東京支社 中村綾子
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幼なじみ異色タッグ 農家×映像デザイナー 古里・藤枝の茶もり立て
藤枝市で4代続く「マルムラ製茶」の中村倫男さん(41)と映像デザイナーとして活動する幼なじみの西形圭吾さん(42)のタッグが都内で運営する無農薬の有機栽培茶直売店が今年、開業9年目を迎えた。家族経営の農家が都内に専売店を持つケースは珍しく、オーナーとして店頭に立つ西形さんは「消費地と産地を結ぶ存在になりたい」と意気込んでいる。 直売店「NAKAMURA TEA LIFE STORE」があるのは古い建築物を生かしたカフェや店舗が並ぶ台東区蔵前。タイル職人の作業場だったという趣ある建物を活用した店内に、茶園の緯度・経度や収穫日を記したパッケージが特徴的な煎茶やほうじ茶、抹茶などが並ぶ。西形さん
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清水区橋桁落下 「再発防止図る」 国交相 原因究明と強調
静岡市清水区尾羽の国道1号静清バイパス「清水立体」工事現場で橋桁が落下し、8人が死傷した事故を受け、斉藤鉄夫国土交通相は11日の閣議後記者会見で「事故を重く受け止め、同様の事故が起きないよう原因究明と再発防止を図る」と述べた。 斉藤氏は同日の事故調査委員会の初会合を念頭に、「事故原因については調査結果を待ちたい。有識者から指導、助言を頂きながら原因究明や再発防止策の検討を進める」とした。 事故は6日未明に発生した。橋桁を橋脚に設置する作業中に橋桁が落下し、巻き込まれた作業員2人が死亡、作業員と警備員6人が重軽傷を負った。 (東京支社・中村綾子)
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静岡県内17国会議員 平均所得1965万円 吉川氏トップ 2022年
衆参両院は3日、国会議員が2022年の1年間に得た所得に関する報告書を、国会議員資産公開法に基づいて公開した。公開対象となった静岡県内国会議員17人(衆院14人、参院3人)の平均所得は1965万円で、議員歳費が主だった。前年からは376万円減った。 所得総額の最高は、18歳の女性に飲酒させたなどと週刊紙に報じられ、自民党を離党した無所属の吉川赳氏(衆院比例東海)で2899万円。議員歳費と食事サービス会社顧問としての報酬など1882万円に加え、沼津市の介護老人保健施設への貸地料、介護サービス会社のコンサルタント料を報告した。 2位以下はいずれも自民で、城内実氏(衆院静岡7区)の2116万円
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島田への愛着 都内で語らう 出身者が交流 地元食材にも舌鼓
島田市は1日、首都圏で活躍する同市出身者らが集う「首都圏しまだ交流会」を都内で開いた。市ふるさと大使を務める日本通運相談役の川合正矩さんと落語家の三遊亭遊喜さん、同市出身の俳優岸本加世子さんら28人が参加し、故郷の話題を通じて交流を深めた。 染谷絹代市長は今秋オープン予定の市役所新庁舎や学校統合に伴う跡地利活用などを紹介し「島田市をますます元気にし、『ここにしかない魅力』を発信していきたい」と呼びかけた。参加者は地元産緑茶を使ったボトリングティーで乾杯し、同市出身で都内の和食店「やんも丸の内店」料理長の木村祥吾さんが監修した、地元食材をふんだんに使った料理を楽しんだ。 交流会は2年目。今回初
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危険盛り土規制 未然防止を強調 熱海土石流2年で国交相
斉藤鉄夫国土交通相は30日の閣議後会見で、熱海市伊豆山で発生した土石流災害から7月3日で2年となるのを前に「危険な盛り土で人命が失われることがあってはならない」と述べ、災害の未然防止に向けて先月施行された盛り土規制法を運用する意義を強調した。 同法では盛り土の崩落によって人家などに被害が及ぶ恐れがある場所を都道府県などが指定し、許可や監視を担う。斉藤氏は9割以上の自治体が規制区域の指定に向けた基礎調査に着手していると説明し、財政支援を通じて早期指定を後押ししていく考えを示した。
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富士登山期前に山麓5市町PR 29日まで都内
富士登山シーズンを前に山麓5市町の観光や特産品、登山の情報を発信する「しずおか富士山PR展」(しずおか富士山利活用推進協議会主催)が28日、JR東京駅前の商業施設「KITTE丸の内」で始まった。29日まで。 富士市がブランド化を進めるほうじ茶を水出しで提供したり、富士高砂酒造(富士宮市)が試飲コーナーを設けたりした。トウモロコシなどの野菜や菓子類も並び、人気を集めた。登山情報のブースでは本県側の3登山道のアクセス情報に加え、協議会が推奨する「富士下山」や、富士宮市が制作した世界遺産の構成資産と観光名所のVR(仮想現実)動画を紹介した。 富士山観光交流ビューローの土屋俊夫専務理事は「今夏は
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文化庁調査官として登録事務に携わった 本中真氏(奈良文化財研究所長)インタビュー【富士山世界遺産10年】
文化庁の主任文化財調査官として富士山をはじめとする国内の世界遺産登録事務に携わってきた本中真氏(68)=奈良文化財研究所長=に、富士山世界遺産登録の意義や今後の保全管理に向けた課題を聞いた。 -登録10年の歩みをどうみるか。 「国連教育科学文化機関(ユネスコ)から指摘された課題を一つ一つ乗り越える中で、一番の成果は静岡、山梨両県の努力によって世界遺産としての顕著な普遍的価値(OUV)が受ける影響を予測・評価する『遺産影響評価(HIA)』の仕組みができたことではないだろうか。景観関連の条例制定などの取り組みを経て、2021年度からはHIAのマニュアル運用が始まった。事業者らが法律の範囲内だ
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首相が新茶堪能 「世界に飛躍の時」 静岡など産地が贈呈
静岡など全国の茶産地の関係者が19日、首相官邸で岸田文雄首相に18産地の新茶を贈呈した。主要産地の茶娘も参加して魅力をアピールし、静岡県からは川根本町茶業振興協議会が川根茶を贈った。 自民党茶業振興議員連盟(会長・森山裕選挙対策委員長)と日本茶業中央会(会長・上川陽子幹事長代理=衆院静岡1区)、全国茶生産団体連合会、全国茶商工業協同組合連合会など茶業団体の代表が参加した。皇室に献上した静岡市産の手もみ茶やG7広島サミットで提供された狭山茶など3種類を飲み比べた首相は「個性、多様性があって素晴らしい。昨年の緑茶輸出額は過去最高を更新し、世界に飛躍する時を迎えている。全国の生産者に頑張っていた
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静岡空港新駅構想「議論見守りたい」 期成同盟研案に国交相
リニア中央新幹線の沿線都府県でつくる建設促進期成同盟会の総会で静岡空港に東海道新幹線新駅を整備する構想案が発表されたことを受け、斉藤鉄夫国土交通相は2日の閣議後会見で「まずは(構想案を発表した)研究会での議論を見守りたい」と述べた。 研究会はリニア開業後の高速交通の将来像を描いて早期建設の機運を高める目的で1月、山梨県の長崎幸太郎知事の提案で期成同盟会内に設置された。5月31日に都内で開かれた総会で事務局の同県が発表した構想案には、静岡空港新駅に加えて東海道新幹線の新横浜-小田原駅間への新駅設置が盛り込まれた。 期成同盟会が国交省に対してリニアの早期整備や静岡工区の課題解決などを要望した
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装着式人工乳房知って 三島出身の北堀さんら 都内で起業
がんやがん治療に伴う見た目の変化による苦痛を軽減する「アピアランスケア」の一環で、乳がんなどで乳房を切除した人向けの装着式人工乳房への関心が高まっている。人工乳房の販売会社「カノアクルー」(東京都)を友人と立ち上げた三島市出身の北堀善美さんも啓発に取り組む一人。自治体による購入費補助も広がりつつあるが、医療用ウィッグなどに比べて一般の認知度はまだ低いといい「選択肢の一つとして人工乳房を知ってほしい」と訴えている。 カノアクルーは代表の鈴木万紀子さんと北堀さん、下着販売の経験がある秋沢京子さんの3人で設立し、2021年に三鷹市にサロンを開いた。新潟県のメーカーと連携して100%シリコーンの人
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JR社長「地質把握、精度高める」 ボーリング調査の意義強調【大井川とリニア】
JR東海の丹羽俊介社長は26日の名古屋市内の記者会見で、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡って同社が山梨県内から静岡県境に向かって実施中の高速長尺先進ボーリングについて「日々新しいデータを得て、地質や湧水のより正確な状況を把握できる。精度を高めるプロセスを今まさに進めている」と調査の意義を強調した。 静岡県は、山梨県内を削孔(さっこう)中に静岡県内の地下水が流出する懸念があるとして、湧水の戻し方を話し合うよう求めている。これに対し、丹羽社長は「地表踏査や文献で断層の地質や湧水の状況を想定していて、現在の調査地点の湧水量は非常に少ない」と強調。県内の地下水が流出する可能性に関し「県境
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リニア建設 期成同盟の顧問就任、国会議員に依頼も… 誤って川勝知事名で発出
リニア中央新幹線建設促進期成同盟会に昨年加入した静岡県が今月、県内選出の与野党国会議員に同盟会の顧問就任を依頼した際、本来は会長の大村秀章愛知県知事の名前で作成する依頼文書を誤って副会長の川勝平太知事名で作成し、各議員に配っていたことが、25日までの関係者への取材で分かった。県は「事務的なミス。正しい依頼文書をあらためて全議員に出したい」と釈明したが、自民党の議員側からは「お粗末だ」との声が上がる。県内着工を認めない川勝知事への警戒感もあってか、与党議員との溝が浮き彫りとなった格好だ。 文書を配布した県建設政策課によると、顧問の就任依頼文書は事務局の愛知県が会長名で作成することになっていた
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静岡県とJRの対話 国交相「適切に対応」 流域市町要望受け【大井川とリニア】
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡り、大井川流域の10市町が国に対して静岡県とJR東海の対話への積極的な関与を要望したのを受け、斉藤鉄夫国土交通相は21日の閣議後記者会見で「引き続き、県とJRの間で科学的・工学的な観点から対話が行われるよう適切に対応する」との考えを示した。 国交省がリニア開業後の県内の東海道新幹線停車増や地域経済への波及効果を調査していることを踏まえ、「県や東海地方の発展に資する交通利便性の向上や地域活性化についても、関係自治体やJRと連携して対応する」とした。 流域市町の首長は20日に国交省を訪れ、上原淳鉄道局長に要望書を手渡した。首長側が県とJRの協定締結時
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リニア議論前進へ「国が指導を」 流域市町長、国交省に要望
リニア中央新幹線トンネル工事に伴う大井川の流量減少問題を巡り、流域10市町の首長が20日、県とJR東海との対話や調整について国が強い指導力を発揮するよう求める連名の要望書を国土交通省に提出した。染谷絹代島田市長、北村正平藤枝市長、杉本基久雄牧之原市長が同省を訪れ、上原淳鉄道局長に手渡した。 冒頭を除き非公開。染谷市長は終了後の取材に、湧水の県外流出対策としての田代ダム取水抑制案の早期実現を含めた議論の前進を望み「(県とJRの)相互のつなぎ役として国に期待するというのが、流域の総意」と強調した。 首長らは上原局長に対して長期的な国の関与の重要性を伝えたといい、北村市長は「不確定な要素がある
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田代ダム案 静岡県修正案 JR東海社長「意味を確認」【大井川とリニア】
JR東海の丹羽俊介社長は19日に都内で開いた記者会見で、リニア中央新幹線トンネル工事での湧水の静岡県外流出対策として同社が示す田代ダム取水抑制案を巡り、同社がダム管理者の東京電力リニューアブルパワー(東電RP)と協議する際の条件の修正を県が求めたことについて「修正案の文言の意味を確認した上で、修正した内容で協議が開始できるか東電RPに確認する」と述べた。 県はJR東海が約10カ月間とする案の実施期間が延びたり、湧水の県外流出量が想定を上回ったりした場合に東電RPの水利権との関係について協議が必要との認識。このため、JR側が示した「ダム案は永続的に行うものではなく、東電RPの水利権には影響を
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ビジネス車両拡充 「ひかり」「こだま」にも JR東海
JR東海は19日、東海道新幹線ののぞみ7号車で展開するビジネス利用向けの「エスワーク車両」を、10月20日からひかり、こだまの7号車にも拡大すると発表した。3人掛け席を2人で利用できる有料シートも導入する。 エスワーク車両はモバイル端末の利用やウェブ会議などを気兼ねなくできるインターネット予約専用商品。3人掛けの一部を使った有料シートは中央の席にパーティションを設置し、より広いスペースを確保する。作業がしやすくなるようテーブルも改良する。料金は当面、普通車指定席に1200円を追加した額とする。今後、窓口や券売機での販売も行う予定。 最新車両「N700S」で試験導入中のビジネスブースは10
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マルベック種ワインで乾杯 アルゼンチン大使館で酒業界発展祝う
酒類販売のヴィノスやまざき(静岡市葵区)とアルゼンチン大使館はこのほど、アルゼンチンのワイン産業発展を祝う「ワールド・マルベック・デー」(17日)に合わせたイベントを東京都港区の同大使館で開いた。約60人が同国の代表的な赤ワインのブドウ品種「マルベック」のワインを味わった。 日本とアルゼンチンの外交関係樹立125周年や同社の創業110周年を記念して企画した。新型コロナの影響で同様のイベントは3年ぶりといい、セサル・カンポイ臨時代理大使は「マルベックはわが国を象徴する品種。郷土料理とともに楽しんで」と呼びかけた。種本祐子社長は「アルゼンチンワインは品質と味を重視する静岡の顧客に長年選ばれてい
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「水の強靱化」発信 国連水会議特使に上川氏
「国連水会議2023」がこのほど、米ニューヨークの国連本部で開かれ、洪水・渇水などの水災害や環境を話し合うテーマ別討議で日本とエジプトが共同議長を務めた。上川陽子氏(衆院静岡1区)が首相特使として出席し、日本の水防災の経験を生かした「水の強靱化(きょうじんか)」の重要性を発信した。 同会議は水に特化した国連会議として46年ぶりに開かれた。テーマ別討議で取りまとめた提言には科学技術に基づいたデータやリスク評価の提供▽気候変動への適応・緩和両面に資する取り組み-などに加え、関係者が水関連の課題解決に向けてどう行動するかを示す「アクション・ワークフロー」の考え方が日本の提案を経て盛り込まれた。
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「双方向の対話大切に」リニア工事でJR新社長方針 田代ダム案協議継続
1日に就任したJR東海の丹羽俊介新社長(57)は6日、都内で報道各社の合同インタビューに応じた。リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡り「地域の懸念解消に向けて双方向のコミュニケーションを大切にする」と強調し、工事期間中の湧水の県外流出対策として同社が示している田代ダムの取水抑制案の実現に向け、静岡県や流域関係者との対話を引き続き重視する考えを示した。 リニア中央新幹線について「名古屋までの早期開業に向けて全力を尽くす」とする一方、2027年の開業目標については「静岡工区の着手のめどが立たず困難。現時点で新たな開業時期を示すことができない」と述べた。今後、沿線自治体を訪問する予定で、川
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巴川治水を国重点事業に 河道掘削、貯留施設新設
国土交通省は3日までに、昨年9月の台風15号で甚大な浸水被害が発生した静岡市の巴川、大沢川で静岡県と市が進める治水対策(2023年度から5年間)を浸水対策重点地域緊急事業に採択した。国の交付金による集中支援の対象となり、事業費は約97億円。麻機遊水地の整備や河道掘削を進めるほか、市の排水ポンプ場整備など単独事業も含めて台風15号と同規模の洪水に対して床上浸水被害の2割軽減を目指す。 巴川では越水した大内遊水地付近の堤防かさ上げに加え、清水区中心部から河口までの約2キロ区間で河道の掘削や橋の架け替えを行い、流下能力の向上を図る。支川の大沢川との合流部では護岸をかさ上げする。麻機遊水地は現在進
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沼川治水対策を加速 国交省の公共事業補助 静岡県配分1217億円
国土交通省は31日、2023年度当初予算のうち、公共事業の予算配分(箇所付け)を発表した。静岡県への補助事業の配分額は前年度当初予算比123億円増の1217億円。沼津市の高橋川、沼川の治水を目的とした沼川新放水路の整備では、新たに上流部の工区を大規模特定河川事業として採択した。高橋川と沼川の合流地点までの水路整備費として3億円を計上し、治水対策を加速させる。 新規採択では、新東名高速道島田金谷インターチェンジ(IC)と御前崎港を結ぶ金谷御前崎連絡道路(全長30キロ)のうち、国道473号金谷相良道路の沢水加IC(菊川市)-八十原IC(仮称、牧之原市)の約1・8キロ区間の整備に2200万円を補
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観光再始動 事業第1弾 FDAイベント採択 観光庁
観光庁は28日、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ訪日客の本格的な回復に向けて観光ツアーやイベントなどを支援する「観光再始動事業」の第1弾として全国の139件を採択したと発表した。静岡県関係ではフジドリームエアラインズ(FDA、静岡市清水区)が申請した舞台芸術と食を楽しむイベントが選ばれた。 訪日客をターゲットに、文化財の限定公開や通常立ち入りが許可されていない場所の活用など、新規性が高く特別な体験を提供できる事業を募集した。FDAは一般財団法人「静岡新食文化共創機構」と共同で、県舞台芸術センター(SPAC)の公演とデザイナーのコシノジュンコさんがプロデュースする食事会を組み合わせたプラ
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増商(島田市)増田直樹社長「観光」切り口に活性化【キーパーソン】
戦前に創業し、LPガスや太陽光発電の販売などエネルギー総合会社として80年超の歴史を持つ。昨年から地元木材を使ったバレルサウナの製造・販売など観光関連事業に乗り出した。事業の狙いや地域活性化への思いを聞いた。 -バレルサウナ事業の内容は。 「大井川流域のヒノキを使用し、組み立ては地元の大工が担う。昨年11月、川根本町の寸又郷温泉に1基設置したところ、県内外の愛好者やインフルエンサーが訪問するなど好評で、増設を計画中。年々観光客が減る寸又峡の活性化に向けた一つのモデルケースになればと考えている」 -休館中の「東海道金谷宿お休み処」を利活用する民間事業者として市から優先交渉権者に選ばれた。
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法相に指揮権発動求める 特別抗告の阻止へ 袴田さん救援議連
袴田事件の再審開始を認める東京高裁の決定を受け、超党派の国会議員でつくる袴田巌死刑囚救援議員連盟は15日、検察の特別抗告の阻止に向け、斎藤健法相が検事総長に指揮権を発動するよう求めた。袴田さんの支援団体の要請書と弁護団の申し入れ書を法務省の佐藤淳大臣官房長に提出した。 要請書は「結論を先延ばしするためだけの抗告は無益」とし、申し入れ書は「東京高裁の即時抗告棄却決定の内容からも、袴田さんの有罪死刑判決が維持できないことは明白」として特別抗告の阻止を求めている。議連の塩谷立会長(衆院比例東海)、大口善徳世話人(同)ら役員が法務省を訪ねた。 議連によると、一両日中に斎藤氏に要請を伝えるとの返答
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リニア・ボーリング JRに「科学、工学的指導」 国交省審議官
国土交通省の奥田薫鉄道局担当技術審議官は14日の衆院農林水産委員会で、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡ってJR東海が山梨県から静岡県境に向けて開始した高速長尺先進ボーリングについて、現時点でJRの対応は適切との認識を示し「国交省のJRへの指導方針は科学的、工学的な点から行うと一貫している」と強調した。立憲民主党の小山展弘氏(衆院静岡3区)への答弁。 県が水資源への影響を懸念する県境から250メートル付近より手前の段階でJRが県にデータを示し、相談するとの認識を示した上で「我々も地下水の専門家に意見を聞き、対応はおかしくないと確認している」と述べた。県境から800メートル手前の着手
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「聞こえ」を文字でサポート 要約筆記者の活動発信 永井さん親子(島田市) 難聴の実情、動画で解説
島田市の要約筆記サークル「うさぎ」に所属する永井納子[なおこ]さん(63)、結子さん(29)親子が、難聴の実情や文字で情報を伝えて難聴者を支える要約筆記者の活動を広く知ってもらおうと、動画や交流サイト(SNS)を活用した情報発信に力を入れている。昨年末には結子さんが制作した難聴に関する動画を市公式LINEで公開した。2人は「難聴への理解が広がり、困っている誰かの助けにつながればうれしい」と願う。 「ふくしのいっぽ」と題した5分弱の動画は、聴覚障害のある子どもと妖精「ノッカ」が会話しながら、難聴の種類によって聞こえ方が異なることや、声で会話が可能なため障害が周囲に理解されにくいことなどを紹介
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島田市、静岡空港核に活性化 周遊促す新たな交通模索【ウィズコロナを見据えて 志太榛原23年度予算案①】
閉校した小学校を活用し2022年3月にオープンした島田市湯日の「グランピング&ポート結」では今後のインバウンド需要回復を見込み、急ピッチで予約管理などの多言語対応を進めている。課題の一つは静岡空港からのアクセス。運営するアイワコネクトの深沢一浩社長は「国際線の再開は大きな励み。今後は送迎も必要になる」と対応に追われる。 同施設や20年開業の「KADODE OOIGAWA」など大井川流域の観光拠点整備が進む同市は新年度、長年の懸案だった静岡空港からの2次交通充実に向けた事業に本腰を入れる。目玉は新モビリティの導入実証実験で、当初予算案に750万円を計上した。電動のバイクやキックボード、電気自
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記者コラム「清流」 待機児童問題に思う
島田市で発生した放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童問題。申し込み急増で通常は優先されることの多い新2年生も「不採択」となり、市議会でも問題が取り上げられた。結果的に市が新たな定員枠確保に動き、2年生は〝救済〟される見込みだ。 待機児童は同市に限らず全国的な課題。国は学童保育の利用を6年生までとして待機児童にカウントするが、予算や設備、人員確保に悩む自治体側からは「希望者全員を市の責任で預かるのは現実的ではない」との声も漏れる。 一方、仕事をあきらめる親の落胆や不安を考えれば「働きながら安心して子どもを育てる社会」とは言いがたい。行政の努力に加え、企業や住民にもできることはないか。地域
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無人駅が舞台 芸術祭6年目 作品の主役 地域へ人へ NPO法人クロスメディアしまだ理事長/大石歩真氏【本音インタビュー】
大井川鉄道の無人駅と周辺の集落を舞台にした「UNMANNED 無人駅の芸術祭/大井川」が6回目を迎えた。専門誌で「注目の国際芸術祭」として選出されるなど知名度を高め、アーティストと地元住民との協働による作品制作は地域づくりの観点からも評価を受けている。 -無人駅をテーマにしたきっかけは。 「地域資源を掘り起こすことがアーティストの重要な役割と考えた時、私たちの暮らしの原風景が残る大井川流域の里山に目を向けるようになった。最初は無人駅だった舞台が集落へと移って茶畑や空き家、公共空間に広がり、次の段階で作品が『人』へと変化した。住民が映像作品に出演したり、住民の顔の型取りをしたり。地域に生
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子育て支援団体と企業担当者ら交流 新企画や困り事解決へ 島田のネットワーク全体会
島田市子育て支援ネットワークの全体会が22日、市内で開かれ、子育て支援サークルなどの活動団体と「ひとりじゃないでね応援団」として加入する企業・団体の担当者ら57人が交流を深めた。 活動団体や企業が顔を合わせることで、新たな企画や困り事の解決につなげることが狙い。昨年度初開催したところ、店舗の空きスペース提供や企業の子育て関連イベント参加などが実現したという。この日はグループトークで「子育てや支援活動でうれしかったこと」「成長を感じたこと」などをテーマに意見を出し合ったり、活動を紹介したりした。 本年度新加入した杏林堂薬局の長谷川剛広さんは「さまざまな団体を知ることができた。店舗内の調剤薬
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島田市 新年度の学童保育待機 新2年生は解消へ
島田市で放課後児童クラブ(学童保育)の新年度の待機児童が倍増する見込みとなり、一部の小学校で新2年生の受け入れが困難になっていた問題で、市は22日までに、利用不採択を通知していた児童の新たな受け入れ枠を確保した。新2年生の待機児童はおおむね解消できる見通し。 市によると、新2年生10人ほどが利用できない見込みだった大規模校1校では学校側の協力で校舎の一部を放課後活用できるようにした。このほかの学校では民間のクラブの利用を促すなどし、新2年生の待機ゼロを目指すという。 同市では定員(公設、民設を含む)1073人に対し1255人の申し込みがあり、前年度の2倍以上となる140人が待機児童となる
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「歌」テーマ 島田で「親しめる書展」
島田市書道連盟の「第27回親しめる書展」(静岡新聞社・静岡放送後援)が19日まで、同市のプラザおおるりで開かれている。「歌」をテーマに多彩な45点が並ぶ。 会員32人がテーマに合った短歌や俳句、詩などを選び、作品を仕上げた。漢字・かな交じりの詩文や前衛書、篆刻(てんこく)など表現方法はさまざまで、中沢立豊会長は「自由度が高く会員の個性が表れている。読みやすさも意識しているので、初めての人も気軽に書に親しんでほしい」と話した。 19日は午前9時から午後4時まで。
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島田市、学童保育待機倍増か 留守番練習や祖父母協力 市が準備求める 保護者「仕事辞めなくては…」
共働き家庭などの小学生を放課後に預かる島田市の放課後児童クラブ(学童保育)の待機児童が2023年度当初、前年度から倍増する可能性があることが分かった。優先的に受け入れることが多い低学年の2年生も利用できない見込みで、市は保護者に「留守番の練習」「祖父母の協力を仰ぐ」といった事前準備を求める文書を送付。保護者は「仕事を辞めなくてはならないかもしれない」と、不安を募らせている。 市によると現在、定員(公設、民設を含む)1073人の定員に対し1255人の申し込みがあり、前年度の61人から一気に140人が待機児童となる見通し。前年度からの定員増が20人程度にとどまった上、働く保護者の増加で利用希望
