静岡県内高校で卒業式 金谷高12人最後の巣立ち 令和の「二十四の瞳」に祝福
静岡県内の多くの高校で1日、卒業式が行われた。卒業生は恩師や保護者、後輩に見守られながら、思い出の学びやを巣立った。
県教委によると、公立の全日制全91校が式を設定。本年度末で閉校する島田市の県立金谷高も最後の卒業式を行い、午後には閉校式を開く。同校の校舎は4月に開校する単位制定時制の県立ふじのくに国際高が活用する。
金谷高では卒業生12人が式典に臨み、保護者や地域住民の祝福を受けた。山田正訓校長は「コロナ禍でかけがえのない日々を過ごした皆さんは令和の『二十四の瞳』。一人一人に課題解決の力が身に付いたことを実感している」と式辞を述べた。卒業生を代表し、武井夏美さんが「私たちはこれからそれぞれの進路に向かって一歩を踏み出す。金谷高で過ごした思い出を糧に頑張っていく」と感謝の言葉を語った。
同校は県立島田高金谷分校から1967年に独立校に昇格し、9972人の卒業生を輩出した。