あなたの静岡新聞
▶ 新聞購読者向けサービス「静岡新聞DIGITAL」のご案内
あなたの静岡新聞とは?
有料プラン

テーマ : 島田市

静岡茶市場、12日初取引 「日本一の茶どころ」からシーズン到来告げる

 2024年の新茶シーズンの幕開けを告げる静岡茶市場(静岡市葵区)の新茶初取引が12日朝、行われる。午前6時半からの式典には県内の製茶問屋、生産者、行政関係者らが一堂に会し、活発な取引と県内茶業の発展を願う。
 12日の初取引は、1956年の市場開設以来最も早い。4月下旬には各産地の新茶が出そろい、八十八夜(5月1日)に向けて取引に熱が帯びる。
つゆひかり、新芽キラリ自園のつゆひかりの生育を確認する湯日第一茶農協の冨永充彦副組合長(右)と古沢義晴組合長=4日、島田市湯日(写真部・堀池和朗)  静岡県内有数の早場所産地、島田市初倉。冨永充彦さん(64)の茶園では4日、前日からの雨が上がり、力強く顔を出したつゆひかりの新芽が一面をもえぎ色に染めていた。管理の行き届いた端正な茶園は、周囲の生産者や農協職員から一目を置かれる。
 湯日第一茶農協の副組合長として、約40人の組合員と茶生産に汗を流す冨永さん。同茶農協では、約15年前からわせ品種をつゆひかりに統一し、生産拡大と品質向上に力を注いでいる。「つゆひかりといえば湯日と言われるようなものを作ろうと、全員で団結してきた」と語る。その言葉通り、2022年の県茶品評会の品種別で1等1席を受賞し、その名が知られるようになってきた。
 組合長の古沢義晴さん(65)とは幼なじみの間柄。古沢さんは「彼が指導的立場で品質アップにつなげてくれた」とたたえる。2人は「お客さんに喜んでもらえるものを作り、一人でも多くの消費者に届けたい」と前を向く。
(経済部・垣内健吾)

いい茶0
▶ 追っかけ通知メールを受信する

島田市の記事一覧

他の追っかけを読む