あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 島田市

静岡人インタビュー「この人」 県看護協会の会長を務める 松本志保子さん(島田市)

 静岡県看護協会で看護職の交流促進や、意見を集約して会長に提言する協会内組織の委員長などを歴任し、新会長に就任した。65歳。

松本志保子さん
松本志保子さん

 ―抱負を。
 「県民の皆さんの健康を守りたい。そのために、看護職の明るい未来を築きたい。介護度が重くなっても住み慣れた地域で、長く暮らせるよう支援する地域包括ケアシステムは看護職同士の連携で成り立ってきた重要基盤。活躍を後押しすることこそ、県民の幸福に直結する」
 ―地域連携のビジョンは。
 「地域に看護師の顔が見える関係を築きたい。現在も住民向けに、在宅医療の一翼を担う特定看護師を取り上げるフォーラムを開催し、役割を伝えている。新型コロナウイルス禍を通じて、多くの人が、健康に生きる価値や家族の大切さを見いだした。自宅で最期を迎えたい人も増えた。そうした思いを支えるために地域連携を進めたい」
 ―コロナ禍で得たものは。
 「医療機関、地域、在宅などの各領域で刻々と様相が変化し翻弄(ほんろう)されたが、その一方で、柔軟に対応するチーム力や、地域や多職種との連携が強化された。5類移行後も感染対策は引き続き求められる。協会は専門知識を備えた認定看護師や特定看護師の育成に取り組んでいる。培った絆を生かして各所への貢献を続けたい」
 ―何に取り組みたいか。
 「全世代型の看護師支援を政策提言したい。新人の離職率が下がっている一方、ベテランからは夜勤で親の介護を犠牲にしている、といった働きづらさの声も聞こえている。潜在看護師の掘り起こしも含む人材確保策について、一層考えていきたい。強いメッセージを発信できる職能団体でありたい」
 (社会部・大須賀伸江)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

島田市の記事一覧

他の追っかけを読む