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全国自作視聴覚教材コンクール 島田空襲テーマ 映像作品優秀賞 島田工高生 「平和への思い伝われば」
1945年7月26日の島田空襲をテーマに島田工高の生徒が制作したドキュメンタリー映像がこのほど、日本視聴覚教育協会が主催する全国自作視聴覚教材コンクールの社会教育部門で優秀賞を受賞した。生徒たちは「映像を通じて島田空襲のことをより多くの人に知ってもらいたい」と話している。 制作メンバーは3年の舩島珠凜さん、水野主喜さん、鈴木大颯さんと1年の三輪勇太さんの4人。遺族へのインタビューを交えて長崎型原子爆弾の模擬爆弾とされる爆弾が市内に投下され、広島・長崎への原爆投下につながっていった歴史をまとめ、市平和祈念事業実行委員会の「高校生委員」として式典運営に取り組んだ高校生の活動にも密着した。 1
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梅の小枝で伊太PR 島田 親子連れ楽しむ
梅の開花時期に合わせ、島田市の伊太コミュニティ委員会のメンバーでつくる「ふるさと伊太を明るくする会」(鈴木基之会長)は11日、同市の伊太の島田ゆめ・みらいパークで来場者に梅の小枝や梅干しをプレゼントした。 新型コロナなどの影響で毎年2月に実施していた伊太梅まつりの中止が続く中、梅の産地として地域を盛り上げようと企画した。この日は梅農家が剪定(せんてい)した小枝や梅干しを配り、ピエロの風船パフォーマンスなども親子連れを楽しませた。 鈴木会長は「これからも地域のつながりを感じるイベントを続けていきたい」と話した。
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荒行100日終え修行僧が水行式 島田・正覚寺
100日間の荒行を終えた修行僧が冷水をかぶって身を清める水行式が11日、島田市本通の正覚寺(石上良秀住職)で行われた。新型コロナの影響で3年ぶりに公開され、大勢の参拝者が水行を見守った。 水行式に臨んだのは、今回3度目の荒行を終えて「大黒相承」(大黒天に関する祈とうの相伝)を受けた石上住職の長男で副住職の誕良さん(44)ら9人。日蓮宗の大本山である千葉県の中山法華経寺で11月1日から2月10日まで、水行や読経に明け暮れる日々を送った。水行式では下帯姿で本堂前の水行場を囲み、経を唱えながら勢い良く冷水をかぶり続けた。 家内安全などを祈願する大黒祭・星祭り祈とう会の一環。誕良さんの帰山報告式
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大型事業完成へ積極型 島田市2023年度予算案 一般会計446億円
島田市は10日、2023年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度比2・3%増の446億9500万円。市役所新庁舎整備をはじめとする複数の大型事業が完成を迎える年度で積極投資型となる。新型コロナウイルス禍からの社会経済活動の正常化を見据えて観光や少子化対策、デジタル推進などにも幅広く配分した。 一般会計の歳入は市税が1・9%増の144億6500万円を見込む。基金からの繰り入れは大型事業の影響から29・1%増の30億2200万円と膨らみ、年度末の基金残高見込みは92億7100万円。市債残高は23年度末で445億円とピークを迎える見通し。新庁舎は10月の開庁、24年度から北部4小(伊太、相賀、
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金谷地区住民の多彩な作品一堂 島田で「夢づくり展」
島田市金谷地区の住民が日頃の文化活動の成果を披露する「夢づくり展」が10日、同市の夢づくり会館で始まった。陶芸や書道、写真、絵画など多彩な作品が並ぶ。12日まで。 同館や金谷公民館を拠点に行われている講座の受講生や小中高校、幼稚園、吉田特別支援学校駿遠分教室など幅広い年代の住民が参加する作品展で、ことしで24回目。新たに金谷地区社会福祉協議会や金谷コミュニティ委員会も加わり、地元に密着した活動の様子を紹介した。 11、12の両日はプラモデル塾の展示、11日にはペーパーグライダー作りの体験教室も開かれる。展示は午前9時から午後5時(最終日は午後3時)まで。
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静岡人インタビュー「この人」 子どもや高齢者らが使いやすい食事用エプロンを開発した 小沢順さん(島田市)
故郷の島田市で起業し、幼児や高齢者、介助が必要な人の使いやすさを考えた食事用エプロンを開発した。2021年7月に「obiyaco(オビヤコ)」を立ち上げ、製造・販売を手がける。49歳。 -開発の経緯は。 「母親の介護の際、既存の介護用品を使いたがらなかったことがきっかけ。パジャマやつえなど無機質なデザインが多く、着る物にもこだわっていた母親のためおしゃれな製品を探し回った。機能性だけでなく見た目も重視し、使う喜びや満足が得られる製品があってもいいのではと考えるようになった」 -製品づくりはどのように進めたか。 「傘に使われている富士吉田市の『ほぐし織』と呼ばれる高級生地に出会い、前合
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ジャバラ100%果汁やパウダー開発 生産拡大へ魅力PR 島田
かんきつ類のジャバラの生産に取り組む島田市の合同会社「大井川地域再生」はこのほど、ジャバラを使った新商品として100%ストレート果汁と果皮を微粉末にしたパウダーを開発した。昨年から販売するマーマレードと合わせてジャバラの魅力をPRし、大井川流域での生産拡大を目指す。 花粉症などアレルギーの抑制効果があるとされるナリルチンの含有量が多いジャバラに着目し、耕作放棄地を活用して2017年に苗木の植え付けを開始した。現在10件の農家が栽培し、徐々に収穫量を増やしている。酸味が特徴の果汁は炭酸水で割ったりドレッシングに活用したりできるほか、有効成分が濃縮されているというパウダーはさまざまな料理に活用
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働く女性に応援セミナー 働きやすい環境づくりへ意見交換 島田商工会など
島田市商工会と静岡財務事務所、地元の金融機関でつくる同商工会金融懇談会は2日、女性経営者・管理職を対象とした初の応援セミナーを同市内で開いた。23人が参加して交流を深め、働きやすい職場環境づくりに向けて意見交換を行った。 パネル討論には浄化槽維持管理業の富永事業(同市中河町)の山本麻美社長と同市出身のフリーアナウンサー片川乃里子さんが登壇した。25歳で3代目として会社を継いだ山本社長は男性中心の職場に飛び込んだ際の苦労を振り返った上で「話すよりも聞く」「相手が納得するまで伝える」など社員とのコミュニケーションの工夫を紹介した。「女性だからではなく1人の人間として、思ったような働き方ができ
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お茶づくし島田旅 「茶ウナ」で一汗、緑茶で一服 特産満喫の新プラン
島田市観光協会が大井川鉄道や市内の観光拠点と連携し、特産品のお茶を活用した新たな観光事業「しまだ茶ーリズム」を開始した。目玉は川根温泉ふれあいの泉(同市川根町笹間渡)に設置した屋外サウナ「茶ウナ」。大鉄も「列茶」と名付けた観光列車を運行するなど、大井川流域で島田茶を満喫するプランをPR中だ。 サウナでは熱した石に水をかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」に島田産のほうじ茶を使い、サウナの本場フィンランドで使われる白樺(しらかば)の葉「ヴィヒタ」にちなんで耕作放棄茶園の茶樹を束ねた「茶ヒタ」も用意した。 サウナの後は温泉施設内の休憩室で緑茶を入れ、隣接する川根温泉ホテルの料理長が考案したおにぎ
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「主体的学び」知事が授業視察 島田二中で移動知事室
川勝平太知事は1日、島田市の島田第二中を訪れ、生徒がタブレット端末などを活用しながら主体的に学ぶ自由進度学習を取り入れた授業を視察した。 同市と川根本町を対象とした「移動知事室」の一環。2年生の理科の授業では、一定の単元内で生徒それぞれが目標を設定し、電流や磁界に関する実験を行ったり、教科書を読み込んだりする様子を見て回った。 グループを組むなど学習の進め方も自由に決める姿に「このような形態の授業を見るのは初めて」と話し、担任教諭に授業を進める上でのメリットや工夫などを熱心に質問した。生徒との意見交換もあり、生徒会長の杉本瞬亮さんが文化祭や校則改善の取り組みなどを紹介した。 同日は地元
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金谷宿お休み処 民間活用へ 島田市の「増商」に優先交渉権
島田市は30日、休館中の「東海道金谷宿お休み処」(同市金谷坂町)を使用する民間事業者として、同市の増商を優先交渉権者に決定したと発表した。地元食材を使った和食カフェや民間図書館、屋外サウナなどを設置し、観光客の誘致やにぎわい創出を図る。4月からの事業開始を目指す。 木造平屋建ての休憩・展示棟では志戸呂焼きなど金谷宿にまつわる展示を行うほか、本を寄贈するオーナーを募る民間図書館を設置する。和食カフェは旧東海道と周辺観光をテーマにした旅アプリを展開する膝栗毛(東京都)と連携し、街歩き客の拠点として運営することで誘客を強化する。これまで活用されていなかった屋外の敷地には県産材を使ったバレルサウナ
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大きな雪山に園児大はしゃぎ 島田の保育園
島田市向谷の市立第一保育園の園庭に30日、大きな雪山が登場し、園児たちが雪遊びを楽しんだ。 静岡県中部の建設業に携わる企業でつくるNPO法人「創造の集い なずな」が地域貢献の一環で企画し、岐阜県高山市から10トンダンプカー2台分の雪を運んだ。真っ白な雪が積み上がると園児は歓声を上げ、早速雪山によじ登ってそり滑りをしたり、雪だるまを作ったりした。 雪のプレゼントは2019年以来で、中部地域の保育園など計6カ所に届ける。
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ガス発電機など災害用機材寄贈 島田ライオンズクラブ、市社協に
島田ライオンズクラブ(三河敬会長)は27日、島田市社会福祉協議会に災害用資機材としてガス発電機3台と投光器3基、カセットボンベを寄贈した。 同クラブの60周年記念事業の一環。昨年9月の台風15号の被害地域で、ボランティアが活動する際に資機材が不足していたことを受けて寄贈を決め、三河会長や60周年記念大会の清水克俊会長らが同社協事務所に届けた。 同社協の山城厚生会長は「災害復旧の際に電気や水は不可欠。訓練を兼ね、日頃の福祉活動などでも有効に使わせてもらいたい」と感謝した。
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介護、認知症予防にeスポーツ 島田市、新年度から事業開始
島田市は2023年度、eスポーツを活用した介護予防事業に乗り出す。適度な運動や脳の活性化により介護予防や認知症予防の効果が期待できるeスポーツを高齢者に体験してもらい、交流の場づくりにもつなげる。体験会の開催に加え、サポーターも養成して地域での普及を図る。 関連経費約240万円を当初予算案に盛り込む方針。デジタルゲームに縁のなかった高齢者向けに月1回程度の体験会を開くほか、市保健福祉センター内に体験ルームを設ける。自治会や老人クラブ向けの出張講座に加え、シニア世代を中心にサポーター養成講座を実施し、各地域での体験会実施を目指す。 27日には同センターでキックオフイベントを開き、65歳以上
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和菓子やパン、帯を使った小物… SDGs意識し商品開発 島田商高生 アイデア発表
島田市の島田商高2年生が25日、持続可能な開発目標(SDGs)や地元の魅力発信をテーマに地元企業の協力を受けて進めた商品開発について同校で発表し、和菓子やパン、帯を使った小物などさまざまな商品を紹介した。 商品開発の授業を選択する27人が6グループに分かれ、県内産牛乳を使ったパンやサツマイモのスイーツ、和菓子の消費拡大を狙った新商品、帯を日常のファッションに取り入れてもらうためのリメーク小物などを考案した。既に販売が実現した商品もあり、この日はスライドを使って商品のコンセプトや販売方法、ターゲットなどについて説明した。 県高校教育研究会商業部会の研修を兼ね、志太榛原地域の商業科がある高校
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高校受験へ「すべらない砂」 大井川鉄道、沿線中学3年生に 合格願い護摩木も贈る
高校受験を控える生徒にエールを送ろうと、大井川鉄道(本社・島田市)は24日、車両の安全確保に使う「すべらない砂」と、願い事を記入する「護摩木」を同市の金谷中3年生171人に贈った。 「すべらない砂」は蒸気機関車(SL)が急坂を走行する際に滑り止めとして使用する愛知県矢作川の砂が3グラム入った縁起物。同校で開かれた贈呈式で、鉄道部運輸課長の坂下裕之さんは「不安や緊張があると思うが、お守り代わりに『すべらない砂』を持って臨んで」と呼びかけた。生徒代表の杉本桜さんは「とても心強い。残り少ない日々を仲間と切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」とお礼の言葉を述べた。 教室に戻った生徒は早速、護摩
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バドミントン全国3位 五十右さん(島田第一小) 市長に報告
石川県で昨年12月に開かれた全国小学生バドミントン選手権で3位に入賞した島田市立第一小5年の五十右帆香さんが20日、市役所で染谷絹代市長に喜びを語った。 姉の夕芽さんとともに広幡バドキッズ(藤枝市)に所属し、幼少期から全国大会で活躍する五十右さん。全国大会でのメダル獲得は2年時以来で「あと一歩のところで負けていたので絶対メダルが欲しかった。いつも以上に集中して試合に臨むことができた」と振り返った。今後の目標として「6年生になったら緊張を楽しめるようになりたい。さらに上の順位を目指す」と意気込んだ。 染谷市長は「これまでの努力が実ってすばらしい。日本の女子バドミントンはレベルが高くライバル
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お勧め本紹介で“バトル” 島田・川根小 オンラインで投票も
島田市の川根図書館で19日、川根小の児童によるビブリオバトル(書評合戦)が行われた。5、6年の代表児童が自作のスライドを使いながらお勧め本を3分間で紹介し、オンライン投票で「チャンプ本」を選出した。 ことしで4回目の取り組み。これまで紙で行っていた投票をオンラインとし、1~4年生や川根中生も各教室から投票した。学年ごとの予選で選ばれた4人が出場し、本を手に取ったきっかけやあらすじ、心に残ったセリフや場面を分かりやすく解説した。 山田蓮実さん(6年)が紹介した「あたしたちのサバイバル教室」が最も多く得票し、チャンプ本に選ばれた。山田さんは「発表はとても緊張した。主人公が成長していく物語に勇
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大名行列の道具、衣装着用で祭り気分 島田帯祭保存会 第五小で講座
島田帯祭保存会(茨猛会長)は19日、島田市で3年に1度開かれる「島田大祭・帯まつり」の魅力を伝える体験講座を第五小で開いた。4年生約40人が大名行列で実際に使われる道具を担いだり、衣装を着用したりした。 昨年10月に第110回の島田大祭が行われ、若い世代に伝統をつないでいこうと市内4校で講座を企画した。この日は大名行列に登場する重さ約15キロの「挟(はさみ)箱」や赤い毛が特徴の長さ約2・7メートルの「しゃ熊」などを紹介し、児童は保存会のメンバーに支えられながら道具を担いだ。 祭りで小学生が務めている「お徒士(かち)」や「共侍」の衣装を羽織ったり、草履を履いたりして祭り気分を味わった。亀
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川根温泉で「美バル」 発酵スイーツとお茶 島田の女性2人、セットメニュー考案
島田市の川根温泉ふれあいの泉で22日、美や健康をテーマにした初のイベント「美バル」が開かれるのに合わせ、市内の女性2人が発酵食品を使ったスイーツとブレンド茶のセットメニューを開発した。イベント当日、施設内に設ける「美カフェ」で提供する。 開発したのは自宅で発酵料理の教室を開く大石和可代さん、薬膳コーディネーターの資格を持つ坂本雪乃さん。大石さんは川根温泉の温泉水から作られた塩「かわねのごえん」を使った塩こうじや酒かす、甘酒などが入った優しい甘味のムース、坂本さんはヨモギを使った乳製品不使用のラテ、川根産緑茶やユズをブレンドした茶などの飲料を考案した。3種類のセットでいずれも800円。大石さ
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大井川鉄道 閑蔵-井川運休 23日から2月3日まで
大井川鉄道は17日、井川線井川駅(静岡市葵区)の構内工事のため、23日から2月3日まで閑蔵-井川間を運休すると発表した。運休中、同区間のバスによる代行輸送は行わない。
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高校生演劇 観客を魅了 志太地区5校が研究発表会
志太地区の高校演劇研究発表会が15日、島田市のプラザおおるりで開かれ、5校の演劇部が日頃の練習の成果を披露した。 参加したのは島田工、焼津水産、藤枝東、榛原、島田樟誠の各校。既存の脚本や生徒のオリジナル脚本などさまざまな作品に挑戦した。焼津水産高演劇部は、友人グループの1人を突然亡くした中学生が、願いがかなう代わりにその友人との思い出を失うマッチを手にする-という物語で観客を魅了した。 上演後には批評も行い、演出の意図について質問したり、演技や舞台照明などの良かった点を評価し合ったりした。
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ウオークイベントでチラシ配布 金谷中生、お勧め観光紹介
島田市の金谷地区で15日に開かれたJR東海のさわやかウォーキングで金谷中生の考案したコースが採用され、生徒が同日朝、スタート地点のJR金谷駅前で手作りのチラシを参加者に配ってお勧めスポットを紹介した。 地元企業から与えられた課題に取り組む授業の一環で考案したのは、すべらず地蔵尊や金谷東公園などを巡り、KADODE OOIGAWAを目指す約12・6キロのコース。チラシには各地点の写真や解説を入れた。大石芽依さん(3年)は「自分たちもよく行く場所を選んだ。景色を楽しみ、金谷の歴史を感じてほしい」と話した。
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台風被害「夢のつり橋」通行再開 川根本町・寸又峡温泉の観光名所
昨年9月の台風15号の被害で通行止めとなっていた川根本町・寸又峡温泉の観光名所「夢のつり橋」が14日、通行を再開した。関係者が安全祈願祭を行い、地元住民や観光客らが早速つり橋からの景色を楽しんだ。 つり橋手前ののり面や遊歩道が約20メートルにわたって崩落したため、足場を組んで仮設の遊歩道を整備した。薗田靖邦町長は「夢のつり橋を中心ににぎわいを取り戻していきたい」とあいさつ。寸又峡美女づくりの湯観光事業協同組合の望月孝之代表理事は「皆さんの協力のおかげで短期間で通れるようになった。全国からのお客さんをお迎えし、観光地として一層磨き上げを図りたい」と話した。 県外からの観光客も訪れて約90メ
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楽しい食事、エプロンから 食べこぼし防止で負担軽減 島田「オビヤコ」が施設に寄贈
乳幼児や介護を受ける高齢者らが使いやすい食事用エプロンを製造・販売する島田市の「obiyaco(オビヤコ)」(小沢順社長)が13日、市内の高齢者施設と障害者支援施設、5カ所の子ども食堂に商品を寄贈した。 小沢社長は母親の介護をきっかけに利便性とデザイン性を兼ね備えた食事用エプロンの開発に着手した。商品は傘などに使われる撥水(はっすい)性の高い素材を使用し、裾部分の粘着シートをテーブルに固定することで食べこぼしを受け止めることができる。襟元が大きく開き、簡単にかぶることができるデザインもポイントという。 2021年に子ども用を製品化したところ出産祝いなどで人気を集め、大人用の製造・販売開始
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地域経済の発展へ 島田商議所役員ら集う 新春交歓会
島田商工会議所は11日、新春交歓会を島田市内で開き、役員・議員ら約70人が出席して地域経済の発展を誓い合った。 大久保節夫会頭は新型コロナウイルスやロシアのウクライナ侵攻、物価高騰などさまざまな影響を受けた昨年を振り返り「今年はこの3年間で得た知見を総動員して新型コロナを克服し、経済を回して『コロナマインド』を払拭していく」と意気込んだ。台風15号の被害にも触れ、「これまで以上に企業の事業継続力強化計画策定を進める必要がある」と述べた。 規模を縮小して開催し、出席者は飲食を楽しみながら交流を深めた。
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茶況(1月10日)茶業の繁栄を祈願 大井神社で初揉式 島田の保存会
島田市茶手揉(もみ)保存会(田村保晃会長)はこのほど、新年の初揉式と献茶式を同市の大井神社で行った。会員35人が伝統の技法で仕上げた茶をささげ、1年の茶業の繁栄を願った。 島田、金谷、川根の支部ごとにほいろを並べ、手もみを実演した。青透流や川根揉切(もみきり)流など熟練の技を披露し、約2時間かけて各産地の昨年の一番茶を仕上げた。 参拝者らには会員が用意した手もみ茶を入れてふるまった。川根支部の萩下利雄支部長(39)は「技術をしっかり受け継ぎ、茶業界のより明るい1年を目指したい」と話した。
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記者コラム「清流」 地域の鉄道守るには…
台風15号の影響で運休していた大井川鉄道本線が昨年約3カ月ぶりに一部区間で再開し、蒸気機関車(SL)の汽笛が戻ってきた。「火が消えたような寂しさだった」「大鉄はなくてはならない存在」―。各駅で乗客を出迎えた住民からは切実な声が漏れた。 きかんしゃトーマス号などの観光収入を頼りに鉄道を維持してきた大鉄だが、新型コロナの流行に続く今回の災害で大きなダメージを受けた。自力での全線復旧が困難として公的支援を要請し、県や市との意見交換も始まった。 地域の足として存続を願うが、通勤・通学利用は決して多くなく、再開を喜んだ市民の大半が普段は利用していないのが現実だろう。まずは乗ってみるのも支援の一つ。
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島田市商工会が初の新春交流会 事業の発展誓う
島田市商工会(岡村修会長)は7日、第1回新春会員交流のつどいを同市のKADODE OOIGAWA内レストランで開いた。約100人が集まり、事業の発展や今後の交流促進を誓った。 金谷、初倉、川根地域の商工会が合併し市商工会として14年目を迎える中、スケールメリットを生かした取り組みを増やそうと初めて企画した。 岡村会長は「新型コロナウイルス禍による規制や制約の中、経済をつなごうと会員は大変な努力をしてきた。行動して結果を出す1年を目指し、伴走型支援にますます力を入れていきたい」と呼びかけた。 商工会が実施した消費喚起事業や会員事業所数の推移などを紹介し、出席者は食事を楽しみながら交流を深
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徳川軍武将になりきり武田軍に反攻! 島田名所「攻略」楽しむスタンプラリー 2月19日まで
徳川家康が武田軍の城を攻略していくストーリーを、諏訪原城跡をはじめとする島田市内の名所・観光施設巡りで再現するスタンプラリー「徳川家康の反攻-めざすは駿河攻略!」が2月19日まで開かれている。全ての施設を攻略すると家康の「恩賞」として記念品を贈る。 家康が主人公の大河ドラマ放送を受け、本県を訪れる観光客に島田市の魅力をPRしようと、市と川根温泉ふれあいの泉を運営する川根町温泉が企画した。 参加者は武将として家康の指令を受け、まず武田軍の補給基地だった諏訪原城の攻略に挑戦。ミッションをこなしながら市博物館や蓬莱(ほうらい)橋897・4茶屋など5施設の「支城」を攻め、最後に「本城」の川根温泉
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島田で買い物と新春運試しを 1月7日から「しまだ商人まつり」
島田市商店街連合会などで構成する市商業者団体連絡協議会は7日から、「新春運試し しまだ商人まつり」と題したキャンペーンを行う。29日まで。 参加店舗での買い物や飲食代金千円ごとに、最高3万円の買い物券などが当たる抽選券を配布する。当選本数は1240本。2月2日に当選番号を発表し、しまだ音楽広場で当選券の引き換えを受け付ける。商団連の天野卓次会長は「市のLINE(ライン)クーポン事業の盛り上がりを継続し、新年は皆さんに明るい気持ちになってもらいたい」と話している。 商団連の加盟店向けに抽選券を販売している。問い合わせはまちづくり島田<電0547(34)2233>へ。
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年末年始、SL増発 大井川鉄道 三が日は「新春開運号」
大井川鉄道(本社・島田市)は蒸気機関車(SL)の「かわね路号」を年末年始に増発運転する。1月1~3日は「新春開運号」として干支(えと)のウサギをデザインしたヘッドマークや国旗を装着し、特別乗車記念券をプレゼントする。 増発は31日と1月1~3日の4日間で、新金谷-家山間を2往復する。新金谷駅発は午前11時52分、午後2時47分。1月1~3日に乗車した人には昔ながらの硬券仕様の乗車記念券を贈る。 かわね路号はSLの長期修繕により運休が続き、12月16日に約13カ月ぶりに運転を再開した。家山駅には転車台がないため、新金谷駅に向かう際は機関車の後ろを先頭にして走行する「バック運転」を行う。
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社歌のレコード贈呈 新東海製紙 古関氏研究の教授に
作曲家の古関裕而氏(1909~89年)が手がけた旧東海パルプ(島田市、現・新東海製紙)の社歌のレコードがこのほど、古関氏研究の第一人者として知られる日大商学部の刑部芳則教授に贈呈された。古関氏の秘曲集として発売されたCDを刑部教授が監修したことがきっかけ。同社は「再び日の目を見た社歌を大切に継承したい」と話している。 刑部教授は日本コロムビアが2020年に発売した社歌・企業ソング集の選曲に携わり「格調高いメロディーと親しみやすさがあり、古関氏らしさの良く出た1曲」として東海パルプの社歌に着目、収録が決まった。南アルプスの写真が使われたジャケット付きのレコードは調査段階で同社でも見つからなか
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遺贈希望者支援で協定 島田市と静岡銀行
島田市と静岡銀行はこのほど、自分の死後に残った財産を遺言によって寄付する「遺贈」を希望する市民を支援するための協定を締結した。 協定締結は22日。市は遺贈の申し出があった場合に同行を紹介し、同行が個別相談を通じて遺言作成に向けたサポートを行う。市は遺言書の内容に従い、それぞれの分野で寄付金として活用する。 市によると、同行と県内自治体との協定締結は浜松市に続き2例目。
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手作りごちそうに笑顔 子ども食堂でクリスマス会 島田商高生企画
