石仏33体、台座新しく 島田・智満寺に続く「尾川丁仏参道」
島田市の千葉山智満寺に続く「尾川丁仏参道」で地域住民が続けてきた石仏の台座築造工事がこのほど完了した。ハイキングコースとしても人気の旧参道約4・5キロに並ぶ33体の台座が新しくなり、5日、落慶法要を行い住民が完成を祝った。
西国三十三所を模して江戸時代後期に祭られたという石仏は、同市尾川から智満寺の門前まで1丁(約100メートル)ごとに並んでいる。2018年の台風で境内でも被害が出たことを機に有志の間で修繕計画が持ち上がり、大津自治会など幅広い住民の協力を受け、ひびが入ったり、崩れそうになったりしていた台座を約1年かけて新しく作り直した。この日は住民が智満寺の門前に集まり、北川教裕住職の読経に合わせて焼香後、地元の女性が御詠歌を唱えて参道の安全や歴史遺産の継承を願った。丁仏台座築造工事世話人会を代表しあいさつした栗原利行さん(71)は「大勢の皆さんに協力いただき、石仏を次の世代に残すことができる」と感謝の言葉を述べた。