深良支所
「ジャックと豆の木」を演じる人形劇ひまわり会=裾野市深良支所

 最後の演目に選んだのは英国の童話「ジャックと豆の木」。魔法の豆の木を使い、少年と天辺の大男が繰り広げる物語を深良小の児童24人の前で臨場感たっぷりに演じた。最年長84歳で大男を担当した広瀬十四子さんは「せりふを覚えるのが苦手で迷惑を掛けたが、みんなの助けがあってここまで続けることができた」と涙を浮かべながら感謝した。
 同会は深良地区の女性11人で活動する。市内外で手作りの公演を続けてきたが、70歳以上が9人をしめるようになり、移動や舞台の設営、大型人形を操る演目などの負担が大きくなったという。今後は片手で演じる小さな人形での芝居を中心に活動する方針。
 まとめ役の青木悦子さん(70)は「人形劇を通して子供たちと接したい気持ちは持ち続けている。いまの自分たちに合った公演方法を探していきたい」と話した。

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