島田商業高の3年生が23日、子ども食堂が開かれている島田市本通のカフェ「ヒノワkitchen&space」で子ども向けのクリスマス会を開き、手作りの食事やデザートをふるまった。 生徒自身が興味のある社会課題などにアプローチする課題研究の授業の一環。通学路に位置する同店の取り組みに関心を持った池ケ谷七穂さんが発案し、同カフェを営む津守奈々さんが協力した。生徒4人で9月ごろから企画を練り、当日は会場を装飾後、カレーやケーキを調理した。 学校終了後に集まってきた子どもたちは一緒に食事をスタートすると、すぐに打ち解けた様子。クッキーをデコレーションしたり、サンタクロースに扮(ふん)した助っ人の男
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頼朝像 島田に里帰り 市博物館で25日まで展示
島田市の千葉山智満寺で2012年に倒木した推定樹齢800年の「頼朝杉」を使い制作された源頼朝公像の展示が23日、市博物館で始まった。25日まで。 像は高さ約1・1メートル、幅約1・4メートル。会場には截金(きりかね)細工が施された厨子(ずし)の一部に加え、下絵や道具類、制作過程を詳しく紹介するパネルも展示した。初日から大勢の市民が訪れ、入念な時代考証を経て完成した像の表情や衣装部分に見入った。制作プロジェクトを進めた銘木総研の前井宏之社長は「頼朝杉から始まる物語が広く伝わっていってほしい」と話した。 像は名木を生かした地域活性化の一環で企画され、10月に完成した。来春をめどに源氏ゆかりの
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危機管理改善策 「園職員と考えて」 牧之原市バス事故で研修
牧之原市は23日、市内の幼児教育・保育施設の園長ら管理職を対象にした安全管理研修会を市内で開いた。小学校校長経験者で学校経営や危機管理などが専門の常葉大教職大学院特任准教授・粉川克彦さんが講師を務め、日頃の危機管理や組織マネジメントのポイントを伝えた。 市内の認定こども園で9月に発生した送迎バスの女児置き去り死亡事件を受けた研修の一環で、15園の園長や主任保育士ら約40人が参加した。粉川さんは「事故防止のマニュアルだけでなく、絶えず安全対策への『動き』があることが大切」と強調。危機管理能力を高める「動き」を促す方法として、「短時間で情報を共有する」「改善策は職員と一緒につくる」などを挙げ、
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清水銀行支店 詐欺被害防ぐ 島田署が感謝状
島田署は20日、特殊詐欺被害を未然に防止したとして清水銀行島田支店(島田市向島町、丸井歩支店長)に署長感謝状を贈った。 10月19日午後3時ごろ、来店した女性が携帯電話で会話しながらATMを操作していることに支店長らが気付き、行員が筆談で話しかけるなどして振り込み作業をストップさせ、同署に通報した。 女性は保険料の還付をうたう電話を受けたという。同署で海野広志署長から感謝状を受け取った丸井支店長は「手口が巧妙化していると実感した。今後も被害が起きないよう、店舗での対応を強化したい」と話した。
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静銀リースが優先交渉権 金谷中跡にトレーラーハウス 島田市
島田市は21日、旧金谷中跡地(同市金谷富士見町)活用事業の優先交渉権者が静銀リース(静岡市葵区)に決まったと発表した。同社は災害時に避難所としても活用できるトレーラーハウスを使った宿泊事業を核に、周辺の観光施設と連携しにぎわい創出を図る。2025年度中の開業を目指している。 「トレーラーハウスタウン」として約50台を常設し、宿泊施設や地場産品の販売店舗、飲食店、カフェなどを運営する。災害時にはけん引して移動でき、店舗は備蓄倉庫も兼ねる。トレーラーハウスの屋根や敷地で太陽光発電を行うという。観光客だけでなく、移住検討者やワーケーション目的の利用なども視野に入れる。市は基本協定締結後、来年6月
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藤枝MYFC 歌でエール 地元ボーカル、サポーターと制作
静岡県内を拠点にライブ活動を行う男女4人のボーカルグループ「ナイトストリート」が来季サッカーJ2に昇格する藤枝MYFCをイメージした楽曲「夢のカケラ」を制作し、ホームタウン地域での活動に力を入れている。サポーターと一緒に作詞した“サポーターソング”を通じて「チームの応援の輪を広げたい」と意気込む。 ナイトストリートは静岡市出身の望月大貴さん、大村孔明さん、岡村昭一さん、富士市出身の市川流花さんの4人で昨年3月に結成した。全員が作詞・作曲を担当し、ピアノやギター、ラップを交えたパフォーマンスが魅力だ。リーダーの望月さんが高校までサッカーに打ち込んでいたことなどをきっか
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死亡事故現場診断 再発防止策を検討 島田署
島田署は19日、島田市井口の県道で発生した交通死亡事故の現場診断を行った。地元住民や行政の担当者らが現場を確認し、再発防止策を話し合った。 現場は交通量の多い片側2車線の直線道路。10日午後5時20分ごろ、乗用車が道路を横断していた80代男性と衝突した。過去にあった同様の死亡事故を受け、現場の歩道の一部には横断を妨げる柵も設置されている。 参加者からは歩行者向けの交通安全教育を徹底すべきとの意見が上がる一方、地元自治会からは「日常的に県道をまたぐ移動が多く、(現場は)自転車で横断する地元住民も多い」との指摘があった。
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島田で囲碁まつり 静岡県内108人熱戦
静岡県内の囲碁愛好家が集まる県民囲碁まつり(日本棋院県支部連合会主催、静岡新聞社・静岡放送後援)がこのほど、島田市のプラザおおるりで開かれた。小学生から大人まで幅広い年代の108人が出場し、3人一組のチームで熱戦を繰り広げた。 無差別、段位者、級位者のクラス別でリーグ戦を行った。参加者は碁盤を挟み、真剣な表情で対局に臨んだ。 各部門の優勝チームは次の通り。 無差別 なごみ会▽段位者(4ブロックの各優勝チーム)中遠支部掛川南、らんか④、加藤学園A、島田支部天王町▽級位者 三島子供教室B
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エスピーくん 踊って交通安全啓発 島田で「ズンバ」披露
年末の交通安全県民運動に合わせた啓発イベントが18日、島田市のKADODE OOIGAWAで開かれた。同時開催された「みんなのクリスマス音楽会」(共同体ひょっこりひょうたん島田主催)と連携し、ダンス発表に県警シンボルマスコット「エスピーくん」などのキャラクターが参加して楽しく交通安全や事故防止を呼びかけた。 エスピーくんの他、県のマスコットキャラクター「ふじっぴー」なども登場し、フィットネスインストラクターのマリアンさん(藤枝市)や生徒らと一緒に「ズンバ」を踊った。 イベントには県や島田署、日本自動車連盟(JAF)など5団体が参加し、啓発品を配布して夕暮れ時や夜間の事故防止、飲酒運転の根
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金谷を元気に、笑顔に 写真・メッセージコンテスト表彰 島田
島田市の金谷地区社会福祉協議会は17日、金谷地域の元気をテーマに写真やメッセージを募る「笑顔と元気のKANAYAコンテスト」の表彰式を同社協事務所で開いた。 コロナ禍で外出の機会が減る中、地域住民が明るい気持ちになる催しとして昨年初めて企画し、ことしで2回目。「笑顔になっちゃう写真部門」では鈴木真弓さん(39)がキャンプ場で川遊びする三女の心絆ちゃん(3)を撮影した作品、100文字以内で自身の気持ちやメッセージをまとめる「元気になっちゃう伝言板部門」では北川明さん(67)がそれぞれ最優秀賞に選ばれ、加藤洋一会長から表彰状を受け取った。 金谷地域在住・在勤者から作品を募り、両部門で計40点
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自作ロボ、性能競う 高校生116チーム出場 島田
第31回県高校生ロボット競技大会(県工業高校長会主催)が17日、島田市の島田工高で開かれた。10校から116チーム240人が参加し、コンピューターを搭載した自作ロボットの性能を競い合った。 搬送ロボットを使って規定時間内に発泡スチロールのブロックを運んだ数を競う自律制御部門と、マイクロコンピューターを搭載したロボットでコースの走行タイムを争うMCR(マイコンカーラリー)部門でそれぞれ熱戦を繰り広げた。主な結果は次の通り。 【自律制御部門】①Tera(浜松工)②静清2号(静清)③漆黒のANM(浜松工)【MCR部門】アドバンスドクラス ①沼工A4号(沼津工)②沼工B1号(同)③テオ(藤枝北)
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大井川鉄道 金谷ー家山間が再開 トーマス号登場に歓声 台風被災3カ月、地域の足部分復旧
9月の台風15号の被害により全線運休していた大井川鉄道(本社・島田市)の大井川本線は16日、金谷―家山間で約3カ月ぶりに運転を再開した。同日から大鉄の蒸気機関車(SL)を使った「きかんしゃトーマス号」も運転を開始し、観光客らを乗せて新金谷駅を出発した。 トーマス号が新金谷駅のホームに入ると、見学に訪れた地元の子どもたちから歓声が上がった。乗客の家族連れらは記念撮影を楽しんだ後、続々と客車に乗り込んだ。長期修繕に入っていたSLのC10形8号機も「かわね路号」として同日から運転を開始。広報担当の山本豊福さんは「部分的ではあるが地域の足としての日常が戻り、ほっとしている。トーマス号も多くの人が待
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マンドリンの音色 聴衆を魅了 島田で定期演奏会
島田マンドリンアンサンブルはこのほど、第47回定期演奏会を島田市のプラザおおるりで開いた。賛助出演を含む約30人がマンドリンの優しい音色を響かせ、聴衆を魅了した。 第1部ではミュージカル曲やクラシック、第2部では昭和20~40年代にヒットした歌謡曲や映画音楽など計16曲を披露した。「オペラ座の怪人」では指揮者がマントと仮面を着けて登場したり、昭和青春歌謡のコーナーでは学生服を着用して演奏したりと演出にも工夫を凝らし、会場からは盛んに拍手や手拍子が送られた。 島田マンドリンアンサンブルは市内外のマンドリン・ギター愛好家22人で構成し、週1回練習に励んでいる。
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源頼朝公像 島田で“里帰り”展示へ 千葉山智満寺の倒木杉使用
島田市の千葉山智満寺で2012年に倒木した「頼朝杉」を使い制作された源頼朝公像が同市に“里帰り”し、23~25日に市博物館で展示公開される。像は来春をめどに源氏ゆかりの鶴岡八幡宮(神奈川県鎌倉市)に奉納される予定で、静岡県内で鑑賞できる最後の機会になる見込みだ。 頼朝公お手植えと伝えられる頼朝杉は推定樹齢800年で、名木を通じた地域活性化などに取り組む銘木総研(大阪市)が中心となってプロジェクトを進め、京都市の仏師江里康慧氏に制作を依頼した。ことし10月に完成し、11月には伊豆の国市で特別公開された。像に加え截金(きりかね)細工が施された厨子(ずし)も見どころだとい
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島田の「みんなの音楽会」広がり 新型コロナきっかけに20年開始 18日、クリスマスイベント
新型コロナの流行をきっかけに減少した音楽発表の場を増やそうと島田市で2020年に始まった「みんなの音楽会」が広がりを見せている。18日には同市竹下のKADODE OOIGAWAで5回目の音楽会がクリスマスイベントとして開かれ、10組約190人がゴスペルやダンスなどを披露する。 音楽会を主催するのは趣味でゴスペルを楽しむ同市の会社経営杵塚衛さん(67)が立ち上げた「共同体・ひょっこりひょうたん島田」。コロナ禍で市内のホールが使用できなくなった20年12月、ゴスペル仲間らに後押しされて少人数の音楽会を企画した。翌年以降はKADODE OOIGAWAで屋外の音楽会を開催したほか、活動を知った関係
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川根温泉ふれあいの泉 バーデ棟廃止、解体へ 島田市、当面多目的広場に活用
島田市は9日、川根町笹間渡の「川根温泉ふれあいの泉」内にある温水プールなどを備えたバーデ棟(現在休止中)について、老朽化や施設全体の経営状況などを踏まえて廃止する方針を市議会経済建設常任委員会で明らかにした。2023年度に施設の解体・減築工事を行う予定。 バーデ棟は21年の調査で鉄骨の腐食など劣化が激しいことが判明し、同年8月から休止している。市によると、修繕し存続させる可能性を模索したものの、地下の排水設備の老朽化も確認されたほか、全体の入館者の減少や燃料高騰などを受け、単独での営業赤字が続くバーデ棟の継続は厳しいと判断した。バーデ棟部分(約1560平方メートル)の解体後は当面、多目的広
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お茶新商品で「ママ応援」 リラックス効果試して♪ FM島田「夢ラジオ」メンバー考案
母親たちがラジオ番組の企画や収録に取り組むFM島田の「ママ夢ラジオ島田」に参加するパーソナリティーが、島田市の特産品である緑茶を使ってママを応援する新商品を「お茶のさすき園」と共同開発した。「お茶のリラックス効果で子育ての不安やストレスを解消してほしい」との思いを込めた。 商品はティーバッグ5個入りで、希少な手摘み新茶を使った「極上リラックスティー」(税込み648円)と玄米入りの「毎日元気ティー」(同386円)の2種類。佐藤聖乃さん(同市)、山田友美さん(焼津市)、大野統子さん(湖西市)の3人がお茶のさすき園を訪ねるなどしてアイデアを出し、大塚隆秀社長がブレンドした。明るい色合いのパッケー
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茶況(12月6日)屋外で入れたてを島田で携帯茶講座
屋外で茶を楽しむことをテーマにした講座「携帯茶の楽しみ方」がこのほど、ふじのくに茶の都ミュージアム(島田市金谷富士見町)で開かれ、約50人が持ち運びに便利な急須を使って茶の入れ方を学んだ。 日本茶ワークショップなどを手がける「チャイチワークス」(東京都)代表の市川雅恵さんが講師を務めた。自然の景色を楽しみつつお茶を入れる体験が増えていることや、アウトドアブームを受けてカジュアルな野だてセットが登場していることを紹介し「屋外で茶器を使うことで非日常感が加わり、大きなリフレッシュ効果が期待できる」と話した。 参加者は市川さんのアドバイスを受けながら、持ち手がなくコンパクトな急須の宝瓶(ほうひ
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ジャンボ干支の展示始まる ウサギの親子「かわいらしい」 島田市大代、年賀用撮影に家族連れら続々
島田市大代の県道81号沿いで4日、地元住民が制作する「ジャンボ干支(えと)」の展示が始まった。来年の卯(う)年にちなんだ高さ約3・8メートルのウサギの親子が並び、初日から大勢の来場者でにぎわった。 地域おこしグループ「王子田会」(片岡幹男会長)が11月初旬から間伐材や竹で骨組みを作り、編んだわらを重ねて完成させた。年賀状用の写真撮影スポットとして人気で、孫らと訪れた菊川市の菅沼幸子さん(67)は「毎年楽しみにしている。かわいらしく仕上がっていますね」と喜んだ。 制作は27回目。県外も含めて年々来場者が増えていて、片岡会長は「大代を知ってもらえてうれしい。皆さんに良い年を迎えてほしい」と話
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初倉でクリスマス花火を キッズ実行委員会、クラウドファンディングに挑戦 島田
島田市商工会のメンバーを中心とした初倉まつり実行委員会が24日に島田市の大井川さくら緑地で開くクリスマスイベントに向け、地元の児童3人がキッズ実行委員として企画・運営や資金集めのためのクラウドファンディング(CF)に挑戦している。 実行委員を務めるのは初倉小6年の大石蒼惟さんと大石樹輝さん、初倉南小6年の岩ケ谷龍聖さんの3人。「ぼくらの初倉クリスマスフェス」と題し、花火の打ち上げをメインに、太鼓演奏やダンス、音楽ステージ、お菓子まきなどの催しも企画した。 3人は名刺を手に地元企業を訪問してCFへの協力を依頼したり、動画を使ったPRに取り組んだりしてきた。11月30日には市役所を訪れ、染谷
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台風被害の企業支援へ 島田市、県助成対象外を救済
島田市は2日までに、9月に発生した台風15号で被害を受けた中小企業や小規模事業者で、県の助成制度の対象外となる事業者向けに独自の支援を行う方針を決めた。追加の補正予算案に1千万円を盛り込み、市議会11月定例会最終日に提出する方向で調整している。 台風で被害を受けた建物や機械設備、業務用車両などの修繕・購入費などについて小規模事業者は3分の2、中小企業は2分の1を支援する。県の助成制度では、被害額から保険金額などを除いた金額が小規模事業者は75万円以下、中小企業は100万円以下の場合補助対象とならないという。 年明けから申請を受け付ける。支援対象には茶工場も加える方針。市によると、台風15
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大鉄SL動態化に支援8300万円 エール続々「未来に受け継いで」「台風に負けないで」
大井川鉄道(本社・島田市)が2025年の創立100周年記念プロジェクトの一環で、蒸気機関車(SL)C56形135号機の動態化に向けて実施したクラウドファンディング(CF)が11月30日、終了した。台風15号の被害による本線の全線運休など困難に直面する中、4283人から計8356万200円(30日午後11時時点)が寄せられた。 目標の1億円には達しなかったが、支援金は約3億円を見込むSLの修繕費として活用する。CFは最終日に一気に金額を伸ばし、返礼品で最高額の「SLの1往復貸し切り」(約560万円)にも申し込みがあった。支援者からは動態化を楽しみにする声とともに「貴重なSLを未来に受け継いで
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茶況(11月29日)生産者と品評会受賞茶を堪能 川根本町
川根本町の道の駅「フォーレなかかわね茶茗館」でこのほど、生産者と触れ合いながら川根茶を楽しむイベント「川根時間」(実行委主催)が開かれた。 館内の茶室では、全国茶品評会普通煎茶4キロの部で最高賞の農林水産大臣賞に輝いた相藤園(同町元藤川)の相藤令治さん、裕次さんの手ほどきで茶を入れる体験が人気を集めた。県茶品評会で最高賞を獲得した茶が振る舞われ、参加者は抽出時間や湯温を変えながら、1煎目、2煎目と変化していくうまみや香りを楽しんだ。 会場では各農家が提供する川根茶の飲み比べに加え、茶歌舞伎や茶の手もみ体験など多彩な催しがあった。ことしで12回目の取り組み。来年1月21日、2月18日にも開
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カヤックで訪日客呼び込もう 川根高・岩科さん企画 川根本町の接岨湖巡るテストツアー
川根本町の観光の新たな目玉を作ろうと、川根高生が訪日外国人向けのカヤック体験を企画した。26日、自然体験プログラムを提供する「エコティかわね」の協力を受けて地元在住の外国籍住民らを招いたテストツアーを行い、接岨湖を巡って紅葉を楽しんだ。 生徒一人一人が個別プロジェクトに取り組む授業の一環で、担当したのはカヌー部の2年生岩科璃奈さん。大学で英語を学びたいという自身の希望やカヌーの経験を生かしてアフターコロナも見据えた訪日客の受け入れを目指そうと、エコティかわねのガイド養成講座を受講して準備を進めた。 この日は町内に移住した外国籍住民ら4人が参加し、パドルの使い方の説明を受けた後、カヤックに
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茶祖・栄西の遺徳しのぶ 新茶ささげ感謝祭 島田市
島田市茶業振興協会は23日、茶祖・栄西禅師の遺徳をしのぶ茶感謝祭を同市金谷富士見町のふじのくに茶の都ミュージアムで開いた。茶業関係者ら約50人がことしの茶生産が無事終了したことに感謝するとともに、茶業の発展を願った。 毎年5月に実施してきたが新型コロナの影響で中止が続き、3年ぶりに時期をずらして開催した。島田市茶手揉(もみ)保存会金谷支部が仕上げ、金谷茶道寂心会が入れた新茶を祭壇にささげたほか、金谷仏教会の読経と全員の焼香で栄西禅師を供養した。 同協会会長の染谷絹代島田市長は「お茶は日本の伝統的な食文化に欠かせない。これからもお茶で島田市を盛り上げ、元気にしていきたい」と述べた。
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山岳保全や地域振興で連携 静大農学部と川根本町が協定
静岡大農学部と川根本町は25日、山岳環境の保全や山村振興に関する協定を締結した。同大が演習林として活用する町有林「南アルプスフィールド」を拠点に、地域の特徴を生かした教育・研究や人材育成、環境保全や技術問題の解決、町民への情報発信などに連携して取り組む。 南アルプスフィールドは宿舎を擁する約250ヘクタール、標高1400メートルの演習林で、同大が1964年から森林生態系や山地保全の研究を続けている。協定を基にこれらの知識を町に還元し、南アルプスユネスコエコパークに認定されている同町の環境施策やまちづくり、関連産業の発展などを目指す。 町役場で調印式があり、鳥山優学部長と薗田靖邦町長がそれ
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進路選択「ありのままで」 不登校経験者と道開こう 12月10日、島田で勉強会
島田市を中心に活動する登校渋りや不登校を考える子と親の会「ココミラ島田」が、不登校を経験した当事者が参加する進路勉強会を12月10日に同市地域交流センター歩歩路で開く。参加する高校生らは「不登校の子どもや保護者が少しでも不安を和らげ、それぞれの道を開くきっかけにしてほしい」と話している。 ココミラ島田は登校に悩みを抱える子どもや家族が語り合う「しゃべり場」を2020年11月から市内で毎月開催してきた。しゃべり場に参加した高校生らが“ロールモデル”として通信制高校への進学など各自の進路について語る会をことし7月に初開催したところ「情報がとても役に立った」「子どもの気持
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島田大祭・帯まつりの経済効果調査 1日当たり消費額、通常の8倍以上 県外客・宿泊客割合は1割未満
島田市とするが企画観光局は10月8~10日に同市内で開かれた日本三奇祭の一つ「島田大祭・帯まつり」の一般来場者を対象とした調査を初めて実施した。1日あたりの市内消費額が通常時の8倍以上となるなど経済効果が確認された一方、県外客の割合、宿泊の割合がいずれも8・5%と1割未満だった。 627人が回答し、居住地は島田市が最も多い32・4%で、静岡市が15・5%、県西部が15・9%だった。県外(8・5%)は関東地方からが半数以上を占めた。44%が初めて訪れたと回答した。1人当たりの消費額は1800~12000円ほどで、3日間の来場者数25万人(主催者発表)を基に推計した市内消費額は約5・2億円。1
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学校生活を英語で紹介 モンゴル児童とネット交流 島田第四小
島田市の第四小6年生が17日、モンゴルのナラン外国語学校の5年生とオンラインで交流授業を行った。英語を使用し、学校生活を紹介したり、質問に答えたりしながら交流を深めた。 双方の児童約70人がグループに分かれて授業に臨んだ。第四小の児童は流行中のゲームの動画を見せたり、タブレット端末を使って学校の中の様子を紹介したりし、モンゴルの児童からは「どんな国に行ってみたいか」「好きな食べ物は」など次々と質問が飛んだ。 バットを手に「野球が好き」と自己紹介した石川幸弥さんは「初めて会う人と英語で話すのは緊張したけれど、とても楽しかった」と話した。 オンライン交流はナラン外国語学校と島田第一中の姉
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保育所入園など チャット相談可 島田市「しまいく+」新サービス
島田市は11月から、子育て世代を対象としたオンラインサービス「しまいく+(プラス)」に12の新たなサービスを追加した。保育所などの入園に関するチャット相談や各種相談の予約など、これまで電話対応のみだった分野がオンラインで利用可能になった。 サービス開始当初から実施している担当保健師とのチャット相談や対面相談予約のメリットを生かし、保育所入園に関してチャット形式で担当職員がやりとりするほか、子育てコンシェルジュとの相談、家庭児童相談、女性相談、ことばの相談、発達相談の予約を受け付ける。児童クラブや保育所の入園申し込み案内など市から通知する内容も増やした。 3月にスタートした「しまいく+」の
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着物姿でお出迎え 島田掛川信金でイベント 島田
全日本きもの振興会などが定める「着物の日」の15日、島田市の一般社団法人「しまだきものさんぽ」が同市の島田掛川信用金庫七丁目支店の協力で、職員が着物姿で接客するイベントを同支店で開いた。 着物での街歩きイベントなどに取り組む同法人が、和装を身近に感じてもらおうと企画した。昼休み中にメンバーが手早く着付けを行い、職員8人が着物や羽織姿で顧客を出迎えた。赤堀秀治支店長を含む男性職員はワイシャツの上に着物を着用した。 来店者は普段と違った華やかな支店の雰囲気に驚いた様子で、赤堀支店長は「慣れない部分もあるがとても新鮮。気持ちも引き締まる」と話した。職員の西村和歌子さんは「着物を着たのは成人式以
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大井川鉄道、12月に部分復旧 SLも週末運転へ きかんしゃトーマス号も
大井川鉄道(本社・島田市)は14日、台風15号の被害により全線運休している大井川本線について、12月16日から金谷―家山間(17・1キロ)を部分開通すると発表した。約1年ぶりに蒸気機関車(SL)「かわね路号」も登場する。 普通電車は16日の午前6時3分金谷駅発、6時46分家山駅発から再開する。一部土日運休する便はあるが、被災前とほぼ変わらない本数という。家山―千頭間は代行バスを走らせる。かわね路号として使用するのは車両整備に入っていたC10形8号機で、同社の営業用では最も古いSL。週末を中心に新金谷―家山間を1日1往復する。 16日は「きかんしゃトーマス号」の運転も開始する。週末を中心に
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島田市内の福祉施設にタオルなど寄贈 退職公務員連
退職公務員連盟島田支部(松下昇支部長)は11日、「愛のタオル一本運動」として会員から集めたタオルを島田市中溝町の介護老人保健施設「アポロン」に寄贈した。 新品や使用済みタオルなど130本に加え、会員が広告紙などを活用して手作りしたごみ袋も贈った。同施設のレシャード・アミン事務局長は「消耗品なので助かる。大切に使います」と感謝した。 活動はことしで14年目。毎年新品のタオルや使用済みタオルなど全体で800本ほどを集め、支部内の5地区の福祉施設に届けている。
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蓬莱橋に8974(やくなし)個の竹明かり 島田市商工会青年部 20日、点灯イベント
世界一長い木造歩道橋としてギネス認定されている島田市の蓬莱(ほうらい)橋で20日、橋の長さにちなんだ8974(やくなし)個の竹明かりをともすイベントが開かれる。主催する島田市商工会青年部が竹明かりの準備を進め、クラウドファンディング(CF)で運営費などの支援を呼びかけている。 新型コロナの収束を祈るとともに、市内の名所である蓬莱橋を中心ににぎわいを創出しようと企画した。島田商工会議所青年部や島田青年会議所、初倉地区の有志団体と連携し、当日は物販や縁日イベント、音楽ライブも行う。実行委のメンバーは9月から同市湯日の竹林で約250本の竹を伐採し、10~15センチほどの大きさに切る作業が大詰めを
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記者コラム「清流」 「川越し」いつか復活?
