大井川鉄道事故受け、調査官を派遣 運輸安全委員会
大井川鉄道(本社・島田市)の臨時列車の連結器が外れた事故を受け、運輸安全委員会は29日、鉄道事故調査官2人を島田市の新金谷駅に派遣し、現地調査を開始した。
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調査官は乗員をはじめ、車両の連結作業に関わった関係者に対し、当日の状況などを聞き取り調査した。同駅に停車中の該当車両も確認した。今回連結器が外れた電気機関車と客車の連結箇所を実際に動かしたり、写真を撮ったりした。国土交通省中部運輸局の職員2人も調査に協力した。
香川卓也鉄道事故調査官は「連結器に損傷はなかったが、原因については現時点では判断できない」と述べた。30日は発生現場の家山駅で線路などを調査し、引き続き関係者の聞き取りも行う。1年以内をめどに事故調査報告書を公表する予定。事故があった列車の運転再開についても検討して判断するという。