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「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」 胸躍る冒険スクリーンで【名画の歳時記⑬】

 今年も4月が巡って来ました。さまざまなことがスタートする季節です。そういえばこの連載がスタートしたのも昨年の4月で、最初に取り上げたのは「午前十時の映画祭13」のスタートを飾るスティーブン・スピルバーグ監督の「ジュラシック・パーク」(1993年、同年日本公開)でした。

TM&(C)Copyright Lucasfilm Ltd.All Rights Reserved.
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 今年も今週金曜日から「午前十時の映画祭14」が始まります。もちろん県内でもいくつかの劇場が参加していますよ。トップを飾るのは、こちらもスピルバーグ監督の「レイダース/失われたアーク《聖櫃》」(81年、同)です。
 言わずと知れたアドベンチャー・アクションの大傑作。いや、テレビで何度も観てるから、DVDを持ってるから、なんて言わないでくださいね。劇場のスクリーンで観ると全く別物ですから。
 うれしいことに今回は、昨年度のアカデミー最優秀助演男優賞受賞で話題となったキー・ホイ・クァン(当時13歳)がインディ(ハリソン・フォード)の相棒として大活躍するシリーズ第2作「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(84年、同)、ショーン・コネリーがインディの父親を演じた第3作「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」(89年、同)も連続で上映されます。胸躍る大冒険をスクリーンで観れば、勢いに乗って新年度を駆け抜けることができるはず。困った時や疲れた時には、頭の中であの「レイダース・マーチ」が鳴り響いて元気をくれることでしょう。
 「午前十時の映画祭14」では他にも素晴らしい作品が数多く上映されるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
 (鬼塚大輔・映画評論家、静岡英和学院大・常葉大非常勤講師)

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