テーマ : 美術・絵画・写真

和モダンの世界紹介 浜松・平野美術館 海外収集品200点展示

 明治から昭和の近代工芸作品を紹介する「和モダンの世界―近代の輸出工芸―」(平野美術館、静岡新聞社・静岡放送主催)が28日、浜松市中区の同美術館で始まった。12月17日まで。

明治から昭和の近代工芸作品が並ぶ展示会=浜松市中区の平野美術館
明治から昭和の近代工芸作品が並ぶ展示会=浜松市中区の平野美術館

 漆器や陶磁器、木工品など、日本輸出工芸研究会の金子皓彦会長が西欧を中心に海外で収集した約200点を展示している。着物を身につけた農民らの姿を象牙などでかたどって装飾した芝山細工のついたてや、西欧で「ジャポニスム(日本趣味)」として人気を集めた薩摩焼など、多様なジャンルの〝和モダン〟作品が並ぶ。
 静岡市の指物師山本安兵衛が手がけ、ウィーン万博(1873年)に出品された飾棚もあり、高い技術で表現された世界観が来場者の目を引いている。金子会長は「外貨獲得のため、知恵を絞ってそれまでになかった作品を多く生み出した。当時の最先端の技術を見てほしい」と話した。
 11月3日に金子会長によるギャラリートーク、19日に寄木細工のコースター作りに挑戦するワークショップ(要予約)を開く。問い合わせは同美術館〈電053(474)0811〉へ。

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