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テーマ : 島田市

衆院選躍進へ 党づくり 山村糸子氏/共産党県委員長【各党に聞く 2024年選挙戦略⑤】

 ―2023年の統一地方選で県議会の議席を失った。どう振り返るか。

山村糸子氏
山村糸子氏

 「政治課題が錯綜(さくそう)している中で党づくりが順調に進まなかったことが反省点の一つ。15年に野党共闘を打ち出し、一定の前向きな変化をつくってきたが、それに対する攻撃も強まり、一進一退を繰り返している。結果的に統一地方選では県議が不在になり、いくつかの市町議選でも取りこぼしがあった。今は次期衆院選での躍進と、野党共闘の前進に向けて党づくりに取り組んでいる」
 ―党づくりとは具体的にどのように取り組むのか。
 「地域や職場、学校に支部をつくり、党員や機関紙の読者を増やすことが基本。高齢化の対極にいるのは若者だが、青年にとどまらず、40代前後の『真ん中世代』も含めた党勢拡大を図る。今までは若い世代と接点を持つことが難しかったが、最近は自民党政治に不満を訴える若者が増えている。静岡市の成人式に合わせて、会場付近の駅で実施したアンケートでは、若者が生活苦をもろに背負っていることが浮き彫りになった。そういう層が共産党を支持するという都合のいい判断はしないが、今の政治を変える受け皿になれるチャンスはあると感じる」
 ―次期衆院選に向けてどう準備を進めていくか。
 「今の政治を変えたいという機運が高まる時こそ、私たちの出番。派閥もなければお金で結びついた後援会もないが、政策と党の理念に共感する人たちの支援を得るための頑張り時だ。県内では、まずは21年の前回選で自主的に支援した3、8両区以外の選挙区で先に準備をする。3、8両区も野党共闘の今後の展開を見極めなければいけない。他の野党や連合の考えもあるので、最終的には自分たちで判断していく」
      ◇
 やまむら・いとこ 73歳 島田市 09年から現職

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