島田市の川越し街道で開かれた「和菓子バル」で川越し人足に扮(ふん)した大学生が登場し、風情ある街並みの中、来場者を担ぎ上げて大井川の連台越しを再現した。 ここ数年“イケメンふんどし隊”として体験会を開いてきた市職員に代わる強力な助っ人。人足の衣装を着るのに勇気が要るのでは…と思っていたが、学生たちはノリノリで「この日のために鍛えてきました!」と爽やかに老若男女を持ち上げていた。 かつては実際に大井川に入る連台越し行列も行われたが、保存会も高齢化し現在は活動休止中。一方で和菓子バルなどの新しい集客イベントが人気を集めている。今は1日限りでも、文化の伝承
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ドウダンツツジ群生 紅葉見頃に 島田・千葉山ハイキングコース
島田市の千葉山ハイキングコース沿いの「どうだん原」で、約8千本が群生するドウダンツツジの紅葉が見頃を迎えている。 全体の約7割が色づき、3日は多くのハイキング客が訪れて散策を楽しんだ。近くの「スカイペンションどうだん」の北沢俊孝さんによると、ことしは例年よりやや早く色づきはじめ、気温が下がるとより濃い赤色に変化していくという。 2週間ほど見ごろが続く見通し。どうだん原は同ペンションから徒歩15分ほど。
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島田市観光協会 DMO候補認定 戦略的地域づくり推進へ
島田市観光協会はこのほど、観光庁が推進する観光地域づくり法人(DMO)の候補として登録を受けたと発表した。認定日は10月28日。 正式登録に向け、同協会を中心に宿泊、交通、体験などの観光関連事業者や経済団体との合意形成により一体的に観光地域づくりを進める体制を整える。同協会の担当者は「現在は島田市単独の地域DMOだが、大井川流域全体で観光戦略を進める組織を目指す」と話している。 市観光協会は4月から一般社団法人に移行した。イベント運営に加え、情報発信や観光商品の開発・流通促進などのDMO関連事業を開始している。
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連台乗り「川越し」気分 静岡英和学院大生が人足役 島田・和菓子バル
島田市河原の川越し街道(島田宿大井川川越遺跡)で3日に開かれたイベント「和菓子バル」に合わせ、静岡英和学院大の学生が川越し人足に扮(ふん)して来場者を連台に乗せる体験会を開いた。人足になりきった学生が子どもらを担ぎ上げ、風情ある街並みと大井川の川越し文化をPRした。 同大の畑恵里子教授のもとで日本古典文学を学ぶゼミ生がイベントを盛り上げようと企画し、男子学生4人が人足役を買って出た。地元保存会から借りた衣装で人足になりきると、子どもや着物姿の女性、体格のいい男性までさまざまな来場者を連台に乗せた。同大3年の加藤義大さん(20)は「皆が喜んでくれてうれしい。これまで知らなかった川越しの歴史も
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島田「夢づくりLIVE」 6日、10回節目でフィナーレ 地元バンド24組出演へ
島田市で開かれてきた地元アマチュアバンドの合同ライブ「夢づくりLIVE」の第10回記念大会が6日、同市島の夢づくり会館で開かれる。新型コロナウイルス禍での延期や協賛金集めの難しさもあり、実行委は今回のライブを最後と決めた。出演者は寂しさを感じつつ「最高のステージを」と練習に励んでいる。 2010年に金谷地区のフォークバンドが開いた合同ライブがきっかけとなり、12年に「KANAYA LIVE」としてスタートした。第2回から出演者を公募して年々参加希望が増え、約600人の観客が集まる音楽イベントとして成長した。実行委のメンバーは「出演を目標にバンドが再結成されるなど、音楽を通じて横のつながりが
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自由な発想 カードで育む 島田の企業、知育玩具開発
島田市のIT企業「テクノサイト」が自由な発想を育むことをテーマにした子ども向け知育玩具「といろ美術館」を開発した。このほど同市の島田中央幼稚園で体験教室を開き、5歳児20人が色や形の異なるカードで遊びを楽しんだ。 普段はソフトウエア開発に取り組む社員がプロジェクトチームを作り、「アート思考」をテーマに考案した。形が異なる赤、青、黄の半透明のカード21枚でさまざまなお題を表現し、上から額縁の形をしたカードを重ねると絵画作品のように仕上がるのが特徴。お題のカードは「メロン」「プール」などの言葉に加え「優しい」「楽しい」といった感情など80種類あり、子どもたちはカードを重ねて色の変化を楽しんだ
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しまだ大井川マラソン開催 3年ぶり、5684人駆ける 曽宮さん、松井さん優勝
第14回しまだ大井川マラソンinリバティ(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送共催)が30日、島田市内で開かれた。新型コロナの影響で3年ぶりの開催。フルマラソン男子は見次クラブの曽宮道さん(42)=島田市=が2時間26分25秒、女子はスマイリーエンジェルの松井美来さん(24)=湖西市=が2時間56分10秒でそれぞれ優勝した。 10キロの部と合わせて全国から5684人が参加した。フルマラソン参加者は島田第三小前をスタートし、市中心部や川越し街道、大井川河川敷のマラソンコース「リバティ」を駆け抜けて市陸上競技場のゴールを目指した。 曽宮さんは「故障もあって苦しいレースだったが、最後まで気持ちを切
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“食”でランナー後押し 市民がおもてなし しまだ大井川マラソン
島田市内で30日に開かれた「しまだ大井川マラソンinリバティ」では、全国各地から集ったランナーを大勢のボランティアが名物の「大エイドステーション」などでサポートした。大会終了後も島田の街を満喫してもらおうと、JR島田駅前では「緑茶縁日」と題したイベントで地場産品や自慢の緑茶をPRした。 大井川沿いの33キロ地点に設けられた大エイドステーションでは、市バレーボール協会や島田商工会議所女性部などのボランティア約130人が待機。飲料や和菓子、ご当地グルメ「島田さくらめし」の一口おにぎり、フルーツなどを提供してラストスパートを後押しした。第2回大会から参加する北海道のランニングチーム「作.AC北
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新ロータリーと県道交差点の完成祝う 島田の医療センター
島田市立総合医療センターの建設に伴い完成した新ロータリーと構内道路に接続する新たな県道交差点の開通を31日に控え、29日、同センターで記念式典が開かれた。関係者がテープカットで完成を祝った。 県道伊久美元島田線と市道中央公園道線が交わる交差点を改良し、右折レーンを備えた新交差点として整備した。本年度末で332台分の新駐車場や駐輪場が整い、2018年度から5年間の事業が完了する。 染谷絹代市長は「医療センターの利用者だけでなく地域の利便性が一層高まる。医療センターを地域の安心安全のとりでとしていく」と述べた。 新病院は屋上ヘリポートを備えた地上8階建てで、2021年5月に開院した。駐車場
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事業存廃に関わる問題 台風15号被害 全線復旧めど立たず 鈴木肇・大井川鉄道社長【聞きたい】
9月の台風15号により大きな被害を受け、現在も本線の運休が続く。12月の金谷-家山間の運転再開と「きかんしゃトーマス号」運転に向け復旧工事を急ぐが、全線開通のめどは立っていない。新型コロナウイルスの影響による観光事業の落ち込みに続く災害で、長期的な影響が懸念される。 ―被害状況と復旧のめどは。 「本線で20カ所、井川線で26カ所と過去にない大きな被害を受けた。井川線は22日に全線開通したが、本線は採石場跡地からの大量の土砂で埋まった神尾-福用間をはじめ、影響が大きい。収入が絶たれる中、まずは全線にこだわらず鉄道を動かすことが最優先だ。家山駅までのトーマス号運転は以前も経験していて、十分収
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静産大生「和菓子バル」PRに一役 島田で11月3日開催
島田市河原の川越し街道(島田宿大井川川越遺跡)で11月3日に開かれるイベント「和菓子バル」の企画・運営に静岡産業大の学生が加わり、PRに一役買っている。動画を使った広報や当日の体験企画を手がけ、地元和菓子店の自慢の品が一堂に会するイベントの魅力を発信する。 参加するのは同大4年の稲葉侑大さん(22)=浜松市=ら。グラフィックデザインを学ぶ稲葉さんがポスターをデザインし、21日には着物姿の学生をモデルにプロモーション動画を撮影した。今後、イベントホームページや会員制交流サイト(SNS)で動画を流す予定。稲葉さんは川越し街道について「タイムスリップしたような感覚になる場所。イベントを通じて島田
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大井川鉄道 公的支援を要請 台風で運休、沿線自治体に
台風15号の被害により9月から本線が運休中の大井川鉄道(島田市)の鈴木肇社長は25日までに静岡新聞社のインタビューに応じ、金谷-千頭間の全線復旧のめどが立たず、沿線自治体などに公的支援を求めていることを明らかにした。観光事業の大幅な収入減を受けて「災害復旧だけでなく、鉄道そのものの存続に向けた支援の枠組みが必要」との認識を示した。 鈴木社長は新型コロナウイルスの影響で旅客数が激減した2020年以降の経営悪化に触れ「体力が落ちている中での被害で、本来独自に対応してきた災害復旧が難しくなってきている」と述べた。12月に予定する金谷-家山間の部分開通による観光客の受け入れ再開を最優先で進めるとし
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障害者に創作の喜びを 島田の小林さんが洋裁ワークショップ 11月作品発表「学び あきらめないで」
「助けさえあれば何でもできる」をテーマに、障害者が洋裁を学ぶワークショップが島田市日之出町のコワーキングスペース「C-BASE」で開かれている。主催するのは事故による頸髄(けいずい)損傷で車いすの生活を送る小林博子さん(55)=同市=。自身が体験した洋服作りの楽しさを伝えようと企画し、2人の受講生が洋服作りに挑戦した。 小林さんは3年前、デンマークを訪れて障害者と健常者が共に学ぶ成人向け教育施設「フォルケホイスコーレ」に約半年間入学。介助を受けながらカヤックなどのアウトドアやIT講座など多彩なプログラムを体験する中で洋裁に出合い、帰国後はヘルパーの助けを借りながらワンピースを作った。「日
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首都圏の中小企業診断士と地元企業をマッチング 島田市商工会、経営改善や地域活性化狙い新プロジェクト
島田市商工会は本年度、首都圏の企業に勤務する中小企業診断士と地元企業をマッチングし、経営改善や地域活性化を図るプロジェクトを開始した。活躍の場を求める「企業内診断士」のニーズに応えて指導実績となるポイントを付与し、ワーケーション感覚で訪れてもらうことで市の魅力発信や交流人口拡大も目指す。 中小企業基盤整備機構の中小企業診断士岩井智洋さん(45)の協力で集まったのは、大手通信会社やIT企業、自治体などに勤務する14人。10月から地元の3社を対象に対面やオンラインでチームによる約10日間の支援を開始した。支援先の一つ「カネカ北川製茶」(同市金谷二軒家)にはこのほど5人が訪れ、法人向け事業や今度
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創立75周年 25年後の自分へ手紙 静岡大教育学部付属島田中
静岡大教育学部付属島田中の創立75周年記念式典(同校同窓会主催)が21日、島田市中河町の同校で開かれた。記念事業として全校生徒322人が25年後の自分自身に宛てた手紙を書いてタイムカプセルに入れた。同校で保管し、創立100周年に合わせて開封する予定。 式典で大石俊一同窓会長は「多くの卒業生が中学時代の思い出を大切にし、同じくらい在校生の有意義な学校生活を望んでいると感じた」と振り返り「君たちの先輩は皆の応援団であり、仲間です」と生徒に呼びかけた。大石同窓会長にタイムカプセルを手渡した生徒代表の山本蒼甫さん(3年)は「25年後の自分を考える中で今の大切さに気付いた。今を生きる努力とともに、仲
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安全運転県大会結果を報告 個人V池本さんら 島田市役所
安全運転の知識と技術を競うセーフティードライバーコンテスト県大会(県安全運転管理協会など主催)の個人の部で優勝した静岡市消防局島田消防署の池本賢太さん(27)ら島田地区の代表3人が21日、島田市役所で牛尾伸吾副市長に結果を報告した。 大会には各地区大会を勝ち抜いた69人が出場し、交通法規を問う学科試験と実技審査を行った。池本さんと中部電力パワーグリッド島田電力センターの岡本幸樹さん(33)、増田陽介さん(33)は団体の部で準優勝、増田さんは個人の部7位入賞を果たした。 池本さんは「出場に向けた練習を通じ、あらためて交通ルールや自己流になっていた運転を見直すことができた」と振り返った。牛尾
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児童の絵画、書写 個性光る作品展 23日まで島田
MOA美術館島田児童作品展(実行委主催、静岡新聞社・静岡放送後援)が21日、島田市のプラザおおるりで始まった。23日まで。市内の小学校17校から約700点が寄せられ、絵画部門で六合小6年の浜田舞花さん、書写部門で島田第一小6年の鈴木潤依さんがそれぞれ最高賞の市長賞に輝いた。 会場には花火や水遊びといった夏休みの思い出など、児童が伸び伸びと表現した応募作品が並ぶ。22日に表彰式を開く。このほかの主な入賞者は次の通り。 【絵画部門】教育長賞 オガネク・レギザモン・ダンテ・アグネスティン(島田五1)▽市子ども会連合会会長賞 二ノ宮結翔(金谷3)静岡新聞社・静岡放送賞 望月陽翔(伊久美3)▽金賞
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自然薯 出来栄え上々 島田・湯日地区で目ぞろえ会
島田市湯日地区で栽培されている自然薯(じねんじょ)の出荷を控え、湯日自然薯研究会は20日、試し掘りと目ぞろえ会を同市内で開き、出来栄えを確認した。 生産者とJA大井川の担当者が8カ所の農地を回り、ことし入会し初収穫を迎えた今村毎春さん(38)の畑では750グラムほどある自然薯を掘り出した。研究会副会長の古沢義晴さん(63)は「晴天と適度な雨に恵まれて立派に成長した。粘りと味、香りを楽しんでほしい」と話した。 同研究会は約35年前から自然薯を栽培し、現在の栽培面積は約1万1千平方メートル。出荷は25日をめどに始まり、冬にかけて最盛期を迎える。同JAのファーマーズマーケット「まんさいかん」や
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ホタル舞う川もう一度 島田・川根町抜里で復旧作業 台風15号被害
島田市川根町抜里(ぬくり)でホタルの生息地として地元住民が守ってきた上手川や川沿いの農業用水路が、9月の台風15号による土砂の流出で壊滅的な被害を受けた。「子どもたちに再びホタルを見せてあげたい」。同市のNPO法人「クロスメディアしまだ」の呼びかけで集まったボランティアや地元住民らが、かつての美しい水辺空間を取り戻すための復旧作業に励んでいる。 ホタル生息地は地元の環境保全団体「抜里エコポリス」が約15年前から整備してきた。幼虫を放流し、水路の一部に餌のカワニナを育てるプールを設け、ことし6月にも鑑賞会を開いた。ただ、今回の台風で農業用水路の多くが土砂で埋まったほか、上手川も一部水路が流木
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バラ400種 色とりどり見ごろ 島田でフェス
島田市野田の市ばらの丘公園で15日、秋のフェスティバルが始まった。約400種のバラが見頃を迎えている。11月13日まで。 園内では約500種5200株を栽培し、シーズン中に約7割が開花する見込みという。来場者は屋外の斜面バラ園や左右にバラが咲き誇る中を進む「トンネル温室」などを巡り、バラの深い色合いや香りを楽しんだ。 限定の苗販売も人気を集めた。期間中はバラの育て方講座や園内ミニツアー、音楽演奏などが予定されている。
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住民が仮装 盛り上げ 手作り山車、威勢よく 川根本町・千頭大祭
川根本町の千頭地区で15日、4年に1度の千頭大祭(敬満大井神社祭典)が開かれ、住民約500人が手作りの山車を引き回す仮装行列を繰り広げた。 行列には8グループが参加し、人気アニメや映画のキャラクターを表現した4台の迫力ある山車が登場した。赤石太鼓の演奏と威勢のいいかけ声を合図に出発し、地区内を約3時間かけて練り歩いた。住民はそろいのカラフルな衣装を着たり、かぶり物を持参したりして行列を盛り上げた。地区内にサテライトオフィスを構えるIT企業ゾーホージャパンのインド人社員も参加した。 夜は千頭駅前親水公園で演芸大会や花火の披露があり、大勢の来場者でにぎわった。
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台風被害の醸造所に支援の輪 16日に島田でビールイベント
台風15号の道路被害を受け休業している島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」への支援の輪が広がっている。同市のKADODE OOIGAWA内店舗「緑茶バーガー&麦酒」は16日、同醸造所の4種類のビールをタップ(注ぎ口)で提供するイベントを開く。 伊久美地区では同醸造所に向かう県道で崩落や陥没が相次ぎ、通行止めになった。休業に伴い、秋の行楽シーズンに合わせて仕込んだクラフトビールの行き場がなくなり、瓶詰め商品の在庫も抱えたが、藤枝市の居酒屋や静岡市のビアバーが販売の場を提供するなど即座に支援に動き「本当に助けられた」(運営会社の小林浩樹代表)という。 県道は
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デジタル化加速、中小支援を要望 島田市長に商議所
島田商工会議所(大久保節夫会頭)はこのほど、島田市の来年度予算編成に向けた市行政に関する要望書を染谷絹代市長に提出した。 新型コロナや原材料高騰の影響を受ける市内中小・小規模企業への支援など11項目。中小企業のデジタル化を加速させるため、専門家派遣やシステム導入などに幅広く対応する助成制度の創設を新たに求めた。 市中心部まで延伸された静岡空港のアクセスバスや本年度から取り組む空港周遊ツアーの拡充、おび通りへの公衆トイレ増設も新規要望に盛り込んだ。大久保会頭らが市役所を訪ね、染谷市長に要望書を手渡した。 (島田支局・中村綾子)
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豪華絢爛 元禄絵巻を再現 島田大祭・帯まつり開幕
日本三奇祭の一つに数えられ、島田市で3年に1度開かれる「島田大祭・帯まつり」(島田大祭保存振興会主催)が8日、市中心部で開幕した。大名行列や屋台踊りなどを10日まで繰り広げ、豪華絢爛(けんらん)な元禄絵巻を再現する。 初日は各街の屋台がおはやしを響かせ、市街地は祭りムード一色になった。県無形民俗文化財の大名行列や島田鹿島踊も披露され、みこし渡御の警護役で大名行列の花形として知られる「大奴(おおやっこ)」は木太刀に丸帯を掛けた独特な衣装で本通7丁目周辺を練り歩き、優雅な舞で観客を魅了した。 開幕前日に行う青年のおはらいの儀式「衣装揃(ぞろ)え」を8日朝に実施するなど、新型コロナウイルスの影
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「島田大祭 楽しみ」 米姉妹都市とモンゴルから訪問団
島田市で8~10日に開かれる「第110回島田大祭・帯まつり」に合わせ、同市の姉妹都市米リッチモンド市の訪問団と、島田第一中と姉妹校交流するモンゴルのナラン外国語学校の学生親善使節が7日までに同市に到着し、同日市内で歓迎式典が開かれた。 訪問団は9日に島田大祭を見学したり、屋台を引いたりする予定。リッチモンド市のトム・バット市長は染谷絹代市長との懇談で、昨年の姉妹都市提携60周年を踏まえ「両市の友好は非常に重要。61年目からの交流に期待している」と述べた。染谷市長は「新型コロナの状況も落ち着いてきた。早く学生派遣を再開させたい」と応じた。 ナラン外国語学校の生徒6人は市役所で山中史章教育長
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島田大祭復活 「先人の熱意、しっかり継承」 戦後の開催許可願う資料保管
島田市の「島田大祭・帯まつり」が戦時中の12年の空白を経て1947年にみこし渡御を復活させるに当たり、1年前の46年に進駐軍に送られた祭りの開催許可願や許可証を、同市幸町の大鐘祥太郎さん(72)が保管している。新型コロナの影響で一時開催が危ぶまれ、規模を縮小して開催する8~10日の第110回島田大祭を控え、大鐘さんは「戦後の厳しい時代に祭りを復活させた先人の熱意を忘れず、しっかり継承したい」と話す。 資料によると許可願を出したのは、大名行列を担当する本通7丁目の役員を務めていた大鐘さんの妻の祖父・富岡享さん。大名行列で木太刀を使うことなどを踏まえ、大祭1年前の10月に申請書面を送ったとみら
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台風被害の島田・川根 土砂撤去進まず遠い日常
台風15号の影響で浸水や土砂崩れが多発した島田市の中山間地では、被災から10日が経過した4日時点も土砂の撤去がままならない家屋がある。支援は十分に届かず、土石流が敷地内に流れ込んだ同市川根町の住宅では住民有志や県外からのボランティアが「早く日常を取り戻して」と懸命に活動する。 同市川根町家山では家山川に流れ込む沢や水路が土砂などでせき止められ、広範囲で浸水した。越地地区の岩鼻重光さん(56)方は母屋1階部分が土砂で覆われ、窓から泥水が流れ込んだという。家族は市役所川根支所などに避難し、重光さんは消防団員の長男と土のうで泥水の流入を抑える作業に追われた。 被災から5日ほどで自宅や横の道路に
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コロナ禍の祈り 舞に込め 島田・第六街の住民、「鹿島踊」大祭で披露へ
江戸時代中期に疫病退散を願って踊ったのが始まりとされる県指定無形民俗文化財「島田鹿島踊」が、8~10日に開かれる3年に1度の「島田大祭・帯まつり」で披露される。コロナ禍で祭りも一部縮小を余儀なくされる中、住民は「皆さんのさまざまな祈りとともに踊りたい」と練習に励んでいる。感染収束を願い、大祭では初の試みとして大井神社境内の春日神社前でも踊りを奉納する。 鹿島踊りを伝承するのは第六街(本通6丁目、南町)の住民。小学4年~高校生までの32人が踊り子を務める。白丁(はくちょう)を先頭に三番叟(さんばそう)、お鏡、鼓、ささらが続き、楽人のおはやしに合わせてそれぞれ異なる所作で踊る。三番叟は後ろ向
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「嶋田小饅頭揚げ」いかが 和菓子4店舗と弁当店がタッグ 島田大祭で限定販売
島田市本通の四つの和菓子店とぴ~ファイブ内の弁当・総菜店「圓(つぶら)」は8~10日に開かれる「島田大祭・帯まつり」に合わせ、市の代表的な和菓子「小まんじゅう」を揚げた「嶋田小饅頭揚げ」を同弁当店で限定販売する。ソウルフードとして親しまれるアレンジを紹介し、和菓子の魅力発信にもつなげる。 参加するのは稲葉屋、龍月堂、七丁目清水屋、中村菓子補。それぞれ製法の異なる自慢の小まんじゅうを提供し、弁当店の秋山明子さんが衣を付けて揚げる。このほど同弁当店で開いた試食会では数種類の衣で揚げた小まんじゅうを食べ比べ、龍月堂の増田峰男社長(74)は「食感が良く、中のまんじゅうも柔らかい」と太鼓判を押した。
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8日から「島田大祭・帯まつり」 神様を迎える「御旅所」造営 釘を使わない伝統工法で組み上げ
島田市で8~10日に開かれる3年に1度の「第110回島田大祭・帯まつり」を前に、同市御仮屋町で1日、大井神社の神様を迎える仮の社「御旅所」の造営が行われた。旭町の住民80人が参加し、代々受け継がれてきたくぎを使わない工法で社を組み上げた。 御旅所は幅約9メートル、高さ約6・5メートル。大工らが数十人で柱や梁(はり)を固定し、屋根に上ると荒縄を使って板を一枚一枚取り付けた。上部には神紋が入った棟飾りを設置し、杉の葉で飾った。2日に飾りの仕上げを行う。みこし渡御が行われる祭り最終日に陣幕などを整え、大祭翌日には解体する。 島田大祭では大井神社のご神体がかつて大井川の洪水で流され、一時祭られた
