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テーマ : 島田市

原子力災害時の安全守れ 浜岡原発想定、放射線防護テント訓練 中電や御前崎市

 御前崎市で16日、中部電力浜岡原発(同市佐倉)の原子力災害を想定した訓練が行われた。同市や中部電力など計5機関が参加し、空気で膨らませる放射線防護テント「エアシェルター」を新野地区センター内の体育館に設営するなど緊急時の連携態勢を確認した。

体育館に設営されたエアシェルター内の空間を確かめる訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
体育館に設営されたエアシェルター内の空間を確かめる訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
空気が取り込まれて膨らむエアシェルター
空気が取り込まれて膨らむエアシェルター
エアーシェルターを展張する訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
エアーシェルターを展張する訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
エアーシェルターを展張する訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
エアーシェルターを展張する訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
体育館に設営されたエアシェルター内の空間を確かめる訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
空気が取り込まれて膨らむエアシェルター
エアーシェルターを展張する訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター
エアーシェルターを展張する訓練参加者=16日午前、御前崎市の新野地区センター


 エアシェルターは、放射線除去フィルターを通して外の空気を取り込むことで展張する。天井は高さ約3メートルで、126人まで収容可能。自家用車で広域避難できない高齢者などが一時的に逃げ込むために設ける。
 訓練には地域住民らも参加し、シェルターの送風機の設置手順などを確認した。空気を取り込み始めてから約30分で体育館の床一面に放射線物質から汚染を防ぐための避難所空間が完成した。
 同市は現在、放射線防護施設に指定している市内の地区センターなど7箇所にエアシェルターを配備。訓練に参加した住民の五島達夫さん(76)は「シェルターを設ける方法は分かったが、実際に避難生活した際の課題対策も検討しなければいけない。広域避難が難しい要配慮者に見てもらうことも必要だ」と述べた。
 訓練では、甲状腺被ばくを抑えるために服用する「安定ヨウ素剤」の緊急配布の流れも実践した。
 (御前崎支局・市川幹人)

 12月、島田で 避難生活支援人材 育成研修
 長期化する避難生活による災害関連死を防ぐため、避難所の環境向上などに取り組む地域人材「避難生活支援リーダー」を育成する研修会(内閣府主催、県、島田市共催)が12月16、17の両日、島田市阪本の初倉小で開かれる。内閣府のモデル事業の一環。
 高齢者ら避難所での生活に配慮が必要な被災者に特化した支援体制の構築が狙い。避難生活支援リーダーは、被災者の心情を理解し、避難所運営を担う自治会役員らと連携して生活環境の改善を図っていく。研修会では避難所の居住スペースなどを再現し、改善点や方法を学ぶ。被災者とのコミュニケーションの取り方も習得する。
 避難者支援に関心がある人が対象。研修会までに1コマ20分の講座(全8コマ)の動画視聴が必要になる。問い合わせは島田市危機管理課<電0547(36)7320>へ。

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