テーマ : 美術・絵画・写真

富士山信仰 思いはせ 市文化財の木造彫刻3体 特別公開 裾野・茶畑浅間神社

 裾野市茶畑の茶畑浅間神社は23日、市有形文化財に指定された木造彫刻3体を特別公開した。市の指定通知書授与式に合わせ、拝殿に展示した。

特別公開された平安時代後期の作とみられる木造彫刻3体=裾野市の茶畑浅間神社
特別公開された平安時代後期の作とみられる木造彫刻3体=裾野市の茶畑浅間神社

 いずれも平安時代後期の作とみられる四面女神像1体(高さ23.0センチ)と、随身像2体(同52.2、54.2センチ)。氏子総代会によると、約10年前に外部識者が古文書の記録を基に現地調査に訪れ、社務所で見つけたという。特別公開には地域住民や郷土史家らが続々と神社を訪れて3体を鑑賞し、12世紀ごろの富士山信仰に思いをはせた。
 氏子総代会は市とともに、今後の保存方法を検討している。伊東奉嘉会長(69)は「大切に保管しながら、毎年10月の神社のお祭りなどで公開できないか、最善策を探していきたい」と話した。市有形文化財の指定は8年ぶり。指定は計16件になった。

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