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決算審査踏まえ市に3項目提言 島田市議会
島田市議会は30日、予算・決算特別委員会での2021年度一般会計決算審査を踏まえ、新年度に向けた市への提言をまとめ、染谷絹代市長に提出した。大石節雄議長が市役所で染谷市長に提言書を手渡した。 提言はこども発達相談事業の充実▽人・農地プラン策定事業の強力な推進▽一般廃棄物最終処理場整備に関する検討-の3項目。こども発達相談事業では、専門性の高い技能を持った言語聴覚士の確保と、有資格者の正規職員としての増員を含む体制強化を求めた。 金谷地区生活交流拠点整備運営事業の一環で指定管理となる金谷公民館に関して決算審査の場で意見が相次いだことを受け、委託業者との連携強化に加えて「利用団体に不安を与え
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道路寸断で通えぬ児童向け 島田・伊久美小が遠隔授業
台風15号による静岡県道の通行止めで児童の通学に支障が出ている島田市の伊久美小は30日、市街地の島田第二中の教室を使ったオンライン授業を開始した。学区外から通う児童や、被災して一時的に学区外で生活する児童ら12人が参加した。 子どもたちはそれぞれ割り当てられたタブレット端末を使って自分のクラスとつなぎ、算数や国語などの授業を受けた。伊久美小はこれまで他校との交流などでオンライン会議ツールを活用してきたが、本格的な授業の実施は初めて。同校の支援員らがサポートしながら進めた。 児童の様子を見守った亀山泰弘校長は「本来の校舎に早く通えるよう、バスや徒歩で安全に登校できるルートを確保したい」と道
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小学生サッカー 13チーム熱戦 島田ロータリー杯
第45回島田ロータリー杯争奪サッカー大会(島田ロータリークラブなど主催)がこのほど、島田市民グラウンドで開かれた。島田市や吉田町の原則小学2年以下で構成する13チームが出場し、島田プリンセスが優勝した。 トーナメント方式で17試合を行った。選手の自主性を養うため、ベンチ入りの選手は毎試合全員出場▽応援席からの指示は禁止-などのルールを設け、子どもたちは保護者らの声援を受けて懸命にボールを追いかけた。 主な結果は次の通り。 ②初倉フットボールクラブ③島田第一サッカースポーツ少年団
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藤枝MYFC新人選手「ホーム」堪能 お茶飲み比べ、製茶体験
サッカーJ3藤枝MYFCに今季加入した新人選手6人が28日、島田市の「KADODE OOIGAWA」を訪問し、体験型アトラクションなどを通じて地元特産の緑茶の魅力に触れた。 ホームタウンについて知り、地域の活性化にもつなげる活動として企画した。アトラクションでは製茶の「蒸す」「揉(も)む」「火入れ」の工程を茶葉になったつもりで体験し、蒸し具合と火入れの強さが違う4種類の茶を飲み比べた。自分好みの茶を適温で入れる体験も行い、秋田県出身の菅原大道選手(27)は「本格的なお茶を飲むのは初めて。種類によって甘みや苦みが全然違うと分かった」と話した。 施設運営会社の福本作治社長は「『門出』の名前に
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会員の魅力発信 動画を制作、ユーチューブ投稿 島田市商工会
島田市商工会は28日、動画投稿サイト「ユーチューブ」内の公式チャンネル「おしまチャンネル」で、会員事業所を紹介するショート動画の投稿を開始した。職員が撮影や編集を手掛け、新規顧客の開拓や事業のPRなどに生かす。 第1弾として紹介したのは、韓国のかき氷「糸ピンス」が人気を集めている「てっぱん&cafe くいしんぼ」(同市日之出町)。最大60秒の縦型動画で視聴されやすいショート動画の利点を生かし、店舗の外観や糸ピンスの映像などをコンパクトにまとめ、テロップやナレーションを付けた。 TikTok(ティックトック)も活用中というオーナーの渡辺由香さんは「動画の影響力の大きさを感じている。幅広い人
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目指せジュニア防災士 災害への備え学ぶ 吉田中で講座
吉田町は27日、吉田中で1、2年生を対象とした県の「ふじのくにジュニア防災士」の養成講座を開いた。授業時間を活用し、約490人が災害への備えの大切さやいざという時に命を守る行動を学んだ。 常葉大の井野盛夫客員研究員と日本防災士会県支部の14人が講師を務めた。防災士の清水俊雄さんの講義をオンラインで各教室に配信し、生徒たちは震度6強の地震が突然発生したと想定して自分の行動を書き出した上で、実行可能性を評価した。清水さんは「無事避難できるよう避難ルートを確認し、家族で“防災会議”を開くことが第一歩になる」と呼びかけた。 町の災害に対する強み、弱みを書き出したり、避難所
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大名行列「大奴」ら所作確認 10月8日から島田大祭・帯まつり
島田市で10月8~10日に開かれる「第110回島田大祭・帯まつり」に向け、第七街(本通7丁目、祇園町、高砂町)が担当する大名行列の合同練習がこのほど、本通7丁目で始まった。祭りの花形として知られる大奴(おおやっこ)や道具回りの青年が本番までの10日間、練習に汗を流す。 みこし渡御の警護役とされる大奴は通常25人で構成するが、ベテランの引退や新型コロナの影響もあり、今回は17人で実施する見通し。練習場所に地元住民が当番制で集まり、ちょうちんで夜道を照らすのが伝統。「選手」と呼ばれる大奴たちは、ほのかな明かりの中で独特な手足の振りを披露しながら歩みを進め、舞を終えると周囲から拍手が湧き起こった
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台風被災家屋の泥出し ボランティアを募る 島田市社協
島田市社会福祉協議会は27日までに、台風15号で被災した市内地域へのボランティア派遣を開始した。浸水した家屋での家具や畳の搬出、泥出しなど同日現在25件の支援要請があり、活動可能なボランティアの登録を呼び掛けている。 27日は土砂が流入した住宅など3カ所に15人が訪れ、スコップで土砂をかき出す作業などに汗を流した。初倉、金谷、川根の各地域で浸水被害があり、市内在住者で主に川根、金谷地域で活動できる人を募集する。事前登録制でボランティア保険の加入が必要。活動時間は午前9時半~午後3時。 市危機管理課によると、市内の家屋被害は床上浸水が51件、床下浸水が121件。土砂による被害件数は確認中。
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“日本の食卓” 一汁一菜 島田で外国人向け教室
島田市国際交流協会はこのほど、市内在住の外国人向けの日本料理教室を同市内で初開催した。ネパール、スリランカ出身の20人が参加し、一汁一菜をテーマにした献立を完成させた。 参加したのはANS日本語学院(同市金谷栄町)の学生で、サバのみそ煮、サツマイモ煮、ご飯、地元野菜をふんだんに入れたみそ汁「島田汁」、島田の抹茶を使ったくず流しの5品に挑戦した。市健康づくり課の栄養士山田佐登子さんと市健康づくり食生活推進協議会のメンバーが講師を務め、調理法やだしの使い方、食前食後のあいさつなどを解説しながら学生と一緒に調理した。 完成した料理は盛りつけた後、各自で持ち帰った。ラミサネ・ススミタさん(21)
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ゆるキャン△スパイス人気 島田KADODEのキャンプフェス盛況
島田市の「KADODE OOIGAWA」で23日、秋のおおいがわキャンプフェスタ(大井川流域観光事業実行委員会主催)が始まった。テントなどの商品や「キャンプ飯」の提案、人気漫画「ゆるキャン△」のグッズ販売などが人気を集めている。25日まで。 イベントに合わせてキャンプ愛好者に人気の調味料「アウトドアスパイス ほりにし」に「ゆるキャン△」のパッケージを組み合わせたオリジナルスパイスの販売を開始した。各都道府県1カ所の限定販売で、初日は大勢のファンらが訪れた。漫画に登場する大井川流域のキャンプ場や名所をまとめたマップも配布し、各地で体験できるメニューや過ごし方を提案した。 25日には芸人のた
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走り方、体ケア理解 「しまだ大井川マラソン」完走へクリニック
島田市で10月30日に開かれる「しまだ大井川マラソンinリバティ」(静岡新聞社・静岡放送共催)に向けたランニングクリニックが23日、同市のプラザおおるりで始まった。実践練習を交えた講座を本番まで計3回開き、完走や記録更新など個々の目標や走力に合わせて練習をサポートする。 大会のペースメーカーを務める杏林堂薬局の市民ランニングクラブ「スマイリーエンジェル」が講師を務める。初回は雨のため座学のみを行い、元実業団選手であん摩マッサージ指圧師の村松夏子さんが足の構造や鍛え方を解説した。村松さんは足のアーチの重要性やランナーが患うスポーツ障害などを紹介し「原因は足裏にあることが多い。足を鍛えて楽な走
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大井川鉄道100周年 SL C56形135号機復活へ 約20年ぶり、動態化に挑戦
大井川鉄道(本社・島田市)は20日、2025年に迎える創立100周年のプロジェクトとして、兵庫県加東市で静態保存されていた蒸気機関車(SL)C56形135号機の動態化に向けたクラウドファンディング(CF)を開始した。修繕費用は約3億円を見込み、CFの目標金額は1億円。25年度中の動態化実現を目指す。 01~03年にかけて行ったC11形190号機以来、約20年ぶりに動態化に挑戦する。23年1月にはSLの心臓部であるボイラー整備を手がける東海汽缶(静岡市清水区)の新工場が新金谷駅近くで稼働し、車体の詳しい調査に入る予定。ボイラーや足回り、分解・組み立てなど大規模な修繕が予想される。 活用する
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古希迎える「ザ・ブトン」 24日、島田でコンサート
島田市の島田高OBが2013年に再結成したフォークバンド「ザ・ブトン」のコンサートが24日午後5時から、同市のプラザおおるりで開かれる。コロナ禍で同窓生が集う機会も減る中、3年ぶりの開催。本年度で古希を迎えるメンバーは「皆に元気を届けたい」と意気込んでいる。 バンドは当時島田高2年の同級生4人で結成し、3年次にヤマハライトミュージックコンテスト東海大会で優勝するなど実力派として知られていた。 再始動後はリーダーの柴田裕之さんが62歳で急逝し、活動継続が危ぶまれたが「バンド仲間がステージを用意してくれたり、同窓生が実行委で奮闘してくれたりして後押しされた」(メンバーの寺田光夫さん)といい、
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建設業の働き方改革は 島田で労基署署長講演
島田建設工業団体連合会(朝倉純夫会長)は20日、島田市内で本年度の講習会を開き、島田労働基準監督署の内藤匡樹署長が建設業の労働や働き方改革をテーマに講演した。 内藤署長は高齢化社会や人手不足を機に伝統的な日本型雇用のデメリットが露見し、若い社員の過労やメンタル疾患などが問題化していることを解説。「働き方改革は人材への投資。経営改革をせず『労働者が働き方を変える』という考えでは働き方改革といえない」と指摘した。 2024年4月から建設業で時間外労働の上限規制が適用されることを踏まえ、対応のポイントも具体例を交えて紹介した。会員企業の代表者や人事担当者75人が参加した。
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まだまだお元気で 100歳お祝い 島田市長が訪問
島田市の染谷絹代市長は20日、本年度100歳を迎える同市向谷の小椋利市さん(99)宅を訪問し、記念品を贈って長寿を祝った。 小椋さんは長年南アルプスで山林管理の仕事に従事し、定年後は農業にいそしんだ。現在も野菜の栽培やデイサービスでの体操などを楽しんでいて、染谷市長から市の花であるバラの花束を贈られると「長生きでき、こうして祝ってもらえるのはとても光栄」とにこやかな笑顔を見せた。 22日には榛葉良乃助さん(同市湯日)宅を訪問する。市によると市内で本年度100歳を迎えるのは男性9人、女性54人の計63人。
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学校給食 島田産茶に親しんで 大津小で贈呈式
島田市茶業振興協会島田支部はこのほど、同市の大津小で学校給食茶の贈呈式を開いた。島田地区の保育園や幼稚園、小中学校に計625キロを贈る。 基幹作物の茶に親しんでもらおうと毎年寄贈を続けている。大津小には島田茶のキャラクター「えい茶いくん」も登場し、同支部の中村壮志さんが代表児童に緑茶ティーバッグを手渡した。 6年の杉本雄哉君は「お茶は大好き。これからもたくさん飲んで健康に過ごしたい」と話した。
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ため池、全国で転落事故 静岡県内も防止対策進む【解説しずおか】
農業用のため池に転落する死亡事故が全国で相次ぎ、ため池の安全管理や落下を想定した救命策に注目が集まっている。農林水産省によると、2021年度までの10年間で発生した死亡事故は232件。ことしは宮城、青森の両県で子どもが溺れる死亡事故があり、岩手県では草刈り中の男性が転落死した。ため池を巡っては災害対策の一環で管理の明確化が進んでいるが、市民や農業関係者の命を守る観点からも安全対策の強化が必要だ。 水難救助や事故に関する調査を行う水難学会はため池の危険性を考証した動画の公開や実演を交えた講習会などを通じ、斜面のはい上がりを補助する救命ネットの設置を呼びかけている。動画では大人でもコケや泥に足
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業界垣根越え、島田再発見 若手交流会「しるっ茶」観光プラン提案
島田市内の団体・企業で働く若手社員らの交流会「しるっ茶しまだ」が16日、同市内で開かれた。約60人が「島田の魅力を再発見」と題して観光プランを考えるグループワークに取り組んだ。 島田市と市立総合医療センター、島田商工会議所、島田掛川信用金庫、テクノサイト、中部電力パワーグリッドの20~30代の社員らが参加し、各団体・企業の業務紹介や質問コーナーを通じて交流を深めた。観光プランづくりでは地図やパンフレットを参考にPRする地区やターゲットを決め「茶の魅力を知る」「ストレス発散」など多彩なテーマでモデルコースを発表し合った。今後、交流会の実行委員を中心にプランの実現も目指す。 若者同士の交流を
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諏訪原城跡をPR 島田で10月9日、昇太さんら迎えイベント
島田市は10月9日、国指定史跡「諏訪原城跡」を全国にPRする諏訪原城応援隊隊長の落語家・春風亭昇太さんらを招いたトークショーを同市の夢づくり会館で開く。ゲストに藤枝市出身の俳優石神リョウさんを迎え、現地で見どころを解説するイベントも企画した。 午前に行うトークショーでは昇太さんが諏訪原城の魅力をテーマに講演後、石神さんや応援隊の加藤理文さん(日本城郭協会理事)、フリーアナウンサー片川乃里子さんを交えてトークを繰り広げる。諏訪原城跡でのイベントは午後に行い、昇太さんらが各ポイントに立って戦国時代の山城としての諏訪原城の特徴を紹介する。 定員はトークショーが200人、現地の見どころ解説イベン
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高校生がデザイン「島田大祭」PR 市内小中高にポスター配布
島田市で10月8~10日に開かれる「第110回島田大祭・帯まつり」に向け、島田工高美術部の生徒がデザインしたポスターが完成した。150部作製し、若い世代に祭りへの参加を呼び掛けるため市内の全小中高校に配布した。 島田大祭保存振興会が初めて企画し、部員10人がそれぞれ祭りの花形「大奴(おおやっこ)」や鹿島踊りなどを題材に個性豊かなポスターの図案を寄せた。帯や巻きものをイメージしたデザインの中に全員の絵柄を盛り込み、A2判のポスターに仕上げた。 学校に加えて市内の商店にも掲示を呼び掛けている。保存振興会の杉山高夫会長は「どの作品も素晴らしく、観光客向けのポスターとはひと味違う作品になった。子
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島田の大塚さん 津軽三味線日本一 「発祥の地で受賞 感無量」
島田市の津軽三味線奏者大塚晴也さん(22)が、津軽三味線発祥の地である青森県五所川原市金木町でこのほど開かれた「第34回津軽三味線全日本金木大会」で個人最高賞の「仁太坊賞」に輝いた。過去に多くの著名奏者が獲得したタイトルで、大塚さんは「発祥の地で受け入れられて感無量。さらに良い演奏を届けていきたい」と話している。 大会は新型コロナの影響で3年ぶりに開かれ、全国から実力者が集う個人・一般の部A級に絞って行われた。1対1の勝ち抜き方式で予選ラウンドと決勝トーナメントを行い、決勝までに津軽三味線の五大民謡をすべて演奏する。幼少期から祖母の影響で三味線に触れ、高校時代からプロ活動する大塚さんは2
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蓬莱橋から中秋の名月 島田市文化協会が観月会、おはやし響く
島田市文化協会は十五夜の10日、世界一長い木造歩道橋として知られる蓬莱(ほうらい)橋で観月会を開いた。太鼓や三味線の音色が響く中、来場者は橋からの景色や中秋の名月を楽しんだ。 橋や対岸を見渡すことのできる広場にステージを設け、島田第三小お囃子クラブの演奏で開幕した。囃響(そうきょう)会、稲宮会のおはやしに続き、民謡やフラダンス、「それそれ音頭同好会」の踊りやギターの弾き語りなど、市内で活動する多彩なグループが登場した。 昨年度は新型コロナの影響で屋内発表としたため、蓬莱橋での開催は2年ぶり。会場では、来場者が寄せた俳句や短歌などの作品も披露した。
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油彩や水彩 小品43点を展示 島田市美術協会
島田市美術協会の小品展が14日まで、同市のしずぎんギャラリー四季で開かれている。会員23人が油彩や水彩、日本画など20号以下の43点を出品した。 旅行で訪れた海外の街並み、蓬莱(ほうらい)橋をはじめとする市内の身近な風景などを題材にした力作が並ぶ。抽象画を描くことが多いという大池とし代さん(72)は、孫と訪れたという野守の池(同市川根町)の風景に挑戦した。 絵画教室で講師を務める会員も多く、大池さんは「さまざまな画風に触れることができ、意見を出し合うのも楽しい」と話した。 午前10時から午後5時(最終日は午後4時)まで。
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金谷公民館の民間移管 島田市長、混乱招き「反省」 市議会答弁
島田市の染谷絹代市長は8日の市議会9月定例会一般質問で、金谷地区生活交流拠点整備運営事業の一環で来年4月から民間事業者に運営が移管され指定管理となる金谷公民館について、事業者との間に認識の食い違いが発生し混乱を招いたとして「市の意図が十分に伝わっていなかった部分もあり、反省している」と述べた。公民館の自主事業継続について関係者から不安の声が出ていた。大村泰史氏への答弁。 同事業ではPFI方式で民間事業者が旧金谷庁舎跡地に複合施設を建設し公民館や金谷体育センターなど隣接する既存の公共施設の維持管理・運営を一体的に担う。事業期間は15年間、契約金額は約23億円。市は既存施設についてこれまでの業
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多彩な島田髷 継承へ 市内外美容師、結い上げ勉強会
島田市で18日に開かれる「島田髷(まげ)まつり」に向け、同まつり保存会は5日、日本髪の結い上げ勉強会を同市のプラザおおるりで開いた。市内外の美容師約20人が参加し、本番に向けて技術を磨いた。 練習用ウイッグを使い、経験者のアドバイスを受けたり、動画を見たりしながら文金高島田を下町風にした「乙女島田」や「鹿の子天神」「奴島田」など多彩な日本髪を結っていった。数種類のくしを使い分けながら油を塗った髪を丁寧にとかし、髪飾りの位置なども細かく確認しながら完成させた。 ベテラン美容師たちは、まつりの舞台となる鵜田寺に奉納展示する日本髪のかつらも仕上げた。約40年近く美容師を続ける島田市の宮崎ゆき
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島田「緑茶化」 六合中生がCM作り挑戦 プロ伝授「思い込めて」
島田市の六合中3年生は本年度、市のシティープロモーション「島田市緑茶化計画」を広く市民に知ってもらうため「緑茶化計画のCMを作ろう!」と題して映像制作に取り組む。市内事業所と連携した観光体験メニュー「緑茶観光」のPR動画を手掛けた映像監督高根沢史生さん(51)=東京都=が1日、同校を訪れて制作の流れや企画のポイントを語った。 生徒は夏休みの課題で緑茶化計画について調べ、「緑茶観光」に登場する市内の名所を訪ねるなどしてイメージを膨らませた。今後は総合学習や国語の授業で各自が方向性を決め、動画編集ソフトを使って15秒のCMを1人1本制作する。高校生など若者をターゲットとし、10月ごろの完成を目
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土曜日も電話健康相談 島田市、コロナ対応 9月末まで
島田市は29日、新型コロナの感染拡大による医療機関などの業務負担軽減を目的に、平日実施している電話での健康相談を土曜日にも行うと発表した。9月末までの予定で、感染状況によっては延長する。 健康づくり課の保健師が対応し、症状を聞き取ったり、医療機関の受診について助言したりする。平日は午前8時半~午後5時15分、土曜日は午前9~12時。相談窓口は<電0547(34)3281>。 このほか、医療機関や学校、福祉施設などの業務継続を支援するため無料配布している抗原検査キットを、ごみ・し尿処理や上下水道、交通など市民生活に密着した市の業務従事者にも配布する。 (島田支局・中村綾子)
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高校生に就職模擬面接 島田YEG、終了後にアドバイス
島田商工会議所青年部(島田YEG、青島亮会長)は27日、就職希望の高校生を対象とした模擬面接を市内で行った。就職活動を控えた島田樟誠高、島田工高の3年生85人が参加し、本番さながらのやりとりを体験した。 生徒1人に対し島田YEGのメンバー2~3人が面接官を務め、希望業界などを踏まえて10分間面接した。生徒は緊張した表情を見せつつ、懸命に志望動機や学校生活で得たことなどをPRした。当日の受付から入室、面接中の目線など場面別にチェック項目を設け、面接終了後にはリラックスした雰囲気でメンバーがアドバイスを送った。 人材育成などを目的に活動する「未来創造プロジェクト」の一環で、新型コロナの影響か
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島田市「マイナポイント」に独自上乗せ 1万円分
島田市はマイナンバーカードの取得者に対し、国が普及策の一環で付与する「マイナポイント」を独自に1万円分上乗せする。国の交付金を活用し、コロナ禍や物価高騰の影響を受ける市民の負担軽減と併せてカードの取得促進につなげる。 24日の市議会全員協議会で明らかにした。既にカードを取得した人や新規取得者が対象で、事業期間は11月から来年1月。申し込み期限や利用できるキャッシュレス決済サービスなどは今後決定する。事業費約3億円を本年度補正予算案に盛り込み、31日開会の市議会9月定例会に提出する。 同市のマイナンバーカード申請率(7月末時点)は51%、交付率は45%。事業を通じて交付率60%を目指す。国
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LINEクーポン第4弾 島田市、10~12月 金券プレゼントも
島田市は無料通信アプリLINEを活用した割引クーポン配信の第4弾を10~12月に実施する。国の交付金を活用した消費喚起策の一環で、関連費用を盛り込んだ補正予算案を市議会9月定例会に提出する。 市の公式アカウントの友だち登録者に参加店舗のクーポンを配信し、利用者は商品の購入金額に応じて最大30%(初参加の事業者は40%)の割引を受けることができる。対象外の店舗にも経済効果を広げるため、期間中に友だち登録者が増加するごとに市内で使用可能な金券をプレゼントする抽選も企画した。市公式アカウントの登録者数は24日時点で約9万3千人。 このほかタクシー・路線バスの事業者向け給付金、障害者関連施設や介
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静岡人インタビュー「この人」 梅干し作りを通じ「伊太の梅」のPRに取り組む 大石富佐子さん(島田市)
