戦没者 秋の慰霊 島田市川根町遺族会70人
島田市川根町遺族会(中村稔会長)は5日、戦没者秋季慰霊祭を同町家山の天王山公園で開いた。遺族ら約70人が参加し、戦没者を追悼した。
毎年4月には神式で実施していて、遺族会の高齢化が進み新たな形式を模索する中で仏式による開催を企画した。地元の三光寺が協力し、同寺梅花講の人々が平和を祈る和讃(わさん)を唱えた。会場には軍服や軍刀なども飾った。
フィリピンで当時35歳だった父恒二さんを亡くした中村会長(88)は「父の記憶はあまりないが、つらい時代だった。世界では今なお戦争が続き、平和を祈らずにはいられない」と述べた。
公園内の忠魂碑は太平洋戦争などで亡くなった戦没者343人をまつっている。
(島田支局・寺田将人)