あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 島田市

地域の歴史残る仕事を 大河原建設(島田市)/朝倉純夫社長【キーパーソン・最前線】

 島田市役所新庁舎をはじめ、島田第一小新校舎など地元の核となる公共施設工事に関わってきた。旧金谷庁舎跡地にPFI方式で整備した金谷地区生活交流拠点施設「かなうぇる」は大和リースと共に特別目的会社の金谷PFIパートナーズとして管理運営を担う。来年の創業70年に向け12月には新社屋完成が控える。

朝倉純夫社長
朝倉純夫社長

 ―「かなうぇる」の施設運営の視点は。
 「設計・施工から運営までを一体的に担う強みを生かしたい。これまで金谷地区には小さな子どもが遊べる場所が少なかった。15年の事業期間を通じ、行政サービスの提供だけでなく、高齢者や親子連れが楽しみながらくつろげる施設を目指している」
 ―公共工事にかける思いは。
 「地域の歴史に残る仕事を担う意気込みで誠実に工事に取り組んできた。現場を担当する社員は地元出身者も多く、意欲向上につながっている。子どもが通う学校を父が造る誇りはかけがえのないもの。多発する自然災害に対し、昼夜問わず応急対応できるのも地元の建設会社。人材育成を含め企業として存続させていく責務がある」
 ―建設業界の現状と課題は。
 「人手不足が喫緊の問題。職種の枠を超えて業界全体でタッグを組み、採用につなげていく活動が重要。協力会社とともに内容の良い仕事を途切れることなく受けることも求められている。インターンシップ、小中生・高校生のキャリア教育も続けている。将来的な人材育成につながる地道な取り組みは欠かせない」
 (島田支局・寺田将人)

 あさくら・すみお 1966年入社。2002年から現職。島田建設業協会、島田建設工業団体連合会の会長も務める。焼津市出身。75歳。

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

島田市の記事一覧

他の追っかけを読む