梅の産地として知られる島田市伊太地区で、夫の昭さんと「島田八房」を中心とした梅の栽培、加工品製造を行う。2017年に「梅工房おおいし」を立ち上げ、梅干しに加えてジャム、シロップなど加工品の種類を増やしながら「伊太の梅」のPRに力を入れる。岐阜県出身。71歳。 -梅を栽培するきっかけは。 「もともと梅干しが大好きで、結婚を機に移り住んだ島田でも買い求めた梅を自宅で漬けたり、和歌山県の農家に出向いて漬け方を学んだりしていた。知人にいただいた島田八房のおいしさに驚き、伝統的な品種であることを知った。夫の定年退職に合わせ、約10年前から本格的に栽培を開始した」 -島田八房の特徴は。 「柔らか
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リアル野球盤「スポーツ振興賞」 島田発祥、静岡県内外に普及
島田市発祥のレクリエーションゲーム「リアル野球盤」の普及活動がこのほど、スポーツを通じた健康作りや地域振興に貢献する団体を顕彰する「第10回スポーツ振興賞」で入賞し、22日、発案者でリアル野球盤協会会長の鈴木久雄さんらが市役所で染谷絹代市長に喜びを報告した。 リアル野球盤は高齢者の運動不足解消などを目的に鈴木さんが開発し、公民館や福祉施設などで人気を集めている。卓上玩具の野球盤を等身大にし、投球器で転がしたボールをスティックで打ってホームランやヒットを狙う。体力に自信のない人でも参加でき、14年にわたる普及活動で県内外に実践例が広がっている点などが評価され、経済産業省商務・サービス審議官賞
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大学選びどう進める? 島田で出張講座、高校生が現役学生と交流
ふじのくに地域・大学コンソーシアムは19日、県内の大学生が学生生活を紹介する出張講座を島田市の金谷高で開いた。県立大薬学部の矢部大貴さん(23)、同大大学院の桑原菜摘さん(24)が2年生4人と交流した。 矢部さん、桑原さんはそれぞれ大学進学を目指した経緯や授業の内容に加え、サークルや部活、アルバイトの内容などを紹介した。参加した高校生からは「大学選びをどのように進めたか」「アルバイト代は何に使っているか」など、次々と質問が飛んだ。 矢部さんは「自分のやりたいことが大学でできるか、入試形態で得意分野を生かせるかも大切」などとアドバイスした。同高2年の中村帆風さんは「進路で悩んでいるので、経
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家康が見た絶景 島田「諏訪原城跡」整備費募る 昇太さん呼び掛け
島田市観光協会は市と連携し、国指定史跡「諏訪原城跡」の眺望スポット整備を目的としたクラウドファンディング(CF)を31日まで実施している。「家康が見た絶景が見たい!」をテーマに、昨年度に続いて大井川や富士山を望む地点の樹木伐採を行う。 CFは昨年度初めて企画し、寄せられた約150万円を使って本曲輪(くるわ)東側の斜面で景色を遮っていた木を伐採したが、一部にとどまっている。同斜面に加えて本曲輪に続く土橋周辺の木も伐採することで、堀の壮大さを体感できるようになるという。 返礼品には「諏訪原城応援隊」の隊長を務める落語家の春風亭昇太さんがデザインした御城印をはじめ、帽子やTシャツ、お茶のセット
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お茶染めのバッグ制作 島田
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムはこのほど、茶葉を使った「お茶染め」でマルシェバッグを作る体験イベントを同館で開いた。参加者は思い思いの柄で型染めの技法を体験した。 駿河和染の職人で商品にならない茶葉を活用した「お茶染め」の普及に努める鷲巣恭一郎さんが講師を務めた。お茶染めはあらかじめ茶で染めた生地に金属を含ませたのりを置き、加熱して生地の色を変化させる「抜染」の技法を使って模様を作り出す。参加者はそれぞれ切り抜いた型をバッグの上に固定し、鷲巣さんのアドバイスを受けながら慎重にのりを塗った。 体験会は同館で開催中の企画展の関連イベントとして開かれた。
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茶況(8月16日)お茶の多様な利用法紹介 島田 茶の都ミュージアム企画展
島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで10月10日まで、飲む以外の茶の利用法に着目した企画展「多様なお茶の活用-暮らしの知恵から最新の技術まで」が開かれている。 茶がゆや茶飯など古くから続いている茶を食べる歴史に加え、蒸し工程の蒸気を使ったアロマ成分の採取や、茶の実から油を搾る工程、粉末化などさまざまな加工法を紹介している。 カテキンやテアニンなどの成分を使ったサプリメントや食品、茶の実オイルを使った化粧品、茶染め、生活用品なども並び、茶の効能の幅広さを感じることができる。 28日に学芸員の展示解説がある。火曜(祝日の場合は翌日)休館。 (島田支局・中村綾子)
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観客巻き込む演劇を 「がらいか」27日公演 大塚さん(島田出身)らPR
島田市出身で東京都内を拠点に活動する「劇団チャリカルキ」主宰のビーグル大塚(本名・大塚敦士)さんらが27日、同市のぴ~ファイブしまだ音楽広場で演劇「がらいか」を上演する。大塚さんは「観客参加型のストーリー展開を楽しんでほしい」と話している。 市の芸術文化普及事業の一環で、より身近な場所で演劇に親しむ「まちかど演劇」として企画した。同劇団は全国の居酒屋やカフェなど小規模会場で公演し、観客やスタッフを巻き込む芝居が特徴。今回披露する「がらいか」は架空の新興宗教団体の集会を舞台に展開する、大塚さん脚本のオリジナル作品。 出演者3人と大塚さんがこのほど市役所を訪れ、染谷絹代市長に作品をPRした。
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「それそれ音頭」島田に活気 冊子、CD制作 同好会活動10周年
島田大祭・帯まつりなど島田市の歴史や文化をテーマに踊りを披露する「それそれ音頭同好会」(鈴木孝昌会長)が活動10周年を迎え、記念冊子と全演目の楽曲を収録したCDを制作した。ことしは島田大祭の開催年でもあり、会員は「島田の良さを各地にPRしたい」と月1回の練習に励んでいる。 定年退職後にギターを習い作詞作曲を始めた同市出身の鈴木会長が、島田第一中の卒業生と協力して「島田帯祭それそれ音頭」を制作したことをきっかけに活動がスタートした。蓬莱(ほうらい)橋、大井川などを題材に計10曲が作られ、日本舞踊の師範・若紫鶴国さんが振り付けを手掛けている。蓬莱橋の観月会や中心部で開かれる「元気市」、産業ま
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大鉄家山駅前盛り上げ 駐車場活用しマルシェ 有志「考えっ会」
島田市川根町の大井川鉄道家山駅を拠点に川根地域の活性化や観光の盛り上げを図ろうと、同町の有志がこのほど「駅前から川根の未来を考えっ会」を立ち上げた。駅前駐車場を活用したマルシェなどのイベントを定期開催しながら、地元企業や行政と連携して駅前の再生を目指す。 6日に開かれた「かわねさくらマルシェDE夏祭り」では、普段月決め駐車場として使われているスペースにビールやおつまみ、かき氷などのブースが並び、大勢の来場者でにぎわった。授業で地域活性化をテーマに学ぶ川根中の生徒3人も準備段階から参加し、当日は川根温泉に関するクイズを行い正解者に入浴券をプレゼントする企画を行った。 同地区は桜シーズンを中
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医療的ケア児、キャンプへ 島田 気球搭乗やBBQ体験も
医療的ケアが日常的に必要な子どもと家族が集うサマーキャンプ「がんばれ共和国」が6日、島田市川根町で始まった。県内外の10組約40人が8日までの3日間、ボランティアのサポートを受けながら自然の中でさまざまな活動を楽しむ。 初日は市川根文化センターで「建国式」を行い、子どもたちの中からリーダーとして大統領、副大統領を選んだ。新型コロナの影響で開催は3年ぶり。実行委員長の関口政子さんは「皆さんの顔が見られてうれしい。非日常をぜひ楽しんで」と呼び掛けた。 7日は気球の搭乗やバーベキューなどを行う予定。参加者はたんの吸引や人工呼吸管理などが必要で、期間中は医師や看護師を含むボランティア約30人が健
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将来は声優?夢広がる 島田・小学生職場体験 ラジオ出演に緊張
島田市内の店舗や企業で小学生が職場体験を行う「こどもわくワーク」(NPO法人クロスメディアしまだ主催)が夏休み期間中、市内各地で開かれている。111人が参加し、カフェや美容院、金融機関など21カ所で憧れの仕事を体験している。 2日は村松八紘さん(金谷小3)、大鹿凜さん(川根小5)、神谷咲良さん(六合東小6)の3人がFM島田のおびりあスタジオを訪れ、ラジオ番組の生放送に出演した。3人はスタジオ内の放送機材やパーソナリティーの飯田みのりさんがニュース原稿を読む姿を真剣な表情で見つめ、番組内では飯田さんの質問に答える形でそれぞれが声の出演を果たした。 声優の仕事に興味があるという神谷さんは「緊
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バンブーハウス 中高生6人、修繕に汗 島田の無人駅「神尾」
大井川鉄道の無人駅を舞台にした3月の芸術祭で発表され、神尾駅(島田市神尾)への恒久設置が決まった作品「バンブーハウス」を修繕するワークショップが3日、同駅周辺で開かれ、島田市内外の中高生6人がボランティアとして竹の切り出しや修繕作業に汗を流した。 「バンブーハウス」は地域に群生する竹を使って旧駅舎全体を覆った作品。参加者はアーティストの上野雄次さんや地元住民と駅近くの竹林で切り出した竹を80センチほどの長さに切りそろえ、作品正面の隙間に差し込んで補強したり、周辺を清掃したりした。 内部も竹で覆ったハウスの中は夏も涼しく、参加した同市の長嶋晋作さん(焼津中央高2年)は「無人駅の近くに作品
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梅の天日干しピーク 島田市伊太
島田市伊太で梅の栽培・加工を手掛ける「梅工房おおいし」で、ことし収穫し塩漬けした梅の天日干し作業がピークを迎えている。 強い日差しが照りつける中、2日はスタッフ4人が天日干しや出荷準備などの作業に追われた。ことしはメインの八房に加え南高、改良内田などの品種を約3・3トン収穫した。1カ月以上塩漬けした完熟の梅を並べ、3日間天日干しする。 同工房では定番の梅干しやオリーブオイル漬けなどを製造している。ことしは新たに梅シロップが商品に加わったほか、梅のジュレ漬けなどスイーツも開発中。加工担当の大石富佐子さん(71)は「梅干しを食べて元気に夏を乗り切ってほしい」と話した。
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静岡空港+島田名所 屋根なし2階建てバスで開放感も満喫 期間限定ツアー、8月21日まで
富士山静岡空港株式会社と大井川鉄道は7月から、屋根のない2階建てバスを使った島田市内の周遊ツアーを開始した。普段は立ち入りできない静岡空港の制限エリアに加え、広大な茶畑や大井川に架かる蓬莱(ほうらい)橋など、空港発着で市内を1周し、名所を巡る。8月21日まで。 空港を核としたマイクロツーリズムの強化を通じ、誘客や島田市の知名度向上を目指す同市の事業の一環。県中部地域では初めてという全長12メートル、高さ3・8メートルの「スカイバス」で、普段と違った目線からの景色や開放感を楽しんでもらう。 7月29日には県内外の親子連れら22人が乗車し、滑走路を囲む場周道路(約7キロ)を走行しながら、誘導
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島田市 閉校の伊太、神座、伊久美3小 跡地民間活用へ公募
島田市は1日、第一小との統合により2023年度末で閉校する北部4小のうち伊太小、神座小、伊久美小の跡地利活用に向けて民間事業者を公募すると発表した。相賀小は市博物館課が展示施設として活用する方針も発表した。 公募型プロポーザル方式で選定する。それぞれ校舎、体育館など施設全体を一体的に活用し、事業にかかる初期投資や運営経費は事業者の負担とする。地域の活性化やにぎわい創出に寄与する事業を募集し、災害時の避難所機能を維持することなどが条件。16日に実施要領を公表し、来年3月上旬には優先交渉権者を公表する予定。 北部4校を第一小に統合する方針は19年に決定し、庁内の検討委員会が地域住民の意見を聞
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新型コロナ抗原検査キット 島田市独自確保、3千個無償提供へ
島田市は1日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて需要が増えている抗原検査キット3千個を購入したと発表した。製品が届き次第、学校や保育園・幼稚園、高齢者施設などで必要とされる場合に無償提供する方針。 国は外来医療の逼迫(ひっぱく)に対応するため抗原検査キットの無料配布を開始しているが、都道府県を通じた配布のめどが立っていないとして、予備費400万円を活用し独自に確保した。 染谷絹代市長は「市内でも市販のキットを買うことが難しくなっている。医療逼迫回避だけでなく、濃厚接触者の早期復帰のために活用したい」と話した。
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蓬莱橋左岸に「897.4広場」完成 島田市、国交省と整備
島田市と国土交通省が連携して島田市の蓬莱(ほうらい)橋左岸側に整備した「蓬莱橋897・4(やくなし)広場」の完成式典が30日、同広場であった。広場全体を活用した初のイベント「富士山Summerキャラバン~夏の夜を楽しもう」も夕方から夜にかけて開かれ、大勢の来場者でにぎわった。 水辺を生かした地域のにぎわい創出を目指す国交省のかわまちづくり支援制度を活用し、2017年度から5年間かけて整備を進めた。18年にオープンした物産店「蓬莱橋897・4茶屋」の周辺に、キッチンカーも設置できるイベントエリアや既存の木を生かした散策路、子どもたちが走り回って遊ぶことのできる芝生スペースなどが広がる。
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弓道全国大会「全力で」 島田・金谷中選手が抱負
愛知県で8、9の両日開かれる第19回全国中学生弓道大会に出場する島田市の金谷中弓道部男子団体のメンバーがこのほど、市役所で染谷絹代市長に活躍を誓った。 6月の県大会で優勝したチームを中心に構成した主将の佐藤柚樹さん、松本晃太朗さん、日浦悠斗さん、佐野海瑠さんの4人で臨む。選手たちは「先生方や仲間の期待に応えていい成績を収めたい」「悔いのないように全力で試合に臨む」などと意気込みを語った。 同校は市内中学校で唯一弓道部があり、約50人が所属している。染谷市長は「集中力や自分との戦いが大切になる競技。緊張感を楽しみに変え、力を発揮して」と激励した。 (島田支局・中村綾子)
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子育てや福祉、質問活発 島田市 公募の5人「女性議会」
島田市は30日、女性の声を市政に届ける模擬議会「女性議会」を同市のプラザおおるりで開いた。公募で集まった5人が、議場に見立てた会場で子育て支援や福祉、地域振興などをテーマに政策提案や質問を行った。 参加者は子育てを通じて感じた意見や保育サービスへの疑問、将来住み続けたくなるようなまちづくりへの思いなどを、染谷絹代市長や担当部長らにぶつけた。貧困家庭の子どもに必要な支援を届けるため、配食方式の子ども食堂を提案した秋山有美さん(39)は「市の施策も勉強でき良い経験になった。課題やニーズを広く把握し、つなげていく必要性を感じた」と話した。 島田商業高3年の柴本楓葵さんは、祖父母が住む伊久美地区
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相次ぐため池転落 脱出補助へ救命ネット設置の動き 島田市でも
農業用のため池に誤って転落する死亡事故が全国で後を絶たない中、対策の一つとして池からの脱出を補助する安全ネットを設置する事例が出てきた。静岡県内でも島田市が地元企業と連携し、市内のため池に取り付けた。農林水産省によると、ため池に転落して死亡した人は、昨年度までの10年間で251人。事故は夏場に増加する傾向にあり、専門家は積極的な対策を呼びかけている。 島田市は15日、市内の農業用ため池1カ所にナカダ産業が開発した安全ネットを設けた。幅4メートル、長さ5メートルのネットをコンクリートブロックののり面に固定し、救命具の浮輪も付けた。ため池は1300平方メートルで、水深は最大3メートル。傾斜のあ
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中日本大会出場 初倉スポ少激励 島田、ソフトボール
第66回中日本総合男子ソフトボール選手権大会(29~31日、磐田天竜川グラウンド)に出場する島田市の初倉ソフトボールスポーツ少年団の激励会が27日、市役所で開かれた。 5~6月に行われた県大会でベスト4に勝ち進み、中日本大会の切符を手にした。愛知、三重、福井などの12チームが参加する予定で、主将の松永あおいさん(初倉南小6年)は「県の代表として1試合でも多く勝てるように、チームを導きたい」と意気込んだ。 染谷絹代市長は「最後まであきらめず、皆さんの思いをぶつけて」とエールを送った。
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空手、女子軟式野球 全国大会へ意欲 島田の小中学生が市長訪問
空手と女子軟式野球の全国大会に出場する島田市内の小中学生が27日、市役所を訪れて染谷絹代市長らに活躍を誓った。 日本空手協会主催の第64回小学生・中学生全国空手道選手権大会(30~31日、群馬県)には同協会の各支部に所属する小中学生6人が出場する。選手たちは「優勝を目指す」「自分の中で一番いい形ができるよう頑張りたい」などと抱負を語った。 中部ガールズ野球クラブとして全日本女子学童軟式野球大会(7月29日から、石川県内)に出場するのは市内の小学5、6年生7人。同クラブの全国大会出場は2年連続。主将を務める太向響さん(初倉小6、初倉ファイターズ)は「チームを引っ張り、試合を楽しみたい」と力
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御利益スポット巡り 観光授業「フィールドワーク」基礎学ぶ 島田
静岡県教育研究会商業部会は26日、地域の観光資源を生かす研究の一環として、県立大の大久保あかね教授のゼミ生と連携したフィールドワークを島田市内で行った。県内の商業科設置校の教員や島田商高の生徒ら25人で市内の「御利益スポット」を巡り、フィールドワークの基礎を体験した。 新学習指導要領で高校商業科に観光ビジネスが加わったことを受け、企業・大学との連携強化を通じて各校の授業に生かそうと企画した。昨年度島田市内の御利益スポットを巡る観光ルート開発に取り組んだ大久保教授と学生の案内で、合格祈願スポットとして知られる「すべらず地蔵尊」や「日限地蔵尊」、大井川鉄道合格駅などを巡った。 大久保教授は観
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大津地区の歴史解説 城山や桑原藤泰など紹介 島田の太田さん出版
島田市大津地区を中心とした郷土史研究に取り組む同市野田の太田三千雄さん(80)がこのほど、約7年間にわたって執筆した歴史解説作品をまとめた書籍「島田宿の歴史家・桑原藤泰余話」を自費出版した。 地元で「城山(じょうやま)」と呼ばれ、戦国時代の山城がある大津野田城に関する資料を読み解いた「野田・城山の歴史ミステリー」や、1820年に地誌「駿河記」を完成させた桑原藤泰の生い立ちや功績に迫った作品など、計9編を掲載した。いずれも2016年から毎年市民文化祭に応募した作品で、大津野田城に関しては近年の調査結果を踏まえた考察も加えた。 太田さんは郵便局や財団法人での勤務を終えた後、本格的に郷土史研究
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ヒマワリ畑、黄色鮮やか 島田・永田農園、直売所も
島田市井口の永田農園が管理する約3千平方メートルの畑一面にヒマワリが咲き、近隣住民の目を楽しませている。 同農園が冬にレタス栽培をしている畑で、代表の永田広之さん(37)が緑肥の目的で「せっかくなら喜んでもらえる種類を」と種をまいた。開花のピークは過ぎ、あと数日は楽しめる見込みという。 ヒマワリ畑は枝豆などの朝どれ野菜を販売する同農園直売所の近く。直売所は午前11時~午後5時(日曜休業)。
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23年4月「金谷茶まつり」 保存会メンバー、5年ぶり開催へ意欲
島田市金谷地区で新茶シーズンの到来を告げる「金谷茶まつり」が2023年4月に開かれることが決まり、19日、保存振興会のメンバーが市役所で染谷絹代市長に報告した。開催は5年ぶり。 金谷茶まつりは2年に1度開催し、茶摘み衣装をまとった茶娘たちが踊りを披露する「茶娘道中」や夕方からの屋台道中などが見どころ。18年の開催以降、新型コロナの影響で延期が続いていた。 この日は地元の観光や茶をPRする「かなや茶娘大使」も駆け付けた。北川隆夫会長は「茶まつりは金谷の宝であり、大切な観光資源。40回という節目に向け、若い世代への継承も進めていきたい」と意気込んだ。 第40回金谷茶まつりは23年4月7日に
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夏休み「交通ルール守る」 島田の17小学校 宣言書提出
島田市内の小学校による交通安全宣言書の提出式が19日、市役所で開かれ、児童が交通ルールを守って事故なく夏休みを過ごすことを誓った。 17校を代表し、鈴木祐斗さん(金谷6)、太田蒼さん(島田一6)、權田真悠さん(相賀6)が「自転車に乗るときは必ずヘルメットをかぶります」などと宣言書を読み上げ、それぞれ染谷絹代市長、海野広志島田署長、池谷俊昭県交通安全協会島田地区支部長に手渡した。 全校の宣言書を島田署に掲示する予定。海野署長は「しっかりと交通ルールを守って、夏休みを楽しく元気に過ごして」と呼び掛けた。 (島田支局・中村綾子)
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川根温泉24周年 風鈴涼やか、玄関飾る 川根小児童デザイン
島田市川根町の「川根温泉ふれあいの泉」の玄関前にこのほど、川根小の5、6年生がデザインした風鈴約70個が飾られ、涼やかな音色で来館者を出迎えている。 21~25日に開く開館24周年記念イベント「夏の川根で健康夏祭り」の一環。ガラスの風鈴に子どもたちが思い思いにイラストや模様を描き、短冊には願い事を書いた。 23日は来館者向けの無料健康チェックや夜店市(午後4時から)がある。24日は男女の露天風呂にテントサウナを設置する予定。期間中、回数券購入者は当日の入浴が無料。問い合わせは川根温泉ふれあいの泉<電0547(53)4330>へ。 (島田支局・中村綾子)
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島田出身者、都内で交流 落語家や芸術家ら 連携促進を確認
島田市はこのほど、東京都内などで活躍する同市出身者が一堂に会する「首都圏しまだ交流会」を都内の飲食店で初開催した。26人が参加し、今後の交流促進を確認した。 市ふるさと大使を務める日本通運取締役相談役の川合正矩さん、落語家の三遊亭遊喜さんに加え、会社経営者や大学関係者、料理人、芸術家らが集った。参加者は都内のレストランで料理長を務める同市出身者が島田の食材を取り入れて作った特製の弁当を食べつつ交流を深めた。 昭和から令和までの市の変遷をスライドで振り返ったほか、特産品や観光、移住定住などをテーマに市の事業も紹介した。 染谷絹代市長は「首都圏で活躍されている方々と密接に交流し、さまざまな
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島田大祭の豪華衣装展示 市博物館、23日「10倍楽しむ」講座
島田市で10月8~10日に開かれる「第110回島田大祭・帯まつり」(島田大祭保存振興会主催)を前に、市博物館で島田大祭をテーマにした企画展が開かれている。みこし渡御行列に使用するきらびやかな衣装とともに、祭りの歴史やしきたりを紹介している。9月4日まで。 祭りは最終日にみこしが大名行列や鹿島踊り、屋台などを伴い、大井神社から元の境内の御旅所まで“里帰り”をする。会場にはみこし渡御に登場する天狗の姿をした「猿田彦(さるたひこ)」や大名行列の花形「大奴(おおやっこ)」の衣装、大奴が木太刀に掛ける豪華な丸帯など約50点が並ぶ。 23日午後1時半からは講座「10倍楽しむ!
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中村哲さんの足跡紹介 島田で写真展 レシャード医師講演も
アフガニスタンで医療・農業支援に取り組み、2019年に現地で凶弾に倒れた中村哲医師の活動を紹介する写真展(実行委主催)が16日、島田市のプラザおおるりで始まった。17日まで。 中村医師が現地代表を務めた非政府組織(NGO)「ペシャワール会」が提供した40枚の写真パネルが並ぶ。山岳地帯の診療所での様子や干ばつに苦しむ現地での井戸の掘削、水路建設など、アフガニスタンの復興に心血を注いだ中村医師の功績を伝えている。 同国で医療支援を行う認定NPO法人「カレーズの会」の写真も展示し、理事長で中村医師と親交があったレシャード・カレッド医師(島田市)の講演もあった。レシャード医師は最新の活動状況を説
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和装楽しく JR島田駅通路で披露 着物文化を発信
和装での街歩きを通じて島田市の着物文化を発信するグループ「しまだきものさんぽの会」は16日、JR島田駅の南北自由通路でファッションショーを開いた。通路をランウエーに見立て、総勢20人が着物や浴衣の着こなしを披露した。 川越し街道でレンタル着物の着付けや販売を行う「しまだきものさんぽの店」の開店1周年を記念し企画した。市内で公演中の大衆演劇の役者や和装好きの有志が音楽に合わせて次々と登場し、振り袖をドレス風に着用したり、浴衣と洋服を組み合わせたりと個性的なファッションも注目を集めた。島田商高の生徒が企画・運営に加わり、浴衣姿で司会進行を務めた。 しまだきものさんぽの店は24日、同店横の朝顔
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授業手伝いや講師派遣 島田市、全小中に「推進員」
島田市教委は地域と学校をつなぐ役割を担う「地域学校協働活動推進員(コーディネーター)」を、本年度から市内全小中学校に拡大した。授業のサポートや講師派遣など活動は多岐にわたり、地域全体で子どもたちの学びを支えようと23人が活動している。 15日、第二小の6年生48人が同市扇町の普門院を訪れ、1945年の島田空襲について学んだ。「世界情勢を踏まえ、あらためて平和について考えたい」という学校側の希望を受け、同小コーディネーターの小沢啓次さん(70)が寺院との調整役を担った。児童は爆弾の痕跡が残る同寺の門柱や墓石を見学し、加藤良玄住職(73)の話に耳を傾けた。 小沢さんは4月の就任以降、ボランテ
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「大井川のお茶請け」申請4種 「100年フード」認定祝う
地域に根付く食文化をPRする文化庁の新制度「100年フード」に大井川農泊推進協議会が「大井川のお茶請け食文化」として申請した朝比奈ちまき、瀬戸の染飯(そめいい)、ほととぎす漬け、らっか煮の4種が伝統食として認定され、13日、島田市のKADODE OOIGAWAで記念イベントが開かれた。 戦国時代の携帯食で徳川家康に献上されたという朝比奈ちまき、クチナシの実で染めたおこわの染飯、シロウリの奈良漬けにからしを塗ってシソで巻くほととぎす漬けはいずれも宿場町の名物として藤枝市内の保存会などが再現やPRに取り組む。落花生を野菜と煮たらっか煮は、川根地域で伝統的に作られてきたという。 同制度ではKA
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島田大祭・帯まつり 祭り文化 感じる街に【黒潮】
3年に1度の「島田大祭・帯まつり」を10月に控えた島田市。コロナ禍を経た初の祭りであることに加え、深刻な担い手不足も課題となり、関係者は試行錯誤しながら110回目の開催に向けて準備を進めている。同市最大の観光イベントという側面も踏まえ、継承についてあらためて考えてみたい。 初めて大祭を取材したのは2019年。大井神社の神様がかつて鎮座した場所に「里帰り」する祭事だが、その規模と内容の複雑さに驚いた。丸帯を木太刀に掛けた奇抜な衣装の「大奴(おおやっこ)」を擁する大名行列と鹿島踊りはともに県指定無形民俗文化財。屋台上踊りに一流の長唄芸人を招く歴史も江戸時代から連綿と続く。「街」と呼ばれる各町の
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島田の昔話、舞台芸術に 「舞伝プロジェクト」24日始動
昔話など地域に伝わる物語を題材に舞台芸術作品の完成を目指す「SHIZUOKA舞伝(ぶでん)プロジェクト」が24日、島田市でスタートする。主催するダンスグループM・K(磐田市)の金森三知子代表と講師を務める県舞台芸術センター(SPAC)俳優の奥野晃士さんが12日、島田市役所を訪れ、染谷絹代市長に抱負を語った。 参加者がダンスや演劇などの表現をプロから学ぶとともに、昔話や歴史などを調査して地元の隠れた魅力を発掘、舞台を通じて発信することを目指す。表現や作劇のワークショップを市内で毎月開催し、題材を選んだ上で2~3月ごろの上演を目指すという。 プロジェクトはアーツカウンシルしずおかの助成事業。
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お茶味わい浙江省知ろう 島田でセミナー 日本茶、中国茶飲み比べ
静岡県教委と中国浙江省青年連合会が実施する日中青年代表交流の実行委員会などは10日、茶を通じて浙江省について学ぶセミナー「おいしいお茶で中国を知っChaおう‼」を島田市のふじのくに茶の都ミュージアムで開いた。約20人が日本茶と中国茶の飲み比べなどを体験した。 中国の「茶藝技師」や日本茶インストラクターの資格を持つ勝又綾子さん(静岡市)が中国茶の特徴や入れ方を解説した。参加者は2種類の県産緑茶の試飲に続き、いずれも浙江省を代表する茶でさわやかな香りの緑茶「西湖龍井(ロンジン)」と紅茶「九曲紅梅」が入ったカップに湯を注ぎ、香りや味わいを確かめた。 県と浙江省の友好提携40周年記念事業の一環
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サポカー機能、乗車して体験 島田で交通安全教室
島田署などは7日、安全運転サポート車(サポカー)や電動アシスト自転車の乗車体験を軸とした交通安全教室を島田市内で開いた。北部地域の民生委員や神座自治会の役員ら45人が参加した。 日産プリンス静岡販売の協力を受け、参加者は衝突被害軽減ブレーキ搭載車などに乗車して実際にブレーキが作動するのを体験した。地元の自転車店「なるおかサイクル」が提供したスポーツタイプを含む電動アシスト自転車の乗り心地も確かめた。 一定の違反歴がある75歳以上のドライバーに対する運転技能検査や条件付き免許など、道交法の改正で新設された制度に関する講話も行った。
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大井川鉄道 合格駅に七夕飾り 島田
島田市の大井川鉄道合格駅の活性化を図る地元有志のグループ「チームおもしろ五和駅」は7日、五和保育園の園児と一緒に合格駅で七夕の飾り付けを行った。 年長児17人が訪れ、高さ2~3メートルのササ3本に手作りの飾りや願い事を書いた短冊をくくりつけた。駅舎に20日ごろまで展示する。 園児との交流は毎年続いていて、おもしろ五和駅のメンバーは8月に園内で行う夏祭りに参加する予定。
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緑茶商品「縁日」でPR 島田市、東京駅構内で14日まで
島田市は8日、東京駅構内のイベントスペース「スクエア・ゼロ」で「島田の緑茶縁日」と題したアンテナショップを開設する。縁日をイメージした会場で多彩な緑茶メニューを提供するほか、大井川流域の豊富な観光プログラムを紹介して首都圏からの誘客につなげる。14日まで。 シティープロモーション「島田市緑茶化計画」の一環で開発した緑茶や緑茶スイーツに加え、緑茶ハイや緑茶クラフトビール、緑茶のかき氷・ソフトクリームなど夏らしい商品をそろえた。市内の茶商や「島田の逸品」に認定されている事業者が参加し、特産品を販売する。射的やダーツなどのコーナーも設ける。 会場の装飾に使用するお面は、2日に市内で開いたワーク
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「リアル野球盤」で健康に 中電静岡支店企画 認知症予防とセット
中部電力静岡支店地域共生グループ(島田営業所内)は島田市発祥のレクリエーションゲーム「リアル野球盤」と認知症予防講座をセットにした健康増進イベントを展開している。3日は同市の元島田公会堂で、高齢者34人がはつらつとゲームを楽しんだ。 社会貢献活動の一環として昨年度本格的に開始し、ことしで2年目。前半は静岡福祉大の新井恵子教授が認知症にみられる症状や夏の脱水対策について解説し「熱中症予防は認知症予防にもつながる。こまめな水分補給や適度な運動、食事などを心掛けて」と呼び掛けた。 2チームに分かれて行ったリアル野球盤では、元気よく声援を送ったり、ハイタッチしたりして白熱した戦いを繰り広げた。参
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子育てネット126団体に 島田で総会、交流促進を確認
島田市内の幼稚園・保育園や放課後児童クラブ、子育て支援サークルなどで構成する「市子育て支援ネットワーク」は1日、同市内で総会を開いた。新たに10団体が加わり加入団体は126団体に増え、さらなる交流促進を確認した。 45団体が出席し、松浦優子会長(子育て支援サークル「踊る!弾む!母部」代表)は自身の取り組みを例に「新たなワークショップをきっかけに『自分も講座を開きたい』と意欲を持つ人が増えた。各団体が目的を持ってネットワークのつながりを生かすことで、活動の幅はさらに広がる」と呼び掛けた。 本年度は親子向けイベントへの参加に加え、昨年度好評だった映画上映会、子育て家庭を応援する「ひとりじゃな
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J1清水と島田市が協定 SDGs推進など6項目連携
サッカーJ1清水エスパルスと島田市は28日、協働による持続的な地域の発展を目的としたファミリータウン協定を締結した。同協定は県東部の自治体で締結例があり、県中部では初めて。 持続可能な開発目標(SDGs)の推進やスポーツを通じたコミュニティー形成、地域社会の活性化、市のPRなど6項目で連携を図る。具体的には学校でのスポーツ教室や指導者の育成サポート、スタジアムでのシティープロモーションなどを想定している。山室晋也社長らが市役所を訪れ、染谷絹代市長と協定書にサインした。 染谷市長は「生涯スポーツは人生をより豊かにする。部活動の地域移行に向けた課題もあり(協定は)心強い」と話し、山室社長は「
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島田木材協同組合「木材利用促進を」 染谷市長に要望書
島田木材協同組合(川村右介理事長)は28日、木材利用の促進に向けた要望書を島田市の染谷絹代市長に提出した。 要望は市内の公共物件での大井川産材と地元業者の利用、「木都島田」の発信など4項目。建設中の市役所新庁舎について、1階のスペースに地元木材を使ったカウンターやテーブル、ベンチなどを採用するよう提案した。市役所で要望書を手渡した川村理事長は「教育現場で木材に親しんでもらう『木育』を市としてぜひ推進してほしい」と述べた。染谷市長は「木材を取り巻く環境は急激に変わっている。新たな需要も生まれているので、市としてしっかり捉えていきたい」と応じた。
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親子で魚釣り楽しむ 島田・野守の池で大会
島田市子ども会連合会は26日、同市川根町の野守の池で親子魚釣り大会を開き、市内の親子ら約200人が参加した。 自然との触れ合いと外来種の駆除を兼ねた取り組み。参加者はそれぞれポイントを決めると釣り糸を垂らし、ナマズや淡水魚のオイカワ、外来種のブルーギル、ブラックバスなどを釣り上げた。60センチの大きなナマズを釣った参加者もいて、魚の数や大きさで上位者を表彰した。
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消費喚起に「ブラックフライデー」 島田市商工会、10~11月
島田市商工会はネットショッピングを活用した新たな消費喚起策「おしまちゃんブラックフライデー」を10~11月に実施する。地域の個店の一押し商品を割引価格でオンライン販売し、会員事業所のデジタル対応や販売力の強化につなげる。 新型コロナの影響を受ける飲食店向けに昨年実施したテイクアウト商品のネット販売・店舗受け取りの仕組みを活用し、すべての会員事業所に対象を広げた。各店の商品やサービスに対し、商工会が割引分を最大1万円補助する。事前決済し、商品の受け取りは各店舗に足を運ぶため「地域の個店の魅力を知ってもらうきっかけづくりにもなる」(商工会担当者)という。 現在参加店舗を募集中で、販売に向けた
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広場に芝の苗植え付け 皆が集う場所に 島田・川根町
島田市川根町笹間上の市山村都市交流センターささまで25日、多目的広場の芝生化に向けた苗の植え付け作業が行われ、地域住民や利用者約100人が作業に汗を流した。 芝生化するのはもともと笹間小の校庭だった多目的広場2600平方メートル。合宿のため同センターを訪れるスポーツ団体やファミリー層から芝生化の要望が多かったという。この日は市外のサッカーチームなども応援に駆け付け、スコップで50センチメートル間隔の穴を掘り、苗を植えていった。 順調に生育すれば約2カ月で芝生が生い茂る見込み。同センターを運営する企業組合くればの臼井美代子さんは「芝生化で活用の幅が広がる。マルシェなどを開催し、皆が集う場に
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飲食店やホテル 地図で紹介 島田大祭・帯まつりに合わせて作製
島田商工会議所の観光部会は3年に1度の「島田大祭・帯まつり」が10月8~10日に島田市で開かれるのに合わせ、市内の飲食店や宿泊施設を紹介する「島田来て見てご! 飲食店・ホテルマップ」を作製した。 会員の飲食店44店、宿泊施設4カ所の情報を折りたたみ式のマップにまとめた。飲食店は和食、ラーメン、すしなどジャンル別に色分けして、それぞれ人気メニューの写真などを掲載した。島田大祭や島田髷(まげ)まつりなどの解説に加え、同商議所が郷土食としてPR中の「島田さくらめし」の紹介文も添えた。 同商議所の担当者は「市外から大勢の観光客が集まる年。ぜひ街歩きに活用してほしい」と話している。3万部を掲載店や
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「地元文化撮り続けたい」 島田の松浦さん、全国展フォト最高賞報告
日本写真文化協会の第68回全国展フォトコンテストで最高賞の内閣総理大臣賞を受賞した島田市の写真家松浦昭宏さん(69)と作品のモデルとなった同市の彫刻家土屋誠一さん(72)が21日、市役所を訪れて染谷絹代市長に受賞を報告した。 受賞作のタイトルは「石 円空、彫る」。2018~19年にかけて撮影し、創作に打ち込む土屋さんの姿や、ノミを打つ石の表面から石粉が立ち上がる様子などを捉えた3枚の組み写真で表現した。 地元の伝統工芸や祭り、大衆演劇の役者らを被写体に撮影を続ける松浦さんは「今後も伝統文化の裏側や支える職人の姿をアートとして表現したい」と意気込み、土屋さんも「石の手彫りを行う作家は全国的
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島田・旧金谷中跡地 事業者、今夏公募へ 補助制度も創設
島田市は21日の市議会総務生活常任委員会で、旧金谷中跡地(同市金谷富士見町)の活用事業について、8月から事業者を公募し、年度末―来年度当初ごろの契約締結を目指すと説明した。事業用地の整備費などを最大5千万円補助する制度を設ける方針も明らかにした。 民間事業者のアウトレット関連事業が2020年夏に中止となって以降、事業再開の具体的なスケジュールを示したのは初めて。24年度の工事開始を想定している。コロナ禍での社会情勢の変化や持続可能な開発目標(SDGs)の視点を踏まえ、より幅広い事業者が提案できるように県と策定した跡地活用の基本計画を修正する。交流人口拡大・にぎわい創出という目標はそのままに
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廃校舎拠点に観光振興 アイワコネクト(島田市)深沢一浩社長【キーパーソン】
廃校になった島田市立湯日小の校舎を活用したグランピング施設「グランピング&ポート結(ゆい)」を開業した。大井川流域の観光拠点として目指す役割や今後の展望を聞いた。 -施設のコンセプトは。 「自身が小学生の時に卒業記念で学校に泊まり、ワクワクした経験が発想の源。交通の利便性も生かし、『非日常』をテーマにファミリーが思い切り遊ぶことができる場所をつくった。校舎をはじめプールや体育館など学校らしさを残し、お茶の入れ方教室などのアクティビティーも用意した。年間来場1万人を目標に地域や人、世代を結ぶ港のような場所を目指す」 -グランピング事業に参入する意義は。 「少子高齢化が進む中で学校跡地の
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体の仕組みや治療解説 島田・第二中で出張授業 総合医療センター
島田市立総合医療センターは本年度、市内の小中学校で出張授業を開始した。同センターの医師や検査技師、看護師らが体の仕組みや最近の治療について分かりやすく解説する。20日に第二中で免疫をテーマにした初の授業があり、3年生約200人が受講した。 コロナ禍で市民から寄せられた感謝の声に応え、病院を身近に感じてもらおうと企画した。この日は血液内科の柳田宗之医師が、さまざまな細胞が働く免疫の仕組みや感染症研究の歴史、自分の体の一部を異物とみなして攻撃する自己免疫疾患などについてスライドを使って解説した。自身が医師を目指した理由も語り「治療を経て患者や家族の笑顔を見られるのは何事にも代えがたい喜び。一人
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障害者就労、底上げを 志太榛原自立支援会議が集い 島田
志太榛原地域自立支援推進会議の就労部会は16日、島田市の夢づくり会館でオールスタッフミーティングを開いた。圏域の4市2町で障害者を雇用する企業や福祉・医療関係者、行政の担当者ら約130人が参加し、今後の障害者就労について考えた。 障害者就労を一体的に支援する「障害者就業・生活支援センターぼらんち」の夏目芳行センター長は、活動6年で就労を希望する登録者が延べ2千人を突破したことなどを報告し「経験を積んだ企業が主体的に障害者雇用に取り組むなど、地域全体の底上げが必要になってきている」と参加者に呼び掛けた。 講演では川根本町の活性化に取り組むKAWANEホールディングスの迫洋一郎社長が、現在複
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環境配慮商品や理念紹介 化粧品ブランド担当者、島田商高で授業
島田商高は17日、英国発の化粧品ブランド「LUSH(ラッシュ)」の担当者を招いた授業を行った。商品開発の授業の一環で、2年生39人が環境に配慮した製品づくりやグローバル展開する企業の理念などを学んだ。 ラッシュジャパンの時久真理子さん(LUSH静岡店店長)らが講師を務めた。時久さんは自然由来の原材料を使ったスキンケア製品などを説明。原材料の新鮮さだけでなく、調達の過程で雇用環境や自然環境、動物の保護などに配慮していることを紹介した。 活動の指針である「エシカル憲章」などにも触れ「倫理的であることがビジネスの原動力になっている」と話した。 生徒は今後、持続可能な開発目標(SDGs)の視点
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記者コラム「清流」 参道のお地蔵さん
島田市の千葉山智満寺に続く「尾川丁仏参道」に並ぶ33体の石仏の台座が、地域住民の手で新たに築造された。 江戸時代後期に除災招福を願い、西国三十三所を模して祭られたという石仏。当初有志数人で進めた活動は自治会を中心に広がり、ペースアップして約1年ですべての台座が完成した。「団結できたのもお地蔵さんのおかげ」という住民の言葉が印象的だった。石仏は今を生きる住民の思いを受け取ってくれたに違いない。 千葉山周辺はこの参道に加えて多くのハイキングコースが設定されている。山頂付近の智満寺・奥の院まで参拝すれば、静寂の中で国指定天然記念物の十本杉が迎えてくれる。次回は車で楽をせず、尾川のスタート地点か
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エシカル文具、刺しゅうでヒット 島田の作家がデザイン
プラスチックを極力使わない「エシカル文具」として昨年発売された木製ボールペン「PENON(ペノン)」のデザインを島田市の刺しゅう作家hinaka(本名・杉本日菜花)さんが手掛け、一見文具に見えないかわいらしさが注目を集めている。杉本さんは「何げなく手に取った文具が環境を意識するきっかけになればうれしい」と制作に励んでいる。 デザインするのはボールペンのノック部分に縦1・8センチ、横3センチの小さな旗が飾られた「フラッグペン」。リスや鳥、ネコなどをモチーフに、レーヨン糸を使ったミシン刺しゅうで絵本のような世界を表現する。動物の表情などを細部まで描くため、専用ソフトに針の位置を指示する作業を何
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ジャガイモ掘りに真剣 島田の園児 収穫楽しむ
島田市の金谷中央保育園、神谷城保育園の年長児35人が9日、同市金谷天王町の杉本静雄さんが管理する畑でジャガイモの収穫を体験した。 収穫したのは杉本さんが育てたメークイン。園児らは真剣な表情で土を掘り起こすと「大きいのを見つけた」「ここにもある」などと歓声を上げながらジャガイモを収穫した。杉本さんは「園児たちの姿に元気をもらえる」と目を細めた。 収穫したジャガイモは園内で調理して味わう予定。
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休館中の金谷宿お休み処の活用策は 島田市 暫定利用の募集開始
島田市金谷坂町で2月まで「石畳茶屋」として営業していた東海道金谷宿お休み処が、指定管理者の不在を受け昨年度末から休館している。市は今後の運用方針を検証するため、施設を暫定利用する民間事業者の募集を開始した。 お休み処は旧金谷町が1994年、旧東海道金谷坂石畳の登り口に建設した数寄屋風の建物。昨年度まで指定管理者が自主事業としてカフェを営業し人気を集めていたが、昨年度の指定管理者候補者選定委員会で「カフェ営業が主体になっている」などと評価を得られず、再度の選定が見送られた。 市は来年度からの活用を目指し、8月末までの期間に施設で事業を行う企業や法人などの提案を7月11日まで受け付けている
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石仏33体、台座新しく 島田・智満寺に続く「尾川丁仏参道」
島田市の千葉山智満寺に続く「尾川丁仏参道」で地域住民が続けてきた石仏の台座築造工事がこのほど完了した。ハイキングコースとしても人気の旧参道約4・5キロに並ぶ33体の台座が新しくなり、5日、落慶法要を行い住民が完成を祝った。 西国三十三所を模して江戸時代後期に祭られたという石仏は、同市尾川から智満寺の門前まで1丁(約100メートル)ごとに並んでいる。2018年の台風で境内でも被害が出たことを機に有志の間で修繕計画が持ち上がり、大津自治会など幅広い住民の協力を受け、ひびが入ったり、崩れそうになったりしていた台座を約1年かけて新しく作り直した。この日は住民が智満寺の門前に集まり、北川教裕住職の読
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お茶スイーツどうぞ 島田・KADODEでビュッフェ
島田市のKADODE OOIGAWA内の農家レストラン「Da Monde(ダモンデ)」は7月7日まで、多彩なお茶のスイーツを取りそろえたビュッフェを開催している。 煎茶やほうじ茶、和紅茶を使ったロールケーキ、タルト、パンナコッタなどのスイーツ15種類に加え、お茶ハンバーガーや茶そばなど食事類も用意した。揚げたての茶葉のフライも提供する。 KADODEのオリジナル緑茶の中から、火入れや蒸し具合の異なる4種類を飲み比べることもできる。シェフの氏原澪さんは「スイーツとの組み合わせを楽しみつつ、大井川流域のお茶の特徴も知ってもらいたい」と話している。 開催日は6月8、9、22、23日と7月6、
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高齢者の生活支援へ 島田一小学区 5自治会が社協設立
島田市の第一小学校区の5自治会(河原町、稲荷町、向谷町、向谷元町、三ツ合町)が連携し、第一地区社会福祉協議会を設立した。6月から高齢者らの生活支援サービス「さくら応援隊」などの活動をスタートさせる。 向谷町自治会館でこのほど開かれた設立総会には役員らが集まり、会長に就任した大池一夫さんが「少子高齢化で日常生活でもさまざまな困り事が増えている。高齢者の心のよりどころとなり、安心して暮らせるようにしていきたい」と呼び掛けた。 「さくら応援隊」に加え、高齢者サロンや居場所づくり、子育て支援などに各団体が取り組む。市内の地区社協設立は12カ所目。
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島田RC、60周年祝う 式典に50人、歩み振り返る
島田ロータリークラブは28日、創立60周年記念式典を島田市内で開いた。会員ら約50人がこれまでの歩みを振り返り、さらなるクラブの発展を誓った。 朝倉純夫会長は少年サッカー大会や市教委への教育機材寄贈など同クラブが継続してきた活動を振り返り、「長年クラブがあるのは先輩たちの築いた歴史のおかげ。今後も変化する時代に適応しながら、地域社会の発展のために活動していきたい」とあいさつした。 同クラブは1962年に創立。式典では国指定史跡「諏訪原城跡」の案内看板リニューアル、友好関係にある台北北海ロータリークラブとの姉妹提携など、実施した記念事業を紹介した。 (島田支局・中村綾子)
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島田「緑茶観光」第2弾 キノコ狩り、花火…メニュー12種類
島田市は27日、市内の事業者と連携した観光体験メニュー「島田の緑茶観光」の第2弾を発表した。「〇〇で一服」を合言葉に緑茶を味わいながら大井川流域の自然や文化に触れる12種類の体験メニューを用意し、首都圏での発信を視野にPR動画も制作した。 2020年度に第1弾として開始し好評だった川根地区でのパラグライダーや着物で川越し街道を歩く体験など6種に、笹間地区でキノコ狩り▽茶畑の真ん中で緑茶を入れるアウトドア▽グランピング施設で国産手持ち花火を楽しむ-など6種を追加した。 PR動画では日本髪を結った「髷(まげ)娘」が、さまざまな場所で緑茶体験を楽しむ様子を15秒ずつ7本にまとめた。動画投稿サイ
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SL整備工場が着工 島田・東海汽缶「人材育成拠点に」
大井川鉄道の蒸気機関車(SL)のボイラー整備を行う東海汽缶(静岡市清水区、鈴木肇社長)は26日、島田市金谷泉町に新設するSL専門の新工場の起工式を行った。来年1月の完成を予定している。 新工場は鉄骨造2階建て、延べ床面積875平方メートルで、SL2機を同時に修繕することが可能。総工費は約3億5千万円。21年ぶりの新車両としてことし2月に兵庫県加東市から譲り受けた「C56形」の復活に向けた修繕など、大鉄の所有SLの整備に取り組む。大鉄によるとSLのボイラー整備を手掛ける企業は東海汽缶を含め全国に2社しかなく、大鉄以外の各地のSL整備も引き受ける方針。 東海汽缶の社員や大鉄の鉄道部社員、工事
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浅草巡りや大相撲観戦研修 大鉄アドバンス 外国人ガイド育成
在日外国人ガイドの育成事業に取り組む大井川鉄道グループの大鉄アドバンス(島田市)はこのほど、日本の伝統文化をテーマに東京都内で研修を行い、参加者が浅草巡りや大相撲観戦を体験した。 研修生の彭小玲さん(中国出身)、李仁達さん(台湾出身)に加えて同社の若手バスガイドも参加し、浅草寺や仲見世通りを散策して講師役のガイドから説明を受けた。両国国技館では夏場所を観戦し、大鉄が郷土の力士として応援する焼津市出身の翠富士にエールを送った。 ガイド育成はアフターコロナを見据えてことし開始し、研修は今回が3回目。大井川流域の魅力を学ぶだけでなく、外国人に人気の富士山周辺や首都圏の名所も取り入れ、外国人観光
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大書に青春 再編の金谷高、書道部最後のパフォーマンス 島田
2023年度末で閉校する金谷高(島田市)の書道部が22日、同市のおび通りで開かれた「元気市」で書道パフォーマンスを披露した。部員は3年生4人のみのため、元気市での同校としての発表は最後。コロナ禍で活動が制限されつつも練習に励んだ4人が、それぞれの思いを筆に乗せて大型作品を完成させた。 部長の永田優愛さん、大石紫月さん、山崎凜花さん、清水里桜さんが、縦4メートル、横6メートルの画仙紙に音楽グループ「GReeeeN」の楽曲の歌詞をつづり、上部には風に飛び散る花を表す「飛花」の文字を迫力たっぷりに表現した。 入学直後に新型コロナの影響で休校となり、学校行事やイベント中止を受け外部での発表の機会
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児童29人仲間作り 少年育成教室「しまだガンバ!」開級
島田市の少年育成教室「しまだガンバ!」の開級式が21日、同市のローズアリーナで開かれた。市内の小学4~6年生29人が、リーダー役の中高生や大学生らとともに計7回の活動を通じて友情を深める。 キャンプやウミガメの放流体験など自然と触れ合う活動に加え、防災や水の事故防止も学ぶことで創造力や連帯感、責任感を育む。この日は顔合わせがあり、6班に分かれた参加者はリレー形式で制限時間内にイラストを完成させるゲームに挑戦したほか、班の名前や班長を決めた。 教室は青少年リーダーの育成を目指す講座も兼ね、19人の受講生が各班に入って小学生をサポートしながらゲームを楽しんだ。第一小5年の野島はんなさんは「こ
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静岡県「ふじさんっこ応援」特別賞 島田の支援団体が受賞報告
静岡県が先駆的な子育て支援団体を表彰する「ふじさんっこ応援大賞」で審査員特別賞を受賞した島田市の「しまだ次世代育成支援ネットワーク」のメンバーが17日、市役所を訪れて染谷絹代市長に喜びを報告した。 同団体は2005年に活動を開始し、地域でいち早く公民館での親子広場「きしゃぽっぽ」をスタートさせた。活動は市全域に広がり、現在はメンバー14人と運営スタッフ25人が市内5カ所の公民館・公会堂で月に1度の「きしゃぽっぽ」を続けている。 この日は小沢康恵代表ら7人が市役所を訪れ、染谷市長は「こつこつ積み重ねて地域や母親との信頼関係を築いてくれた。島田市が子育てのまちといえるのは皆さんのおかげ」と感
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ゆるキャン△ハンバーグ 島田市観光協会、名店「成しま」と企画
島田市観光協会はこのほど、大井川流域が登場する人気漫画「ゆるキャン△」のオリジナルグッズとして、地元の黒毛和牛専門店「ステーキハウス成しま」と企画したハンバーグの販売を開始した。 店舗の味を再現した黒毛和牛100%の冷凍ハンバーグ2個とソースのセット。キャンプでの調理を想定し、アルミホイルで包んで加熱する方法も紹介している。パッケージのデザインにはアニメの主人公らが蓬莱(ほうらい)橋を訪れたり、大井川流域でキャンプを楽しんだりする場面を採用した。 交流サイト(SNS)を中心に反響が大きく、ECサイト「旅する大井川」での販売が好調という。キャラクターを描いたステッカー入りで2200円(税抜
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東京圏で人的ネット構築 島田市、2人専従で訪問強化
島田市は本年度、東京圏で人的ネットワークを構築し市の課題解決を目指す新たな事業を開始した。戦略推進課の職員2人が専従となって新型コロナの影響で減少していた対面での企業・団体訪問を強化し、移住・定住や市有地活用など地方創生事業の推進を図る。市出身者の交流会も計画している。 担当するのは昨年度まで静岡銀行に派遣された小野晶規課長補佐と、2020年度まで県東京事務所に派遣された大石一晴係長。4月には早速首都圏を中心に12社を訪問し、島田市の紹介を行った。大井川流域の観光や新東名高速道島田金谷インターチェンジ周辺の開発に加え、直近の課題として23年度末で閉校する小学校4校の利活用募集についてもアピ
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牧之原開墾指揮の旧幕臣 大草高重の甲冑を初公開 島田市博物館
牧之原開墾を指揮した旧幕臣の大草高重(1835~1892年)が愛用したと伝えられる甲冑(かっちゅう)が島田市牧之原の大草家から同市博物館に寄託され、22日まで開催中の「いまだけ ここだけ くびったけ 推しのお宝大公開」の前期展で初公開されている。 甲冑はかぶとに鍬形(くわがた)の前立てが付き、青色の糸が使われ全体的に質素な作り。胸板の上部には「丸に二両引」の紋があり、大草家の始祖である足利家の家紋を制作時に付けたと考えられるという。かぶとの内側には「上州住早乙女家則」の名前が刻まれ、江戸時代中頃―後期に制作されたとみられる。 隠居した徳川慶喜の護衛役を務めた大草高重は中條景昭とともに旧幕
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新法人を設立 DMO目指す 島田市観光協会代表理事/柴田亘氏【本音インタビュー】
「観光地経営」の考え方に基づく大井川流域の活性化に向け、島田市観光協会は本年度から一般社団法人として新たなスタートを切った。今後、観光庁の観光地域づくり法人(DMO)登録を目指す。事業方針や目指す姿を聞いた。 -新法人設立、DMOを目指す目的は。 「島田市は地方創生戦略の柱に観光を通じた交流人口拡大、いわゆる『稼ぐ観光』を掲げ、初の観光戦略プラン(2021年1月~25年度)を策定した。法人は観光地経営を担うマネジャーの役割を担う。法人格を持つことで自前の資金調達や契約が可能になるほか、補助金、交付金の活用幅も広がり国の支援が充実する観光庁の登録DMOは最適な組織の姿と考える」 -島田
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中山間地で「薬」移動販売 ウエルシア薬局と島田市が開始
ウエルシア薬局(東京都)は6日、島田市と連携して中山間地域で移動販売車両の運行を開始した。全国に約2500店舗を展開する同社として初の試み。日用品などの販売に加え、薬剤師らによるオンライン相談や医薬品販売も行い、高齢者の生活支援や見守りにつなげる。 移動販売車には洗剤や衛生用品、食品に加え、サプリメントや化粧品など700品目を積み込んだ。拠点となるウエルシア島田川根店の薬剤師や管理栄養士とモニター越しに会話したり、事前に希望した医薬品を購入したりできる。月―金曜日に川根、北五和、伊久身の3地区約20カ所を巡回する。 同店で行われた出発式では染谷絹代市長らがテープカットで運行開始を祝い、各
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開院1周年を感謝 島田・総合医療センター セラピー犬と交流も
島田市野田の市立総合医療センターは2日、開院1周年記念イベントを同センターで開いた。院内に職員手作りの装飾を施し、スタッフからの感謝のメッセージを掲示したほか、セラピー犬との触れ合い体験会を行った。 NPO法人日本アニマルセラピー協会のアニマルセラピストとゴールデンレトリバーなど4匹が訪れ、院内のスペースで来院患者やセンター職員と交流した。同協会浜松本部の萩原裕二本部長は病院や高齢者施設での活動を紹介し「セラピー犬の認知度をもっと高めたい」と話した。 同センターは現在駐車場などの外構工事を進めていて、グランドオープンは年度末の予定。正面玄関ロータリーなど一部は先行して供用開始する見通し。
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東海汽缶、島田にSL専用工場 修繕・継承拠点建設へ
大井川鉄道(本社・島田市)の蒸気機関車(SL)のメンテナンスを手掛ける東海汽缶(静岡市清水区)は、島田市内にSL専門の修理を行う新工場を建設する。同社の鉄道事業の根幹を支えるSL車両の確保・継承に加え、全国のSLの修繕や復元を担う拠点とする方針。 建設地は大井川鉄道本社がある新金谷駅の近くで、SL2両を同時に補修できるレーンやクレーンを整備し、車体の展示なども行う。来月にも着工し、来年1月の稼働を目指す。21年ぶりの新車両としてことし2月に兵庫県加東市から譲り受けた「C56形」の整備が第1弾の事業となる見通し。 大鉄は1976年にSL運転を復活させ、現在は「きかんしゃトーマス号」が人気を
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地元木材でサイクルラック 大井川流域22カ所に設置 観光振興へ受け入れ充実 島田市商工会
大井川流域のサイクリングに役立ててもらおうと、島田市商工会は本年度、地元木材を使い製作したサイクルラックの設置事業を開始した。静岡空港や大井川鉄道の駅、島田市内の観光施設など22カ所に設置し、専用コードを使った流域の観光案内を通じて受け入れ体制の充実を図る。 ラックは地元産のスギを使って落合製材所(同市金谷東)が製作した。自転車を掛けるバー部分に緑茶をイメージした緑色を使用し、商工会のキャラクター「おしまちゃん」のイラストをあしらった。ラックに専用コードを貼り、ラックの設置場所を示した地図や、観光名所の紹介動画を視聴できるようにするという。 会員事業所には購入費を助成し、飲食店や宿泊施
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自転車事故防止推進へ 島田商高モデル指定 島田署
島田署は自転車のマナー向上や交通事故防止を推進する本年度の「自転車マナーアップモデル校」に島田市祇園の島田商高を指定し、25日、同校で指定証交付式を行った。 3年生の杉本武蔵さんが海野広志署長から指定証を受け取り、生徒会長の松本梨晏さんは「自転車通学の生徒が多く、一時停止を守らないなど不注意も目立っている。モデル校の取り組みを通じて他校生徒の模範となる」と宣誓文を読み上げた。 同校は今後島田市とも連携し、交通安全委員の生徒が参加する街頭指導などを行う方針。
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社協とIT、防災へ人材交流 業務改善で連携 島田でサミット
静岡県内の社会福祉協議会とIT関連人材のマッチングを図る「防災サミット」が22日、島田市で開かれた。災害時に備えて県と10市町の社協職員、ヤフーなど5社の担当者38人が交流し、業務改善やIT導入に向けた課題について話し合った。 IT分野で被災地支援に取り組み、土石流災害が発生した熱海市で災害ボランティアセンターの運営支援も行ったサイボウズ(東京都)が初めて企画した。参加者は業務効率化に向けて緻密な文書・情報管理体制を構築している島田市社協を視察。同社協の今村美緒さんが文書の保管や長期保存、廃棄までの流れや、机上に資料を残さないなどの細かなルールを説明し「組織共通の文書管理ルールは、今後必要
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記者コラム「清流」 マチナカの魅力
高校生の通学風景や道端の自転車、店舗の看板-。島田市が中心街の個店の魅力を伝えようと発行した冊子「島田マチナカ暮らし」に登場する、JR島田駅前の何げない日常を捉えた写真が印象的だ。 撮影したのは川根本町の高校生原田瑛司さん。「いつもの景色がちょっと違って見えるような写真を」との狙い通り、写真集のような仕上がりの冊子にアクセントが加わった。 店舗写真を担当したカメラマン杉浦直人さんは県外からの移住者。原田さんも市外在住だが、2人は駅前緑地の活性化プロジェクトを通じて知り合い、冊子制作への参加が決まった。「マチナカ」は境界線で区切られた場所でなく、人と人のつながりで生まれ、変化していく場所な
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新聞の読み方、特徴学ぶ 島田商高で静岡新聞社講座
島田市の島田商業高で21日、静岡新聞社の社員による新聞読み方講座が開かれた。課題研究の授業の一環で3年生26人が受講し、新聞の特徴や見出しの役割、効率的な読み方などを学んだ。 読者プロモーション局の担当者が同日の朝刊を題材に、見出しによって記事の概要をつかむことができる▽見出しの位置や大きさで記事の重要度が表現されている-などの特徴を解説した。生徒は実際に掲載された記事を読み、見出しを付けることにも挑戦した。 担当者は「『眺める』という発想で新聞を読んで。キーワードを一つ決めて関係する記事を読むと、だんだん自分の世界が広がっていく」と呼び掛けた。 授業は進学や就職に向けた新聞の活用もテ
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島田産ホップのビール完成「スプリングレイン」 24日発売 穏やかな苦みと甘い香り
島田市伊久美のクラフトビール醸造・販売所「193バレーブリューイング」は、同地区で収穫したホップを使用した初のクラフトビール「スプリングレイン」を製造した。24日に同所で開く「いくみクラフトマルシェ」でお披露目する。 昨年収穫、乾燥したリーフホップを使用し、穏やかな苦みと花やフルーツを思わせる甘い香りが印象的なIPA(インディア・ペールエール)に仕上げた。原料のホップはペレット加工し使用するケースが多いが、同商品は摘み取ったままの形状で使用した。 醸造所を運営する合同会社ビアホップおおいがわ(小林浩樹代表)は2020年から伊久美地区でホップ栽培を開始し、昨年醸造所を稼働させたことで原料調
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近世の河村家に迫る 島田の保存会出版 「御林守」の詳細解説
島田市大代の市指定文化財「河村家住宅」の保存に取り組む「御林守河村家を守る会」はこのほど、「御林守河村家の歴史 近世資料編」(四六判、163ページ)を自費出版した。江戸時代に幕府直轄の御林を管理した河村家に関する1500~1800年代の資料を駒沢大非常勤講師の厚地淳司さん(御殿場市)が読み解いた。未解明の部分もあった近世の河村家の姿に迫る内容となっている。 500点以上ある文書の中から33点を掲載し、厚地さんが御林成立の経緯や制度の変遷、幕府の炭会所に炭を上納する「御用炭」がどのように行われていたか-などを詳しく解説している。 守る会の会長で15代当主の河村隆夫さんが約30年かけてまとめ
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島田掛川信金がスマホ相談窓口 島田市と連携、18から
島田掛川信用金庫は島田市と連携し、18日から市内10支店でスマートフォンの操作などに関するサポート窓口を設置する。高齢者が気軽に相談できる場を増やすことで、デジタルデバイド(情報格差)の解消を目指す。 職員が同金庫のスマートフォンアプリのインストールや、無料通信アプリLINE(ライン)の市公式アカウントの登録を手伝う。子育て世代には電子申請や相談機能を備えたサイト「しまいく+(ぷらす)」などのサービスも紹介する。 14日には七丁目支店で職員が事前練習を行い、来店者に市のLINEアカウント登録を呼び掛けた。赤堀秀治支店長は「スマートフォンの操作が苦手な年配の方も多いので、支援を通じてデジタ
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スポーツ推進委員に29人 島田市が委嘱状を交付
島田市はこのほど、第10期市スポーツ推進委員の委嘱状交付式を同市のプラザおおるりで開き、山中史章教育長が新任の2人を含む計29人に委嘱状を手渡した。 委員は「市民1人1スポーツ」を目標に、市主催のスポーツ教室での講師を務めたり、スポーツ大会の企画運営に携わったりする。任期は2年。本年度は年間70回のスポーツ教室を予定し、パラリンピックの競技として注目を集めたボッチャも初めて取り入れた。 山中教育長は「市民の健康増進だけでなく、活力ある地域の実現に向けて活躍してほしい」と委員に呼び掛けた。
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ドウダンツツジが開花 島田・千葉山ハイキングコース沿い
島田市の千葉山ハイキングコース沿いにある「どうだん原」でドウダンツツジが開花し、白くかれんな花がハイキング客を楽しませている。 同市千葉のスカイペンション「どうだん」から15分ほど下った地点に約8千本が群生し、スズランに似た小さな釣り鐘状の花が一帯に広がる。13日には多くのハイキング客が訪れ、風に揺れる花や展望台からの景色を堪能した。 同ペンションによるとことしの開花は例年並みで、来週末ごろまで見ごろが続く見通し。
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翠富士 大井川鉄道門出駅で一日駅長 焼津、島田で凱旋イベント
焼津市出身の力士・翠富士(伊勢ケ浜部屋)が9日、同市や島田市で大井川鉄道が企画した地元凱旋(がいせん)イベントに参加し、ファンと交流した。島田市の大鉄門出駅では一日駅長に就任。春場所で好成績を残し再入幕が期待される中「人を楽しませるような相撲を取りたい」と意気込んだ。 大鉄の鈴木肇社長から一日駅長のたすきを掛けられた翠富士は、門出駅のホームで電車を迎えると「進路良し、乗降良し、発車!」と元気よく合図を送った。隣接するKADODE OOIGAWA内を巡っておでんなどを頰張る姿も披露し、「(駅長業務は)初めてでとても緊張したけれど、たくさんの人が来てくれてうれしい」と笑顔を見せた。 イベント
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不登校の子支援 島田のNPOが「まなび庵」開設 社会的自立も
島田市で1対1の個別学習支援を続けてきたNPO法人まんまぁるが本年度、不登校や登校に不安がある小中高生を対象とした学習・相談の場「まなび庵」を同市日之出町に開設した。公認心理師の資格を持つ元教員らが、子どもたちの個性や能力に合わせた少人数制の支援を行う。 スタッフは元教員や学校支援員経験者、スクールカウンセラーなど12人。2011年から放課後の時間帯に開いている「寺子屋まんまぁる」や学校現場での活動を通じて不登校が増えている現状や悩む子どもの声に触れ、まなび庵の設置を決めた。学習支援に加え、必要に応じて心理職によるカウンセリングも行い、保護者も含めてサポートする方針。 元教員で特別支援教
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島田市本年度職員採用ポスター 漫画風で明るく 若手がデザイン
島田市は4日、本年度の職員採用試験のポスターを発表した。入庁1~2年の若手職員で昨年結成した「島田市で働く魅力PRプロジェクト」のメンバーが受験者数増を狙ってコンセプトを練り、デザインや写真撮影などを手掛けた。 メインコピーは「Join Us!」(一緒にやろう、仲間になろうなどの意味)。漫画風のデザインで、新規採用職員をイメージした2人のイラストを描き、同年代の職員の働く姿を捉えた写真を周囲に配置してフレンドリーに迎え入れる様子を表現した。 プロジェクトに参加する23人中5人がポスターを担当し、マーケティングの基礎を学びながら約5カ月かけて完成させた。イラストを描いた氏原萌子さんは「主人
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大井川鉄道 幸せゆき「幸券」発売 門出ー福用往復 令和4年4月4日「しあわせの日」切符セット
大井川鉄道(本社・島田市)は本線の門出、福用両駅を往復できる乗車券と入場券のセット「春のしあわせ門出きっぷ」を1日から販売を開始した。受験生らに人気の合格駅を含め、縁起のいい駅名にちなんだ乗車券を硬券ならぬ「幸(こう)券」と呼んで販売し、節目の春を迎えてほしいとPR中だ。 切符の日付は「しあわせの日」の令和4年4月4日。桜や鳥のイラストをあしらった限定デザインで、門出-福用間の乗車券と両駅の入場券計4枚をセットにした。台紙から外して実際に利用できる。利用期間は4月4日から7月4日まで。 同鉄道では2020年11月に合格、門出の両駅が誕生し、両駅行きの切符を記念に買い求める人も多い。同社広
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しまだ市民遺産に3件追加 大津野田城と城山古墳など
島田市は28日、地域の宝として守られてきた伝統行事や文化、名所などを認定する「しまだ市民遺産」として、新たに同市野田の大津野田城と城山(じょうやま)古墳、同市笹間下の明神社と3本杉、同市千葉の湯屋権現(熊野神社)に伝わる五月祭りの3件を追加し、市役所で認定式を開いた。 城山は戦国時代の山城と4世紀の古墳があり、地元有志が立ち上げた「城山を学ぶ会」が遊歩道を整備しハイキングコースや学習の場として活用され始めた。明神社は本殿横にある3本の杉の大木をパワースポットとして発信することを計画中。千葉山智満寺本堂裏にある湯屋権現は安産の神様として信仰され、旧暦の5月4日の祭事で供える「特殊神饌(しんせ
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茶況(3月29日)茶審査会の入賞者表彰 島田市茶業振興協会
島田市茶業振興協会(会長・染谷絹代市長)は28日、本年度の一番茶を審査した市茶審査会の表彰式を市役所で開き、上位入賞者を表彰した。 普通煎茶の部で優等に選ばれた神鵜茶農業協同組合の塚本明治組合長や、深蒸し煎茶の部で優等となった河島司さん(神谷城)らに染谷絹代市長が表彰状を手渡した。 新型コロナの影響から茶業大会は2年連続で中止になり、表彰式のみ行った。染谷市長は「価格低迷や後継者不足など課題が多い今こそ一致団結し、良質な茶産地としてのブランディングに力を入れていく」と呼び掛けた。
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記者コラム「清流」 市民交流の60年
島田市と米リッチモンド市の姉妹都市提携60周年を記念したオンラインの交流会が先日、市内で開かれた。両市の絆を紹介する絵本も近く完成予定。これらの事業に取り組むのは、市国際交流協会リッチモンド友好委員会の若手メンバーだ。 多くが中高生時に学生親善使節として現地でホームステイを体験した一市民。社会に出ても主体的に活動し、協会を引っ張る姿が印象的だ。提携を実現させた当時の市長、森昌也さんの「都市間交流は一般市民が参加してこそ長続きする」との理念が、脈々と受け継がれているようだ。 絵本は森市長と当時のリッチモンド市長の“出会いの奇跡”がテーマ。コロナ禍を乗り越え、新たな出
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島田市版「ネウボラ」 担当保健師制3年目、母子支援で成果
フィンランドの母子保健システム「ネウボラ」を参考に、島田市は、生まれてくる全ての子どもとその世帯に担当保健師を付ける「島田市版ネウボラ」に取り組んでいる。核家族化に加え、新型コロナの影響もあって育児に悩む保護者の孤立は大きな課題。妊娠期から保健師と顔の見える関係を構築する同市の実践例は、効果的な母子支援のヒントとなりそうだ。 島田市は2019年度の母子手帳交付から担当制を開始した。市内を2ブロックに分けてリーダー保健師を置き、経験の浅い保健師もチームで支える。新生児訪問に加え、これまで生年月日で来所日を決めていた7カ月児相談、1歳6カ月児健診などの仕組みを見直し、常に担当保健師が母子や父親
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島田市のLINE活用 多面的な効果を生かせ【黒潮】
島田市がコロナ禍の経済対策として開始した無料通信アプリ「LINE(ライン)」の公式アカウントを使ったクーポン配信事業が好評で、11月末まで第3弾が行われている。同アカウントの友達登録数は市外在住者を含めて8万4975人(21日現在)。県内の大半の自治体が公式アカウントを開設する中で人口規模(10月末現在で9万7106人)を考えると突出して多く、行政の情報発信ツールとしての効果も高まっている。 LINEクーポンは紙の商品券を使わず、大型店に利用が偏ることを防ぎ、過去2回の事業では個店の売り上げアップやPR、地元経済の循環につながった。多くの人に使ってもらうことを優先し当初は必須としなかった居
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記者コラム「清流」 伝えるべき災害の記憶
1960年8月の集中豪雨で発生した島田市伊久美地区の大規模土石流の犠牲者を供養する慰霊塔が、国土地理院のウェブサイトに「自然災害伝承碑」として公開された。同地区には救援活動中に殉職した陸上自衛官の慰霊碑があるが、慰霊塔の存在は国土地理院の照会があるまで市職員も知らなかったという。 現地を訪れると、草木の生い茂る中にひっそりとたたずむ慰霊塔があった。土石流から間一髪で逃げた樋沢哲夫さん(87)が伊久美小の児童に体験を語る活動を続けるなど、伝承が静かに続いてきたことも知った。 伊久美小は2023年度末に閉校予定。山あいの人口は減少が続くだろう。過去の災害の記憶を残し、伝える努力が必要だと感じ
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記者コラム「清流」 新聞を読み込む高校生
「選挙で必要なことは情報、視点、そして関心を持つこと」「政策が本当に実現できるか具体性に着目したい」-。6月の知事選に合わせて本紙記事を使った政策比較や模擬投票を行った川根高の生徒が後日、読者投稿欄「ひろば」に寄せてくれた言葉だ。 彼らの授業に2日間お邪魔した。立候補者の対談での発言やアンケートの回答などをくまなくチェック。単に情報を抜き取るのではなく、テーマごとに候補者の違いを読み取り、自分なりに情報を取捨選択していた。 夢中になって新聞を読み込む姿が印象的だった。近く告示される川根本町長選でも政策評価に取り組むという。衆院選も控える。目の肥えた若い読者にとって、役立つメディアとならな
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染谷氏に当選証書「市民の信頼に応える」 島田市長選
島田市長選で3期目の当選を果たした染谷絹代氏(66)は24日、同市のプラザおおるりで当選証書付与式に臨み、市選挙管理委員会の渡辺悦郎委員長から当選証書を受け取った。報道陣の取材に「一票一票の重みを感じる。次なる4年間も市民の信頼と負託に応える」と抱負を述べた。 登庁時には幹部職員らに拍手で迎えられ、花束を受け取った。3期目について「まずは新型コロナワクチン接種に最大限注力する。市役所新庁舎は秋口までに建設に着手したい」とした。リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川の流量減少問題については「水を守ることにおいて妥協はしないが、対立よりは対話、不信より信頼が大事」と建設的な議論の必
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説明資料「もっと分かりやすく」 流域10市町長、国交省と意見交換【大井川とリニア】
国土交通省は14日、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴う大井川流量減少問題に関する流域10市町の首長らとの意見交換会を島田市で開いた。同省の働き掛けによる会合は2回目で、いずれも非公開。2月末に開かれた第9回国交省専門家会議を踏まえ進捗(しんちょく)状況の説明が行われたが、市町側は「もっと分かりやすい説明資料が必要」と指摘、「会合は着工についての地元理解を得る場ではない」とも強調した。 国交省鉄道局の上原淳局長と江口秀二技術審議官、流域市町からは島田、藤枝、牧之原の3市長と吉田町長がそれぞれ終了後の取材に応じた。上原局長は「専門家会議で中立的に議論していることを、きちんと説明する場